マルク・パンシェルル(Marc Pincherle, 1888年6月13日フランス領アルジェリア、コンスタンティーヌ生 - 1974年6月20日 フランス、パリ没) は、フランスの音楽研究家、ジャーナリスト。フランスの音楽学者、音楽評論家、ヴァイオリニストであり、ルイ・ラロイ、アンドレ・ピロ、ロマン・ロランに音楽史を学ぶ。1913年、パリ大学にてアントニオ・ヴィヴァルディに関する博士論文を発表。1927年以降『モンド・ミュジカル』誌の主筆を務める。
1948年にフランス音楽会の会長に就任、1956年に同会の名誉会長に就任。17~18世紀の器楽音楽、ヴァイオリン音楽の権威。特にアントニオ・ヴィヴァルディの研究で知られ、作品番号として一連番号『パンシェルル番号』を付した。
- 作曲家及びヴィルトォーゾとしてのヴァイオリニスト達:Les Violinistes compositeurs et virtuoses ( Laurens、1922、パリ)
- コレッリ Corelli(Alcan、パリ、1933)
- 四重奏の楽器 Les instruments du quatuor(Presses Universitaires de France、1947年、パリ/1970年、第3版)/邦訳(1970年の第3版)『ヴァイオリン族の楽器』 山本省、小松敬明共訳 文庫クセジュ:659(白水社 1983)
- アントニオ・ヴィヴァルディと器楽音楽:Antonio Vivaldi et Musigue Instrumentale ( Floury、1948、パリ)/ヴィヴァルディ、バロックの天才 Vivaldi:Géniedubaroque(Christopher Hatchによる英訳、1957)
- 室内楽のオーケストラ L'orchestre de chambre(Larousse、パリ、1948)
- ジャン・マリー・ルクレール JeanMarieLeclairl'aîné (La Colombe、パリ、1952年)
- コレッリとその時代 Corelli et son temps (ÉditionsLeBonPlaisir、パリ、1954年)
- ヴィヴァルディ:Vivaldi(パリ、1955年)/邦訳『ヴィヴァルディ 作品と生涯』早川正昭/桂誠=共訳 (音楽之友社、1970年)
- 図解 音楽の歴史 Histoire illustrée de la musique. (Gallimard、Paris 1959)/邦訳 『音楽の歴史』 1、2 皆川達夫 監修 城戸朋子 訳(PARCO出版局、1975年)
- ヴィルトォーゾの世界 Le Monde des virtuoses (Flammarion、1961年)/邦訳『ヴィルトゥオーソの世界』横山一雄 訳(音楽之友社、1967年)
- ヴァイオリン Le Violon (Presses Universitaires de France、パリ、1966)/邦訳『ヴァイオリン』山本省 他訳 文庫クセジュ:411(白水社 1983)
- タルティーニア Tartiniana (CEDAM、パドヴァ、1972年)