ユナイテッド・フットボール・リーグ(United Football League) | |
---|---|
競技 | アメリカン・フットボール |
創立 | 2023年12月31日 |
オーナー | フォックス・コーポレーション (50%), Dany Garcia, ドウェイン・ジョンソン, RedBird Capital Partners |
代表 | Russ Brandon |
会長 | Russ Brandon |
国 | アメリカ合衆国 |
分類 | Spring football league |
テレビ局 | |
公式サイト | theufl.com |
ユナイテッド・フットボール・リーグ (United Football League (UFL))はNFLのシーズンオフである春季に行われるアメリカン・フットボールのプロリーグであり、USFLとXFLが統合されて2024年3月30日に最初の試合が行われた[1]。
XFLはNFLシーズン終了後に春に運営されるリーグとして2020年に復活したものの、COVID-19によりシーズンを中断して2023年に再開された。USFLは2022年にやはり春のリーグとして再開され、2023年に2シーズン目を運営した。両リーグとも8チームからなり、ほぼ同時期に運営されるリーグであり、テレビ視聴率もほぼ同じ数字であった。
2023年9月28日、両リーグは合併の意志を表明した[2]。2023年11月30日、連邦政府の承認が下り、合併したリーグを2024年3月30日に開始すると発表した[3]。2023年12月31日、新リーグの名称がユナイテッド・フットボール・リーグになると発表した[4]。2024年1月1日、参加するチームの名称、本拠地などが発表された。
XFL、USFLの名称を継承する二つのカンファレンスから構成され、NFLのシーズンオフである春季に行われる。レギュラーシーズンの後に上位4チームがプレーオフを戦ってチャンピオンを決める。
なお、同名のリーグが1961年から1964年にかけて、さらには2009年から2014年にかけて存在した。
NFLとの違いは次の通り[5]。
USFLのルールに準じてほとんどの選手をキッキング・チーム側に置く。キックオフ・リターンは双方のチームが長い距離を走って加速して衝突するために怪我の多いプレーであった。USFLおよびXFLではプレーの醍醐味を保ちながら怪我を減らすように、ほとんどの攻撃側と守備側の選手が短い距離間隔から走り始めて衝突時の相対的な速度が小さくなるよう工夫され、前者ではほとんどの選手をキッキング・チーム側に、後者ではレシービング・チーム側に置いていた。なお、NFLでは2023年シーズンからタッチバックを増やすことでキックオフ・リターン自体を減らし、2024年シーズンからはXFLと同様に、ほとんどの選手をレシービング側に置いて再びキックオフ・リターンを増やそうとしている。
負けているチームがわずかな可能性にかけて攻撃権を続けて得られるよう、オンサイドキックに加えて、キックオフに代えて次のオプションがある。
XFLのルールが採用される。成功確率が極めて高く(NFLではルールが改定された2015年以降で94%程度)接触プレイの少ないキックは廃止され、攻撃側はタッチダウンを狙う3つの選択肢を与えられる。守備側がターンオーバーによりタッチダウンを得た場合は、攻撃側が選択したのと同じ得点が加算される。
オーバータイム短縮のためのXFLのルールを採用する。
コーチは、タイムアウトが残っていれば一試合で一度だけ判定にチャレンジでき、失敗すればタイムアウトを一つ失う。
2024年3月30日に開幕し、2024年6月16日のチャンピオンシップでUSFLカンファレンスのバーミング・スタリオンズが優勝して閉幕した。
4チームはXFLから、3チームはUSFLから移動し、ヒューストンをホームとする両リーグのチームは合併してXFLのチーム名を採用した[6][7]。
USFLカンファレンスおよびXFLカンファレンスに別れ、ヒューストンのチームはUSFLカンファレンスに属する。USFLと同様にチームは国内の東半分に集中している。
チーム | 本拠地 | スタジアム | 最大観客数 | 創設年 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
USFL カンファレンス | |||||||
ミシガン・パンサーズ | ミシガン州デトロイト | フォード・フィールド | 65,000人 | 2022年 | |||
バーミンガム・スタリオンズ | アラバマ州バーミンガム | Protective Stadium | 47,100人 | 2022年 | |||
ヒューストン・ラフネックス | テキサス州ヒューストン | Rice Stadium | 47,000人 | 2022年 | |||
メンフィス・ショーボーツ | テネシー州メンフィス | Simmons Bank Liberty Stadium | 58,325人 | 2023年 | |||
XFL カンファレンス | |||||||
DCディフェンダーズ | ワシントンD.C. | アウディ・フィールド | 20,000人 | 2020年 | |||
アーリントン・レネゲイズ | テキサス州アーリントン | チョクトー・スタジアム | 48,114人 | 2020年 | |||
サンアントニオ・ブラーマス | テキサス州サンアントニオ | アラモドーム | 64,000人 | 2023年 | |||
