マルコム・ドール Malcolm Dole | |
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生誕 |
1903年3月4日 メルローズ (マサチューセッツ州) |
死没 |
1990年11月29日 ロスガトス (カリフォルニア州) |
居住 | アメリカ合衆国 |
国籍 | アメリカ合衆国 |
研究分野 |
物理化学 電気化学 高分子化学 |
研究機関 |
ノースウェスタン大学 ベイラー大学 |
出身校 | ハーバード大学 |
博士課程 指導教員 | セオドア・リチャーズ |
主な業績 |
ドール効果 ガラス電極 架橋 エレクトロスプレーイオン化 |
影響を 受けた人物 | ピーター・デバイ |
影響を 与えた人物 | ジョン・フェン |
プロジェクト:人物伝 |
マルコム・ドール (Malcolm Dole、1903年3月4日-1990年11月29日) は、アメリカ合衆国の化学者である。大気中の酸素の原子量は海水中の酸素の原子量よりも重いことを示したドール効果[1]やエレクトロスプレーイオン化、高分子化学、電気化学の研究等で知られる[2][3]。
ドール効果は、酸素の軽同位体16Oに対する重同位体18Oの比が大気と海水で異なることをいう。この効果は、1935年にドールにより報告された[4][5]。これは、動物や植物の呼吸では16Oをとどめやすく、そのため18Oの相対的な濃度が大気中で高まるためである。
エレクトロスプレーは、液体に高電圧をかけ、荷電液滴を含むエアロゾルを生成する技術である。ドールは1968年に初めて、質量分析にエレクトロスプレーイオン化を用いた[6][7]。