IUPAC命名法による物質名 | |
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臨床データ | |
販売名 | Impavido, Miltex, others |
Drugs.com | monograph |
胎児危険度分類 | |
法的規制 |
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薬物動態データ | |
生物学的利用能 | High |
血漿タンパク結合 | ~98% |
代謝 | Slow hepatic (non-CYP-dependent) |
半減期 | 6 to 8 days and 31 days[2] |
排泄 | Primarily fecal |
識別 | |
CAS番号 | 58066-85-6 |
ATCコード | L01XX09 (WHO) |
PubChem | CID: 3599 |
ChemSpider | 3473 |
UNII | 53EY29W7EC |
KEGG | D02494 |
ChEBI | CHEBI:75283 |
ChEMBL | CHEMBL125 |
NIAID ChemDB | 130571 |
化学的データ | |
化学式 | C21H46NO4P |
分子量 | 407.568 g/mol |
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ミルテホシン(Miltefosine)は商標名のイムパビド(Impavido)で販売されているリーシュマニア症とフォーラーネグレリアなどによる自由生活性アメーバ感染症の治療に用いられる医薬品である[1]。リーシュマニア症には皮膚型、内臓型、粘膜型がある[3]。ミルホテシンはアムホテリシンBまたはパロモマイシンと併用される[4]。投与法は経口である[3]。
主な副作用は嘔吐、腹痛、発熱、頭痛、腎臓の機能の低下があげられる[1]。重度の副作用にはスティーブンス・ジョンソン症候群または血小板減少症などがあげられる[1]。妊娠中の服用は胎児に悪影響を及ぼとされ、妊娠中また授乳中のヒトへの投与は勧められない[1]。作用機序は明確にされていない[1]。
ミルテホシンが初めて作られたのは1980年代初期であり、がん治療の研究が目的であった[5]。数年後にリーシュマニア症の治療に有用であると分かり、2002年にインドにて使用が承認された[6]。世界保健機関の必須医薬品リストに掲載されており、最も効果的で安全な医療制度に必要とされる医薬品である[7]。開発途上国での一貫治療にかかる費用は$65~$150米ドルである[4]。先進国での治療費は開発途上国での治療費の10~50倍以上である[4]。他にフォーラーネグレリアにも有効とされることもある[8]。