ユブラピアッシング(Uvula piercing)とは口蓋垂に入れるピアスである。ピアスの中でも希で、キャプティブビーズリングや他の小さなリングが使われるのが一般的である[1]。
ユブラピアッシングを入れると咽頭反射(en:Pharyngeal reflex)によって空嘔吐が起こるため、装着し続ける事が難しい。また、口蓋垂を貫くリングが飲み込まれたり吸入される恐れがあり、吸入された場合には除去するための手術まで必要になる[2][3]。
舌ピアスと同様にピアスを装着している間は挫傷の危険性があり、腫れや感染症の恐れもある。ユブラピアッシングは睡眠中に口蓋垂を垂れ下がらせて鼻気道の径が狭まり、いびきのような睡眠時の呼吸障害のリスクを増加させる[4]。
ユブラピアッシングは、アメリカ、ニューヨークのピアッサーであるジョン・コブによってはじめられた[5]。ユブラピアッシングは通常入れていることが他人から見えないため、ピアスを入れる動機は非常に個人的である[1]。
- ^ a b DeMello, Margo (2007). Encyclopedia of body adornment. Greenwood Publishing Group. p. 209. ISBN 0313336954. https://books.google.co.uk/books?id=QTTEgTu03GUC&pg=PA209&hl=en
- ^ Associated Press (3 July 1997). “Dentists: Mouth piercing risky”. Ellensburg Daily Record. https://news.google.co.uk/newspapers?id=1SofAAAAIBAJ&sjid=K9EEAAAAIBAJ&pg=4071,759155 2010年11月24日閲覧。
- ^ Price, SS; Lewis, MW (1997). “Body piercing involving oral sites”. Journal of the American Dental Association (128): 1017–1020. http://www.jada.info/cgi/reprint/128/7/1017.pdf.
- ^ Walsh, Laurence J (July/August 2008). “Missing the point: The risks of intra-oral piercing”. Australasian Dental Practice: 156–158. http://espace.library.uq.edu.au/eserv/UQ:159915/Missing.pdf.
- ^ 間宮英三 (2010). ピアッシング・バイブル. コアマガジン. pp. p.227. ISBN 9784862527752