マーロン・バード

マーロン・バード
Marlon Byrd
ニューヨーク・メッツ時代
(2013年4月1日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 フロリダ州パームビーチ郡ボイントンビーチ
生年月日 (1977-08-30) 1977年8月30日(47歳)
身長
体重
6' 0" =約182.9 cm
245 lb =約111.1 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 外野手
プロ入り 1999年 MLBドラフト10巡目(全体306位)でフィラデルフィア・フィリーズから指名
初出場 2002年9月8日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

マーロン・ジェラード・バードMarlon Jerrard Byrd , 1977年8月30日 - )は、アメリカ合衆国フロリダ州パームビーチ郡ボイントンビーチ出身のプロ野球選手外野手)。右投右打。現在は、フリーエージェント(FA)。

経歴

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フィリーズ時代

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1999年MLBドラフト10巡目(全体306位)でフィラデルフィア・フィリーズから指名され、プロ入り。傘下のA-級バタビア・マックドッグス英語版で65試合に出場し、70三振を喫したものの打率.296・13本塁打を記録した。

2000年はA級ピードモント・ボールウィービルス英語版で133試合に出場。打率.309・17本塁打・93打点・41盗塁という好成績を残した。守備では103試合の外野守備で守備率.980を記録。

2001年はAA級レディング・フィリーズで137試合に出場し、打率.316・28本塁打・89打点・32盗塁という高いレベルの成績を記録。ランクは異なるが、2年連続で打率.300・15本塁打・80打点・30盗塁のラインをクリアし、攻撃・走塁の両面で実力を示した。

2002年はマイナーリーグで15本塁打と15盗塁を記録し、9月8日にメジャーデビューを果たす。同年は10試合に出場した。

2003年はレギュラーとなり、135試合に出場して打率.303、86得点を記録。ルーキー・オブ・ザ・イヤーの4番目に入った。

2004年は106試合に出場したものの精彩を欠き、安定した成績を残せなかった。

ナショナルズ時代

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2005年5月にエンディ・チャベスとのトレードで、ワシントン・ナショナルズへ移籍した。同年は移籍前にフィリーズでも5試合に出ており、2球団計79試合に出場したが、打率.266に終わった。

2006年7月15日DFAとなり、AAA級ニューオーリンズ・ゼファーズに降格。10月31日FAとなった。同年は打率.223・5本塁打・18打点と不振だった。

レンジャーズ時代

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テキサス・レンジャーズ時代
(2009年4月25日)

2006年12月8日テキサス・レンジャーズと契約を結んだ。

2007年は外野のユーティリティとして109試合に出場し、打率.307をマークして復活を遂げた。

2008年は打率.300には届かなかった (.298) ものの、2年連続で2桁本塁打を放ち、守備面でも引き続きユーティリティとして外野の3ポジションを万遍なく守った。

2009年には20本塁打・89打点を記録した。犠飛はリーグ最多だった。守備面では中堅手での起用がメインとなったが、104試合の中堅守備で守備防御点 - 10と振るわなかった。オフの11月5日にFAとなった。

カブス時代

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シカゴ・カブス時代
(2010年4月27日)

2009年12月31日シカゴ・カブスと総額1500万ドルの3年契約を結んだ[1]

2010年オールスターゲームに選出されたほか、自己最多となる152試合に出場するなど飛躍を遂げた。打率も.290台と安定していた。

2011年は119試合に出場したが打率が.270台に終わり、本塁打も5年ぶりに1桁に終わった。

2012年はレッドソックス移籍までに13試合に出場したが、打率.070という大不振を呈した。

レッドソックス時代

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ボストン・レッドソックス時代
(2012年5月21日)

2012年4月21日マイケル・ボウデン、後日発表選手のハンター・セルベンカとのトレード(金銭含む)で、ボストン・レッドソックスへ移籍[2]6月9日松坂大輔の復帰に伴いDFAとなり[3]6月12日に自由契約となった。レッドソックスでは34試合に出場して打率.270、OPS.606に終わった。6月25日には禁止薬物に陽性反応を示し50試合の出場停止処分を受けた[4]

メッツ時代

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2013年2月1日ニューヨーク・メッツとマイナー契約で合意した[5]。後にメジャーに昇格する。メジャー昇格後は長打を量産し、三振は大幅に増えたが21本塁打を放つなど活躍した。

