マルメ MFI-10
マルメ MFI-10(Malmö MFI-10)ヴィパン(Vipan)は、スウェーデンのマルメ・フリグインダストリ社で設計、生産された4座席単葉多用途軽飛行機である。3機のみ製造され量産には入らなかった。
民間と軍用の両方の要求に合致するようにMFI-10は、固定尾輪式の降着装置でパイロットと3人の要員を収容できるキャビンを持った、支柱で支持された高翼単葉機として設計された。 試作機は機首に160 HP(119kW)を発生するライカミング O-320エンジンを装備し、1961年に初飛行を行った。スウェーデン陸軍向けの2機の軍用試作機MFI-10Bがこれに続いた。 MFI-10Bは、180 HP(134kW)を発生するライカミング O-360エンジンを装備し、1962年6月27日に初飛行を行った。より高出力のエンジンを装備したモデルを造ることが計画されたが進まず、この機が量産に入ることは無かった。