モントセラト首相

Premier of Montserrat
モントセラト首相
モントセラトの紋章
現職者
ルーベン・ミード英語版
Reuben Theodore Meade

就任日 2024年10月25日
呼称オナラブル
任命総督英語版
任期陛下の仰せのままに
創設1960年1月
初代ウィリアム・ヘンリー・ブランブル英語版
(主任大臣として)
ウェブサイトOffice of the Premier

モントセラト首相(モントセラトしゅしょう、英語: Premier of Montserrat)は、イギリスモントセラトにおける行政府の長。

概略

[編集]

モントセラトの行政権は憲法上、イギリス国王に属するが、総督以下が代行して執行する(モントセラト憲法第31条)。第33条により、総督は議会議員の中から過半数の信任を得ている者を首相に任命する。ただし首相を任命する必要があるタイミングで議会が解散されている場合は、解散前の議員の中から選出する。内閣には首相、法務大臣、財務大臣、その他に3人の大臣が設置されるが、法務大臣と財務大臣は首相の助言をもって総督が任命する。またその他3大臣のうちの一人が副首相に任命される。議会が解散された場合、首相及びその他の大臣は、総選挙後に新たに首相が選出されるまでその職にとどまり職務を遂行する(第34条)。

首相はモントセラトを離れ外遊する場合、事前に総督に通知しなければならず、その他の大臣は外遊時に首相の許可を得る必要がある(第35条)。首相が空席の場合、または首相がモントセラトにいない場合、あるいは首相が職務遂行できない場合、総督は副首相にその職務を委任する。首相が再び職務可能となった場合、この措置は取り消される(第36条)。

議会において不信任決議が過半数の賛成をもって可決された場合、首相は議会を解散し信を問うか、総督により任命を取り消され辞任するかを選択可能。辞任した場合、総督は別の人物を首相に任命する(第34条)。

緊急事態には首相を議長とする国家諮問委員会が組織され、法務大臣、財務大臣、野党党首、それに首相の助言で総督が任命した他の大臣一名で構成される。ただし総督は諮問委員会の決定に従う義務を負わない(第45条)。

総督は首相の助言を得て議会の閉会と解散を行える(第67条)ほか、首相と協議して解散した議会を招集できる(第68条)。

1960年1月に役職が設置されて以降、役職名は主任大臣(Chief minister)であったが、モントセラト憲法の2010年改正法が2011年9月27日に施行された[1]ことを受け役職名が首相(Premier)と変更された(第118条)。

歴代首相一覧

[編集]
肖像 氏名 就任日 退任日 所属政党
モントセラト自治政府主任大臣
1 ウィリアム・ヘンリー・ブランブル英語版
William Henry Bramble
1960年1月 1970年12月 MLP
2 パーシバル・オースティン・ブランブル英語版
Percival Austin Bramble
1970年12月 1978年11月 PDP
3 ジョン・オズボーン英語版
John Alfred Osborne
1978年11月 1991年10月11日 PLM
4 ルーベン・ミード英語版
Reuben Theodore Meade
1991年10月11日 1996年11月13日 NPP
5 バートランド・オズボーン英語版
Bertrand Osborne
1996年11月13日 1997年8月22日 無所属
6 デイビット・ブラント英語版
David Samuel Brandt
1997年8月22日 2001年4月5日 無所属
7 ジョン・オズボーン英語版
John Alfred Osborne
2001年4月5日 2006年6月2日 NPLM
8 ローウェル・ルイス英語版
Lowell Lyttleton Lewis
2006年6月2日 2009年9月10日 MDP
9 ルーベン・ミード英語版
Reuben Theodore Meade
2009年9月10日 2011年9月27日 MCAP
モントセラト自治政府首相
1 ルーベン・ミード英語版
Reuben Theodore Meade
2011年9月27日 2014年9月12日 MCAP
2 ドナルドソン・ロメオ英語版
Donaldson Romeo
2014年9月12日 2019年11月19日 PDM
3 イーストン・テイラー・ファレル英語版
Joseph Easton Taylor-Farrell
2019年11月19日 2024年10月25日 MCAP
4 ルーベン・ミード英語版
Reuben Theodore Meade
2024年10月25日 (現職) UAM

政党一覧

[編集]

出典

[編集]