マレーシア王立警察(マレーシアおうりつけいさつ、Royal Malaysia Police、マレー語: Polis Diraja Malaysia (PDRM))は、マレーシアの警察組織。クアラルンプールに存在するBukit Aman(日本の警視庁本部に相当する施設)を本拠地に置いている。
マラッカ王国時代より独自の治安維持組織は存在していたが、イギリス領時代のイギリス領マラヤおよびマラヤ連合時代の頃より近代的な警察組織が作られ、マラヤ騒乱時代には共産ゲリラ摘発にも従事した。
独立後の現在は、130,000人もの警官を有している。また、ゲリラ対策のために軍とともに抗反乱作戦を行う準軍事組織も統括している。
マレーシア警察の準軍事組織は、主に汎用作戦部隊(マレー語: Pasukan Gerakan Am; PGA)と呼ばれる組織により組織されている。任務はジャングル内にいるゲリラや犯罪者の摘発、都市部や国境の警備、対密輸などである。
海上作戦部隊(マレー語: Pasukan Polis Marin)はマレーシア海域での捜索救難およびパトロール。通常警察への海域での捜査協力を担当する。また、特殊部隊として海上突撃部隊(マレー語: Unit Gempur Marin,UNGERIN),を有しており、海上での対テロ任務に特化している。
特殊作戦コマンド(マレー語: Pasukan Gerakan Khas)は第69コマンド部隊(VAT69)と特別行動部隊(UTK)に分かれている。VAT69は元は汎用作戦部隊のエリート部隊であり、ジャングルにおける対テロ・ゲリラ作戦に特化している。反対にUTKはアメリカのSWATに相当する部隊で、都市部での立てこもり・対テロに特化している。