メガピラニア

メガピラニア属
骨格復元図
保全状況評価
絶滅(化石
地質時代
中新世
分類
: 動物界 Animalia
亜界 : 真正後生動物亜界 Eumetazoa
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
下門 : 有顎動物下門 Gnathostomata
上綱 : 硬骨魚上綱 Osteichthyes
: 条鰭綱 Actinopterygii
亜綱 : 新鰭亜綱 Neopterygii
下綱 : 真骨下綱 Teleostei
上目 : 骨鰾上目 Ostariophysi
: カラシン目 Characiformes
: セルラサルムス科 Serrasalmidae
: メガピラニア属Megapiranha
学名
Megapiranha paranensis
Cione, Dahdul, Lundberg, & Machado-Allison, 2009
タイプ種
M. paranensis
  • メガピラニア・パラネンシス M. paranensis

メガピラニア・パラネンシス学名: Megapiranha paranensis)は、ピラニアの祖先種である巨大雑食魚。1000万年 - 800万年前(中新世)の南アメリカに生息していたといわれている[1][2]

化石の発見

[編集]

アルゼンチン北東部(エントレ・リオス州パラナ近郊)にあるパラナ川沿いの崖の地層から、上顎部分の化石20世紀前半に発見されていた[1]

これを元に古生物学者のアルベルト・シオーネらは2009年、メガピラニアはパクー英語版草食魚)からピラニア(肉食魚)への進化過程の魚だったのではないかという研究結果を発表した[1]。なお、歯の構造はピラニアとは異なっている[3]

強い咬合力

[編集]

前述の化石の個体の場合、体長70cm・体重10kg程度だったと推定され、咬合力は1240-4749N[4](体重400kg超のホホジロザメにも匹敵する咬合力)と推算されている。食行動については不明だが、カメ、厚いを持つヨロイナマズ英語版、さらに大きな陸生動物をも砕いて食べることが可能だったと推測されている[4]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c Megapiranha paranensis, a New Genus and Species of Serrasalmidae (Characiformes, Teleostei) from the Upper Miocene of Argentina (2009). “Alberto Luis Cione, Wasila M. Dahdul, John G. Lundberg, and Antonio Machado-Allison”. Journal of Vertebrate Paleontology 29 (2): 350-8. doi:10.1671/039.029.0221. 
  2. ^ メガピラニア――ピラニアの巨大な祖先”. ナショナル ジオグラフィック. ナショナル ジオグラフィック協会 (2009年6月26日). 2023年11月26日閲覧。
  3. ^ メガピラニア――ジグザグの歯並び”. ナショナル ジオグラフィック. ナショナル ジオグラフィック協会 (2009年6月26日). 2023年11月26日閲覧。
  4. ^ a b Justin R. Grubich, Steve Huskey, Stephanie Crofts, Guillermo Orti, Jorge Porto (2012). “Mega-Bites: Extreme jaw forces of living and extinct piranhas (Serrasalmidae)”. Scientific Reports 2: 1009. doi:10.1038/srep01009. 

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]