『ミート・ザ・ユートピア』 | ||||
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ユートピア の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | ポップ・ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | ベアズヴィル・レコード | |||
プロデュース |
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専門評論家によるレビュー | ||||
後述を参照 | ||||
チャート最高順位 | ||||
後述を参照 | ||||
ユートピア アルバム 年表 | ||||
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『ミート・ザ・ユートピア』収録のシングル | ||||
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『ミート・ザ・ユートピア[注 1]』(原題: Deface the Music)は、アメリカ合衆国のロックバンドであるユートピアの5作目のスタジオ・アルバムである。1980年9月24日にベアズヴィル・レコードから発売された[3]。1979年に制作された本作は、ビートルズへのオマージュ作品となっており[4]、ジャケット写真もビートルズのアルバム『ミート・ザ・ビートルズ』を意識したものとなっている[5]。
アルバム『ミート・ザ・ユートピア』は、ビートルズの楽曲の様式を模倣したアルバムとなっており[6]、音楽性はサイケデリック、チェンバー・ポップ、マージービートなど多岐にわたる[7]。作家のデヴィッド・ルールセンとマイケル・ラーソンは、アルバムからシングル・カットされた「抱きしめたいぜ」について「ビートレスクなシングル」と見なしている[8]。
音楽雑誌『ローリング・ストーン』のデヴィッド・フリックは、「抱きしめたいぜ」について「『抱きしめたい』『アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア』『シー・ラヴズ・ユー』、そして『ラヴ・ミー・ドゥ』から拝借したハーモニカからなる魅力的なハイブリッド」と見なした[9]。また、「ユア・マザー・シュッド・ノウ・ザ・ホイ・ホリィ」について「『ペニー・レイン』を再考したような」楽曲、「ミッシェルの微笑み」について「『ミッシェル』風」の楽曲、「エヴリバディ・フィールズ・フォーエヴァー」について「アイ・アム・ザ・ウォルラス」と「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」のハイブリッドと見なした[9]。音楽評論家のスティーヴン・トマス・アールワインは、「ユア・マザー・シュッド・ノウ・ザ・ホイ・ホリィ」の元ネタとして「ペニー・レイン」、「エリナー・リグビーはどこへ」の元ネタとして「エリナー・リグビー」を挙げた[7]。音楽雑誌『ビルボード』は「フィクシング・ア・ホール・イズ・ゲティング・ベター」について「『ゲッティング・ベター』とあらゆる点で似ているリックで始まり、魅力的なマッカートニー風のメロディーと歌唱法で進行する」曲と説明した。また「ユア・マザー・シュッド・ノウ・ザ・ホイ・ホリィ」について「ホエン・アイム・シックスティ・フォー」や「ハニー・パイ」と関連づけている[10]。日刊紙『ワシントン・ポスト』のリチャード・ハリントンは、「マックスウェルズ・シルバー・ハンマー・イズ・オールウェイズ・レイト」を「リンゴタイプの曲」と見なした[11]。
専門評論家によるレビュー | |
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レビュー・スコア | |
出典 | 評価 |
AllMusic | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
Rolling Stone | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
音楽評論家のスティーヴン・トマス・アールワインは5つ星満点中4つ星をつけ、同じくビートルズのパロディ作品を発表しているラトルズと比較した[7]。音楽雑誌『ビルボード』は、「ラングレンとユートピアの魔法は、優れた技術も相まって『サージェント・ペパー』時代や長い間恋しかった活動初期のビートルズの音楽が持つ魅力や利口さを蘇らせた」と評した[10]。
日刊紙『ワシントン・ポスト』のリチャード・ハリントンは、「(『マジカル・ミステリー・ツアー』に至るまで)ビートルズへの敬意を表した愛情のこもった模倣的な」アルバムとする一方で、「精巧に作られていてすぐれているが、結局はやりたい放題な作品」と評した[11]。
全作詞・作曲: ユートピア。 | ||
# | タイトル | 時間 |
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1. | 「抱きしめたいぜ」(I Just Want to Touch You) | |
2. | 「キャント・バイ・ミー・クリスタル・ボール」(Crystal Ball) | |
3. | 「泣きたいダンス」(Where Does the World Go to Hide) | |
4. | 「アクト・シリィリィ」(Silly Boy) | |
5. | 「ホワイル・マイ・ロンリネス・ジェントリー・ウィープ」(Alone) | |
6. | 「エイト・デイズ・ア・ウィーク・イズ・ノット・ライト」(That's Not Right) | |
7. | 「ドライヴ・マイ・カー・トゥ・ホーム」(Take It Home) | |
合計時間: |
全作詞・作曲: ユートピア。 | ||
# | タイトル | 時間 |
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1. | 「ユア・マザー・シュッド・ノウ・ザ・ホイ・ポリィ」(Hoi Poloi) | |
2. | 「エリナー・リグビーはどこへ」(Life Goes On) | |
3. | 「フィクシング・ア・ホール・イズ・ゲティング・ベター」(Feel Too Good) | |
4. | 「マックスウェルズ・シルバー・ハンマー・イズ・オールウェイズ・レイト」(Always Late) | |
5. | 「ミッシェルの微笑み」(All Smiles) | |
6. | 「エヴリバディ・フィールズ・フォーエヴァー」(Everybody Else Is Wrong) | |
合計時間: |
1988年盤のみ、収録曲の邦題が原題のカタカナ表記となっている。
チャート (1980年) | 最高位 |
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US Billboard Top LPs & Tape[12] | 65 |