マーク・トラオナー(Marc Trauner、1969年4月7日 - )は、ドイツのフランクフルトを活動ベースにしているDJおよび音楽プロデューサーである。知名度としては、メスカリナム・ユナイテッド(Mescalinum United)、Marc Acardipane、The Mover、Pilldriver、Marshall Masters、Resident Eなどの、多数の変名のほうが高い。メスカリナム・ユナイテッド名義で1990年に、最初のハードコアテクノ/ガバトラックである"We Have Arrived"を作成した事で知られる事となった。後に、この曲はエイフェックス・ツインのリミックスがなされた。
1969年4月7日にドイツのフランクフルトで生まれる。8歳の頃から音楽を始め、クラシックギターのレッスンを10年、エレキギターのレッスンを6年受けていた。12歳の頃にバンドを設立した時、アコースティック楽器では彼の音楽的な表現を制約しているように感じ、キーボードとコンピュータを買うことに決めた。そのバンドでは結局6年間活動していた。
1987年、フランクフルトのクラブでウェイターをして居た時に、当時同僚であったThorsten Lambart(通称:Don Demon)と出会い、レコードレーベルを始める構想を持ち始め、2年後の1989年に有名なPCP(Planet Core Productions)レーベルを共同で設立した。更に同年にはメスカリナム・ユナイテッド名義で"Into Mekong Center"(レコード番号:PCP001)を、レーベルの第一弾としてリリースした。
変名は多いが、既に使用していないものが殆どである。大半はいわゆるハードコアテクノの作品に用いている。現在までに使用された変名は、比較的有名なものだけでも以下の通りとなる。