ユリエ・ヴォルフトルン

ユリエ・ヴォルフトルン
Julie Wolfthorn
1902年ころの写真
生誕 1864年1月8日
プロイセン王国、トルン
死没 1944年12月29日
テレージエンシュタット(強制収容所)
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ユリエ・ヴォルフトルン(Julie Wolfthorn、出生時の名前: Julie Wolf、姓は Wolff とも、1864年1月8日 - 1944年12月29日)はドイツのユダヤ人画家、イラストレーター、ホロコースト犠牲者である。

略歴

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現在のポーランド中部のトルン(当時、プロイセン王国)の中流のユダヤ人家庭に生まれた。兄に彫刻家になったゲオルク・ヴォルフ(Georg Wolf: 1858-1930)がいる。6歳の時までに両親を失い、親戚に育てられた。1890年からベルリンで絵とグラフィック・デザインを学んだ。1892年からパリに移り、私立学校のアカデミー・コラロッシに入学し、ギュスターヴ=クロード=エティエンヌ・クルトワエドモン=フランソワ・アマン=ジャンに学んだ。1893年にベルリンに戻り、1895年からクルト・ヘルマンが経営する女性のための絵画学校で修行を続けた。1897年にはパウラ・モーダーゾーン=ベッカーらが活動するヴォルプスヴェーデの芸術家村で夏を過ごしたがが、その雰囲気になじめなかった[1]

1898年にベルリン分離派が創立されると、創立会員となった4人の女性画家の一人となり、ベルリン分離派の展覧会に1913年まで出展した。ベルリン女性芸術家協会(Verein der Berliner Künstlerinnen)の会員となり、この頃、ドイツのアール・ヌーボー(ユーゲント・シュティール)の雑誌「ユーゲント」の挿絵や表紙絵を描くようになった。

1904年に美術評論家のルドルフ・クライン=ディーポルト(Rudolf Klein-Diepold: 1871–1925)と結婚した。1905年にプロイセン美術アカデミーに女性の入学を認めることを求める請願に署名した200人の女性アーティストの一人になったが、アカデミーの校長、アントン・フォン・ヴェルナーはこれを拒否した。1906年にドイツ芸術家協会の会員に選ばれた[2]。1906年にケーテ・コルヴィッツと「女性視覚芸術協会(Verbindung Bildender Künstlerinnen)」の展覧会を開き、1912年にはコルヴィッツの推薦で分離派展の審査員、理事を務めた。1927年にヘンニ・レーマン(Henni Lehmann: 1862-1937)らの女性アーティストのグループ、「ヒデンゼー女性芸術家協会(Hiddensoer Künstlerinnenbund)」のメンバーとなった。

1933年に、ナチスが権力を持つようになると、「ヒデンゼー女性芸術家協会」は解散した。同じ年、ユダヤ人であることから分離派の理事から追放された。ヴォルフトルンはベルリンに留まり、「ユダヤ系ドイツ人文化協会(Kulturbund Deutscher Juden)」の活動にも参加した。協会は1941年に非合法とされ、職員は逮捕された。1942年に78歳になっていたヴォルフトルンは妹とともに、現在のチェコのテレジーンに作られたユダヤ人ゲットー(テレージエンシュタット収容所)に収容され、2年間の収容生活の後死去した。収容所でも絵を描き続けたとされる。

作品

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脚注

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  1. ^ Katja Engler: Schwestern, zur Sonne, zur Freiheit! In: Welt am Sonntag, 28. Juli 2013
  2. ^ s. Wolfthorn, Julie, Malerin, Berlin W., Kurfürstenstr. 50, Mitgliederverzeichnis im Katalog 3. Deutsche Künstlerbund-Ausstellung, Weimar 1906. (S. 59) online, abgerufen am 7. Oktober 2016.

参考文献

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  • Heike Carstensen: Leben und Werk der Malerin und Graphikerin Julie Wolfthorn (1864–1944). Rekonstruktion eines Künstlerinnenlebens. Tectum Verlag, Marburg 2011, ISBN 978-3-8288-2728-8.
  • Museum der Havelländischen Malerkolonie (Hrsg.)/Heike Carstensen: Julie Wolfthorn. Der Mythos von Ferch – das Paradies auf Erden. Ferch 2016.
  • Heike Carstensen in der Reihe „Jüdische Miniaturen“: Julie Wolfthorn. Mit Pinsel und Palette bewaffnet will ich mir die Welt erobern. Hentrich & Hentrich Verlag, Berlin Leipzig 2020, ISBN 978-3-95565-289-0.
  • Gerda Breuer, Julia Meer (Hrsg.): Women in Graphic Design/1890–2012 Frauen und Grafik-Design, Jovis, Berlin 2012, ISBN 978-3-86859-153-8 (englisch/deutsch).
  • Jutta Götzmann, Anna Havemann (Hrsg.): Julie Wolfthorn in Künstlerinnen der Moderne: Magda Langenstraß-Uhlig und ihre Zeit, Lukas Verlag Berlin, 2015, ISBN 978-3-86732-227-0 (books.google.de).
  • Beate Spitzmüller: Julie Wolfthorn. In: Britta Jürgs (Hrsg.): Denn da ist nichts mehr, wie es die Natur gewollt. Portraits von Künstlerinnen und Schriftstellerinnen um 1900. AvivA Verlag, Berlin 2001, ISBN 3-932338-13-8, S. 248–259.
  • „Um uns ist ein Schöpfungstag“. Von der Künstlerkolonie bis heute. Hrsg. Kunstmuseum Ahrenshoop. Ahrenshoop 2013, ISBN 978-3-9816136-1-2, S. 106 f.