メレディス・デイヴィス(Meredith Davies CBE, 1922年7月30日 - 2005年3月9日)は、イギリスの指揮者、合唱指揮者。
チェシャー州のバーケンヘッド[1][2]に聖職者の息子として生まれ、幼時から音楽教育を受ける。オックスフォード大学ケーブル・カレッジ在学中に兵役となり、戦後の1947年にセント・オルバンス教会のオルガン奏者兼合唱指揮者としてスタートする。1949年にはヒアフォード教会に移り、1952年、1955年にウスターの三教区合唱音楽祭で合唱指揮を経験する。エイドリアン・ボールトの勧めで指揮者に転向し、ローマのサンタ・チェチーリア国立アカデミアでフェルナンド・プレヴィターリに師事する。1957年にバーミンガム市交響楽団の副指揮者となり、体調を崩したベンジャミン・ブリテンの代役を務めて彼の信頼を得る。1960年には『ピーター・グライムズ』を指揮し、コヴェントガーデン王立歌劇場にデビューする。その後、ブリテンの『夏の夜の夢』を北米(バンクーバー)、南米(ブエノスアイレス)でそれぞれ初演するなど各地で活躍、1963年から2年間イングリッシュ・オペラ・グループの音楽監督を務める。1963年5月30日、再建されたコヴェントリー教会大聖堂献堂式で、ブリテンの『戦争レクイエム』をバーミンガム市交響楽団を指揮し初演したが(なお小管弦楽団の指揮は作曲者自身が行った)、これは20世紀イギリスの合唱史のハイライトとされている。また、BBCトレーニング・オーケストラの首席指揮者、ロイヤル・コーラル・ソサエティ(王立合唱協会)の音楽監督、リーズ・フィルハーモニック・ソサエティ合唱団の指揮者を歴任し、トリニティ音楽院で教鞭を取る。