ミズシタダミ Valvata はミズシタダミ科 Valvatidaeに属する淡水性の微小な巻貝で、寒冷な湖の底に生息する。カワシンジュガイとともに氷期遺存種と考えられる[3][4][5][6]。日本では数種が知られている。雌雄同体[7]。
貝殻はカタツムリのようにやや平たく巻くかまたは完全な平巻で、直径は数mm、成長脈が刻まれる。吻の上に触角と眼が並びかわいらしい。足が左右に開き、鰓と蓋をもつ。卵が数個入った卵嚢が、薄い貝殻から透けて見える[8][9]。
とても多数の絶滅種・現生種が主に北半球で知られているが[2][10]、それらのうち日本で知られている種を以下に示す。
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“Valvata”. fossilworks. 2023年4月15日閲覧。
- ^ a b
“Valvata”. WoRMS. 2023年4月15日閲覧。
- ^ 宮地・森 1933
- ^ 波部・川上 1982
- ^ 貝類学 2010, p.90, 298
- ^ Takumi Saitoら 2018
- ^ a b 湊宏ら 2004, p.68-69
- ^ a b 河辺訓受ら 2006
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日本淡水魚類愛護会 ビワコミズシタダミ
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“Valvata”. gbif. 2023年4月15日閲覧。
- ^ 波部・小菅 1967, P10, p.24
- ^ 松岡・岡本, 1994, 口絵2, p.153-160
- ^ a b c d 宮地傳三郎 1935
- 宮地傳三郎・森主一 『日本産 Valvata の分布と生態』 日本貝類学会誌ヴヰナス (1933) 3 (6):307-316
- 宮地傳三郎 『日本産 Valvata 屬 3 新亞種の記載』 日本貝類学会誌ヴヰナス (1935) 5 (2-3):59-62-1, https://doi.org/10.18941/venusomsj.5.2-3_59
- 波部忠重・小菅貞男 『標準原色図鑑全集3 貝』 1967, 保育社
- 波部忠重・川上東 『ニホンミズシタダミ Cincinna piscinalis japonica (Martens)』 日本貝類学会連絡誌ちりぼたん (1982) 13 (3): 64-65
- 松岡敬二・岡本章ら 『琵琶湖の自然史』 琵琶湖自然史研究会, 1994, 八坂書房, ISBN 4-89694-805-X
- 湊宏ら 『改定新版世界文化生物大図鑑 貝類』 2004, 世界文化社, ISBN 4-418-04904-5
- 『ニホンミズシタダミ相模川の浄水場に生息』 河辺 訓受・園原 哲司・吉田 直史・粟飯原 一郎, 日本貝類学会連絡誌ちりぼたん (2006) 36 (4): 116-118
- 佐々木猛智 『貝類学』 2010, 東京大学出版会, ISBN 978-4-13-060190-0
- “Molecular phylogeny of glacial relict species: a case of freshwater Valvatidae molluscs (Mollusca: Gastropoda) in North and East Asia”, Takumi Saito, Larisa Prozorova, Tatiana Sitnikova, Purevdorj Surenkhorloo, Takahiro Hirano, Yuta Morii & Satoshi Chiba, Hydrobiologia, 818: 105–118 (2018), doi=10.1007/s10750-018-3595-y