ヤマウコギ | ||||||||||||||||||||||||
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![]() ヤマウコギ
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Eleutherococcus spinosus (L.f.) S.Y.Hu var. spinosus (1980)[1] | ||||||||||||||||||||||||
シノニム | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
ヤマウコギ(山五加木) |
ヤマウウコギ(山五加木[3]、山五加[4]、学名: Eleutherococcus spinosus または Eleutherococcus spinosus var. spinosus)は、ウコギ科ウコギ属の落葉低木。和名の由来は、山地のウコギの意味である[5]。別名、ウコギ[1][6]、オニウコギ[4][5]ともよばれる。山野に生え、若葉は山菜、根は薬用に使われる。
落葉広葉樹の低木で、樹高は2 - 4メートル (m) ほどになる[6][4][3]。樹皮は縦筋があり、黒灰色で突出した皮目が多くて全体がゴツゴツした感じで、枝には下向きの太い刺がまばらに生えている[6][3]。一年枝は細く、褐色から灰褐色をしている[3]。葉は互生し、棘のつけ根の短枝で束生する[5]。掌状複葉で小葉が5枚あり、倒卵状長楕円形で頂小葉が最も大きく長さ3 - 7センチメートル (cm) ある[4]。葉縁には浅い鋸歯がある[6]。葉柄は長さ3 - 8 cmある[6][5]。
花期は初夏(5 - 6月ごろ)[3]。雌雄異株[5]。短枝の葉の間から短い花柄を出して、黄緑色の小さな球状の花序を付ける[6][5]。花序には直径4ミリメートル (mm) ほどの5弁花が多数つき、雄花には雄蕊5個、雌花には花柱が2個ある[4][5]。果実は直径5 - 6 mmの球形で、秋(9 - 10月ごろ)に黒色に熟す[6][4][3]。
冬芽は円錐形で、棘の上と短枝の先に生え、淡褐色をした芽鱗3 - 4枚に包まれている[3]。短枝が良く発達し、短枝の先に花芽がついている[3]。頂芽は測芽よりもやや大きい[3]。冬芽のわきにある葉痕はU字型で、維管束痕は7個つく[3]。
日本の北海道と本州に分布するという説と[5]、岩手県以南の本州と四国に広く分布するという説がある[6][3]。 山野にふつうに自生する[6][5]。
春の新芽と若葉は山菜になり、摘んでお浸しや炊き込みご飯(ウコギ飯)にする[7][6][4]。根皮は薬用になる[4]。落葉期に根を掘り上げて、水洗いして根皮を剥ぎ、天日干しにしたものは五加皮(ごかひ)とよばれる生薬になる[7]。鎮痛、強壮、強精の効用があるといわれ、ホワイトリカーに漬けて五加酒とする[7]。固くなった葉は、天日乾燥させたものを茶料にする[7]。