パイレーツ時代

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2013年8月27日ディルソン・ヘレーラビック・ブラックとのトレードで、ジョン・バックと共にピッツバーグ・パイレーツへ移籍。移籍後初戦のミルウォーキー・ブルワーズ戦で3点本塁打を放った。パイレーツ移籍後は30試合で打率.318・9二塁打・3本塁打・17打点と打ちまくり、パイレーツの上位躍進に貢献した。10月31日にFAとなった。

フィリーズ復帰

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フィラデルフィア・フィリーズ時代
(2014年8月1日)

2013年11月12日に古巣のフィリーズと総額1600万ドルの2年契約を結んだ[6][7]

2014年は、2013年までの自己記録を更新する154試合に出場。ハイペースで三振を生産し、チームメイトのライアン・ハワードに次ぐリーグワースト2位の185三振を喫したものの、リーグ8位タイとなる25本の本塁打を放ち、2年連続で20発・80打点のラインをクリアし、長距離砲として一定の水準に達した。

レッズ時代

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2014年12月31日ベン・ライブリーとのトレードで、シンシナティ・レッズへ移籍した[8]

ジャイアンツ時代

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2015年8月20日スティーブン・ジョンソンとのトレードで、サンフランシスコ・ジャイアンツへ移籍[9][10]。オフの11月2日にFAとなった。

インディアンス時代

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2016年3月18日クリーブランド・インディアンスとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[11]4月3日にメジャー契約を結び、開幕25人枠入りした[12]。6月1日、成長ホルモンを放出するイパモレリン英語版の陽性反応を示し、2度目の薬物規定違反で162試合の出場停止処分となったことが発表された[13]。162試合出場停止処分となったのはアレックス・ロドリゲス(2013年)、ヘンリー・メヒア(2015年)[注 1]に続き3人目となる[14][15]。出場停止処分の影響もあって34試合の出場に留まり、打率.270・5本塁打・19打点・OPS0.778という成績だった。守備はライトを21試合・レフトを14試合守り、計無失策DRS + 1と堅実だった。オフの11月3日にFAとなった。

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
2002 PHI 10 36 35 2 8 2 0 1 13 1 0 2 0 0 1 0 0 8 0 .229 .250 .371 .621
2003 135 553 495 86 150 28 4 7 207 45 11 1 4 3 44 3 4 94 8 .303 .366 .418 .784
2004 106 378 346 48 79 13 2 5 111 33 2 2 2 1 22 1 7 68 10 .228 .287 .321 .608
2005 5 15 13 0 4 0 0 0 4 0 0 0 0 0 1 0 1 3 0 .308 .400 .308 .708
WSH 74 244 216 20 57 15 2 2 86 26 5 1 5 4 18 1 1 47 5 264 .318 .380 .698
'05計 79 259 229 20 61 15 2 2 86 26 5 1 5 4 19 1 2 50 5 .266 .323 .376 .698
2006 78 228 197 28 44 8 1 5 69 18 3 3 1 2 22 1 6 47 6 .223 .317 .350 .667
2007 TEX 109 454 414 60 127 17 8 10 190 70 5 3 0 6 29 3 5 88 9 .307 .355 .459 .814
2008 122 462 403 70 120 28 4 10 186 53 7 2 2 2 46 3 9 62 10 .298 .380 .462 .842
2009 146 599 547 66 155 43 2 20 262 89 8 4 0 10 32 2 10 98 11 .283 .329 .479 .808
2010 CHC 152 630 580 84 170 39 2 12 249 66 5 1 0 2 31 1 17 98 12 .293 .346 .429 .775
2011 119 482 446 51 123 22 2 9 176 35 3 2 1 2 25 2 8 78 13 .276 .324 .395 .719
2012 13 47 43 1 3 0 0 0 3 2 0 1 0 0 3 1 1 10 2 .070 .149 .070 .219
BOS 34 106 100 9 27 2 0 1 35 7 0 2 1 2 2 0 1 21 1 .270 .286 .320 .606
'12計 47 153 143 10 30 2 0 1 38 9 0 3 1 2 5 1 2 31 3 .210 .243 .245 .488
2013 NYM 117 464 425 61 121 26 5 21 220 71 2 4 1 6 25 2 7 124 6 .285 .330 .518 .848
PIT 30 115 107 14 34 9 0 3 52 17 0 0 0 1 6 0 1 20 5 .318 .357 .486 .843
'13計 147 579 532 75 155 35 5 24 272 88 2 4 1 7 31 2 8 144 11 .291 .336 .511 .847
2014 PHI 154 637 591 71 156 28 2 25 263 85 3 2 0 3 35 7 8 185 6 .264 .312 .445 .757
2015 CIN 96 388 359 46 85 13 3 19 161 42 2 1 0 3 23 1 3 101 6 .237 .286 .448 .735
SF 39 156 147 12 40 12 2 4 68 31 0 0 0 2 6 1 1 44 4 .272 .301 .463 .764
'15計 135 544 506 58 125 25 5 23 229 73 2 1 0 5 29 2 4 145 10 .247 .290 .453 .743
2016 CLE 34 129 115 11 31 6 0 5 52 19 0 0 0 3 11 1 0 38 1 .270 .326 .452 .778
MLB:15年 1573 6123 5579 740 1534 311 39 159 2400 710 56 31 17 52 382 30 93 1234 115 .275 .329 .430 .759
  • 各年度の太字はリーグ最高

