『モーリス』(Maurice)は、E・M・フォースターが1913年に執筆した小説(出版は死後の1971年)、またそれを原作として1987年に制作されたイギリスの映画。
20世紀初頭のイギリスを舞台に、互いに惹かれ合いながらも対照的な人生を歩んでいく同性愛の男性たちを描く。
同性愛が犯罪とされていた、20世紀初頭のイギリス・ケンブリッジ。凡庸な青年モーリスは知的なクライヴと親密になり、ほどなく互いに恋愛感情を抱くようになるが、高潔なクライヴは肉体関係を拒み通したまま学生時代を終える。社会に出て大人になってからも付かず離れずの友情は続くものの、自らの性衝動を御しかね孤独に苛まれるふたりは、やがて互いを傷つけあうようになっていく。政治家を目指すクライヴが上流の女性と結婚したのを機に、友人関係が復活する。モーリスはクライヴ邸の若い猟場番アレックに性指向を見抜かれる。
モーリス | |
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Maurice | |
監督 | ジェームズ・アイヴォリー |
脚本 |
キット・ヘスケス=ハーヴェイ ジェームズ・アイヴォリー |
原作 | E・M・フォースター |
製作 |
イスマイル・マーチャント ポール・ブラッドリー |
出演者 |
ジェームズ・ウィルビー ヒュー・グラント ルパート・グレイヴス |
音楽 | リチャード・ロビンズ |
撮影 | ピエール・ロム |
編集 | キャサリン・ウェニング |
配給 |
シネコム・ピクチャーズ ヘラルド・エース/日本ヘラルド |
公開 |
1987年9月18日 1988年1月30日 |
上映時間 | 140分 |
製作国 | イギリス |
言語 | 英語 |
興行収入 | $2,438,304[1] |
日本では1988年に公開され、その後幾度か地上波テレビ局でも放送されている。
役名 | 俳優 | 日本語吹替 | |
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テレビ東京版 | ムービープラス版[2] | ||
モーリス・ホール | ジェームズ・ウィルビー | 宮本充 | 梶裕貴 |
クライヴ・ダーラム | ヒュー・グラント | 関俊彦 | 島﨑信長 |
アレック・スカダー | ルパート・グレイヴス | 林延年 | 内田雄馬 |
バリー医師 | デンホルム・エリオット | 有本欽隆 | 橋本信明 |
デュシー氏 | サイモン・キャロウ | 稲葉実 | |
ホール夫人 | ビリー・ホワイトロー | 天野真実 | |
コーンウォリス学部長 | バリー・フォスター | ||
ダーラム夫人 | ジュディ・パーフィット | ||
アン・ダーラム | フィービー・ニコルズ | ||
シムコクス | パトリック・ゴッドフリー | ||
リズリー | マーク・タンディ | ||
ラスカー・ジョーンズ | ベン・キングズレー | 塚田正昭 | 拝真之介 |
キティ・ホール | キティ・オルドリッジ | 田中敦子 | 宮島えみ |
エイダ・ホール | ヘレナ・ミッチェル | ||
ピッパ・ダーラム | キャサリン・ラベット | 弘松芹香 | |
クリケットの見物客 | ヘレナ・ボナム=カーター(クレジットなし) | 久川綾 | |
その他 | 渡辺美佐 久保田民絵 定岡小百合 大川透 津久井教生 |
吉野貴大 中村慈 塙英子 西川舞 堀総士郎 吉富英治 佐々木義人 新祐樹 植木慎英 蓮岳大 吉田丈一郎 千田ミヤコ | |
演出 | 木村絵理子 | 横田知加子 | |
翻訳 | 岸田恵子 | 葛馬麻衣子 | |
制作 | テレビ東京 東北新社 |
ムービープラス グロービジョン | |
初回放送 | 1995年3月31日 『シネマタウン』 ※正味95分 |
2019年7月21日 21:00-23:45 ※ノーカット |
※テレビ東京版吹替は、KADOKAWAから2018年9月21日発売の「4K レストア版」DVD&BDに収録。