メダカナガカメムシ科

メダカナガカメムシ科
オオメダカナガカメムシ
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: カメムシ目(半翅目) Hemiptera
亜目 : カメムシ亜目(異翅亜目) Heteroptera
下目 : カメムシ下目 Pentatomomorpha
上科 : ナガカメムシ上科 Lygaeoidea
: メダカナガカメムシ科 Malcidae
学名
Malcidae Stål, 1865

メダカナガカメムシ科(メダカナガカメムシか、Malcidae)はカメムシ目昆虫の1群。以前はナガカメムシ科に含めていた。比較的小型で、体に厚みのあるカメムシを含む小さな群である。

特徴

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比較的小型のカメムシ類である[1]。体長は2.5-6mm程度、触角は4節、複眼がやや突き出している[2]。体には厚みがあり、体表には粗い点刻が散在する。腹部の5-7節の結合板は側方に広がる。そのために腹部の側面が波状の形になる[2]。腹部第2節から6節までの気門は背面に位置する。また、幼虫が多くの場合に長い棘を備える。体色は茶褐色や灰緑色などが普通で、植物の上に生活し、その汁を吸う[2]

下位分類

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3属35種ほどを含む小さな群である[3]東アジアから東洋区に分布の中心があり、他には熱帯アフリカに数種がある。

日本では以下の2属2種が発見されている。

利害

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メダカナガカメムシはマメ科植物の害虫として知られる。

出典

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  1. ^ 以下、主として石川他編(2012),p.393
  2. ^ a b c 安永他(2018),p.134
  3. ^ 以下、石川他編(2012),p.393

参考文献

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  • 石川忠他編、『日本原色カメムシ図鑑 第3巻』、(2012)、全国農村教育協会
  • 安永智秀他、『全農協 観察と発見シリーズ カメムシ博士入門』、(2018)、全国農村教育協会