記録

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背番号

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  • 29(2002年 - 2005年途中)
  • 26(2005年途中 - 同年終了)
  • 25(2006年)
  • 22(2007年 - 2009年)
  • 24(2010年 - 2012年途中)
  • 23(2012年 - 同年終了)
  • 6(2013年 - 同年途中、2015年途中 - 2016年)
  • 2(2013年途中 - 同年終了)
  • 3(2014年)
  • 9(2015年 - 同年途中)

脚注

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注釈

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  1. ^ ヘンリー・メヒアは3度目の薬物規定違反で永久追放処分となっている。

出典

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  1. ^ Bruce Levine (2010年1月1日). “Cubs sign OF Byrd to 3-year contract” (英語). ESPN. http://sports.espn.go.com/chicago/mlb/news/story?id=4785125 2016年4月6日閲覧。 
  2. ^ Gordon Edes (2012年4月21日). “Red Sox get OF Byrd for Bowden, cash” (英語). ESPN. http://espn.go.com/blog/boston/red-sox/post/_/id/18498/source-nothing-finalized-yet-on-byrd-trade 2016年4月6日閲覧。 
  3. ^ Byrd designated for assignment by Red Sox” (英語). MLB.com (2012年6月9日). 2016年4月6日閲覧。
  4. ^ “Marlon Byrd banned 50 games” (英語). ESPN. (2012年6月25日). http://espn.go.com/boston/mlb/story/_/id/8095053/outfielder-marlon-byrd-tests-positive-peds-gets-suspension 2016年4月6日閲覧。 
  5. ^ Anthony DiComo (2013年2月1日). “Mets give outfielder Byrd shot at making roster” (英語). MLB.com. 2016年4月6日閲覧。
  6. ^ Zach Links (2013年11月12日). “Phillies Sign Marlon Byrd” (英語). MLB Trade Rumors. 2016年4月6日閲覧。
  7. ^ "Phillies sign Byrd" (Press release) (英語). MLB.com (Philadelphia Phillies). 12 November 2013. 2016年4月6日閲覧
  8. ^ "Reds Acquire Marlon Byrd From Phillies" (Press release) (英語). MLB.com (Cincinnati Reds). 31 December 2014. 2016年4月6日閲覧
  9. ^ “【MLB】H.ペンス離脱のジャイアンツ、レッズから球宴外野手M.バードを補強”. ISM. Yahoo Japan. (2015年8月21日). オリジナルの2015年8月21日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/20150821021525/http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150821-00000210-ism-base 2016年4月6日閲覧。 
  10. ^ Aaron Gleeman (2015年8月20日). “Giants acquire outfielder Marlon Byrd from Reds” (英語). NBC Sports. NBC Universal. 2016年4月6日閲覧。
  11. ^ "Indians Sign OF Marlon Byrd" (Press release) (英語). MLB.com (Cleveland Indians). 18 March 2016. 2016年4月6日閲覧
  12. ^ Indians set 2016 Opening Day roster” (2016年4月3日). 2016年4月14日閲覧。
  13. ^ Cleveland's Byrd suspended MLB.com Press Release (英語) (2016年6月1日) 2016年6月3日閲覧
  14. ^ Jordan Bastian (2016年6月1日). “Byrd gets 162-game suspension for PEDs” (英語). MLB.com. 2016年6月2日閲覧。
  15. ^ 【米国はこう見ている】38歳ベテラン外野手が2度目の禁止薬物使用 3人目の162試合出場停止処分に”. Full-count. Creative2 (2016年6月2日). 2016年6月2日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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