この言葉はまた、1951年の『アメリカビジネス執筆協会会報 (Bulletin of the American Business Writing Association)』や1952年の全米オフィス管理協会が発行した『平易な手紙(The Simplified Letter)』などの出版物で、ビジネスレターを書く際の便利さが示唆された[9]。
"Debrett's(英語版) Peerage and Baronetage" の編集者チャールズ・キッズなど、エチケット評論家や一部の著名な人物からは、「ミズ」の使用は支持されていない。彼は、その使用法は「あまり役に立たない」とし、「(自分は)既婚女性には、例えば『ジョン・スミス夫人』と話しかけるように育てられた」と主張した[24]。デブレッツ社自体も、夫の名前を名乗らないことを選択した既婚女性の場合について、「見苦しく聞こえるミズは問題が多い。多くの女性がこの当たり障りのないエピソードを想定しているが、公的な手紙を扱うときにそれを使用することは正しくない」と表明している[25]。イギリス保守党の元国会議員アン・ウィデクーム(英語版)は、「私にはミズの論点が分からないし、それを問題として見ることもできない」と述べている[24]。作家・ジャーナリストのジェシカ・フェローズ(英語版)は、ミズの敬称を「不愉快(ghastly)」と述べている[25]。クイーンズ・イングリッシュ・ソサエティは、ミズの使用を「何かを略したものではない略語」であると批判しており、「一部の女性が自らの配偶者の有無を明らかにすることに敏感になったため生じた言語上の不一致」とした[26]。
一方で、特にビジネスの目的において「ミズ」をデフォルトで使用することは、ジュディス・マーティン(ミス・マナーズ)ら一部のアメリカの情報源によって支持されている[27]。ビジネスに関して、エミリーポスト協会は、「女性がミセスと呼びかけられることを望んでいることをあなたが積極的に知らない限り、ミズはデフォルトの呼びかけ方である」と述べている[28]。The American Heritage Book of English Usageでは、「ミズを使用すると、誰かをミセスまたミスのどちらで呼ぶべきか判断するのに当て推量が不要になる。あなたはミズを使っていれば間違えることがない。呼びかける女性が既婚か未婚か、姓が変わったかどうかに関わらず、ミズは常に正しい」としている[29]。
^ abOxford English Dictionary online, Ms, n.2. Etymology: "An orthographic and phonetic blend of Mrs n.1 and miss n.2 Compare mizz n. The pronunciation with final /-z/ would appear to have arisen as a result of deliberate attempts to distinguish between this word and miss n.2; compare mizz n., and perhaps also Miz n.1" — [mizz n.: Etymology: Representing the spoken realization of Ms n.2 (see discussion at that entry)]. Accessed 2012-07-25.
^Grigg, John (1991年11月2日). “The Times”. "Most married women are still addressed, and wish to be addressed, as Mrs, while most unmarried women are still addressed as Miss. Ms is used by feminists to make their point, or by male chauvinists trying to make the opposite point, though of course it is also used by unprejudiced correspondents in a state of doubt." quoted in Burchfield, R. W. (1996). The New Fowler's Modern English Usage (3rd ed.). p. 512. ISBN0-19-969036-7
^Siegal, Allan M., Connolly, William G. "Courtesy title". The New York Times Manual of Style and Usage: The Official Style Guide Used by the Writers and Editors of the World's Most Authoritative News Organization. Random House USA Incorporated, 2015. ISBN9781101905449. Page 79.