セントルイス・バトルホークス | ミズーリ州セントルイス | ドーム・アット・アメリカズ・センター | 67,277人 | 2020年 |
シーズンはXFLおよびUSFLと同様に、各チームは10試合を行う。同一カンファレンスの他の3チームとは2試合ずつ、別カンファレンスの4チームとは一試合ずつを行う。
2024年3月30日の開幕試合はXFLのチャンピオンであるアーリントン・レネゲイズとUSFLのチャンピオンであるバーミンガム・スタリオンズの間で行われた。
プレーオフには4チームが進む。各カンファレンスの1位の2チームに加え、カンファレンスによらず残りのチームのうち最高の成績をおさめた2チームがワイルドカードとして進む[8]。セミファイナルの勝者同士がチャンピオンシップゲームに進む。
2023年中に、XFLおよびUSFLはそれぞれドラフト選択を行った。
USFL(XFLのチームと合併したヒューストンのチームを含む)およびXFLからそれぞれ4チームがUFLに移行したため、移行しないチームからのドラフトが2024年1月5日及び2024年1月15日に行われた[9]。
2024年1月16日以降は、移行する各チームはこれまでに選択されていない選手を自由に選択できる。
2024 UFL standings
| ||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
USFL Conference | ||||||||||||||
チーム | 勝 | 負 | 勝率 | ゲーム差 | タッチダウン差 | 総得タッチダウン数 | 総失タッチダウン数 | カンファレンス内勝敗 | 総得点 | 総失点 | 得失点差 | 連勝/連敗 | ||
(y)バーミンガム・スタリオンズ | 9 | 1 | 0.9 | - | 11 | 31 | 20 | 6–0 | 265 | 180 | 85 | W1 | ||
(x) ミシガン・パンサーズ | 7 | 3 | 0.7 | 2 | 5 | 27 | 22 | 4–2 | 228 | 189 | 39 | L1 | ||
(e) メンフィス・ショーボーツ | 2 | 8 | 0.2 | 7 | -19 | 20 | 39 | 2–4 | 188 | 290 | -102 | W1 | ||
(e) ヒューストン・ラフネックス | 1 | 9 | 0.1 | 8 | -12 | 17 | 29 | 0–6 | 158 | 233 | -75 | L6 | ||
XFL Conference | ||||||||||||||
チーム | 勝 | 負 | 勝率 | ゲーム差 | タッチダウン差 | 総得タッチダウン数 | 総失タッチダウン数 | カンファレンス内勝敗 | 総得点 | 総失点 | 得失点差 | 連勝/連敗 | ||
(y) セントルイス・バトルホークス | 7 | 3 | 0.7 | - | 7 | 31 | 24 | 5–1 | 260 | 202 | 58 | W1 | ||
(x) サンアントニオ・ブラーマス | 7 | 3 | 0.7 | - | 12 | 24 | 12 | 3–3 | 192 | 153 | 39 | L1 | ||
(e) DCディフェンダーズ | 4 | 6 | 0.4 | 3 | -2 | 24 | 26 | 2–4 | 209 | 251 | -42 | L1 | ||
(e) アーリントン・レネゲイズ | 3 | 7 | 0.3 | 4 | -2 | 26 | 28 | 2–4 | 247 | 249 | -2 | W2 | ||
(x)–プレーオフ出場; (y)–ディビジョン優勝; (e)–プレーオフ不出場 |
日 | 時 |
アウェイチーム | 結果 |
ホームチーム | スタジアム | 観客数 | 放送局 | 視聴人数 (millions) |
視聴率 |
Refs | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2024年6月8日 | 3:00 p.m. ET[11] | ミシガン・パンサーズ | 18 | 31 | バーミンガム・スタリオンズ | Protective Stadium | 10,287人 | ABC | 1.10 | 0.7 | [12][13] |
2024年6月9日 | 7:00 p.m. ET | サンアントニオ・ブラーマス | 25 | 15 | セントルイス・バトルホークス | ドーム・アット・アメリカズ・センター | 30,237人 | Fox | 1.27 | 0.7 | [14][15] |
日 | 時 |
アウェイチーム | 結果 |
ホームチーム | スタジアム | 観客数 | 放送局 | 視聴人数 (millions) |
視聴率 |
Refs | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2024年6月16日 | 5:00 p.m. ET | バーミンガム・スタリオンズ | 25 | 0 | サンアントニオ・ブラーマス | ドーム・アット・アメリカズ・センター | 27,396 | Fox | 1.60 | 0.8 | [16][17] |
アメリカ国内での放送は、それぞれUSFL、XFLを放送してきたFOXスポーツとESPNが行う[21]。FOXスポーツの親会社であるフォックス・コーポレーションはUSFLに引き続きUFLの所有権を部分的に持つ。USFLの放送を分け合ってきたNBCスポーツは撤退した[22]。ESPNの放送は2023年に締結した5年契約に基づく[23]。