Indium(III) iodide | |
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別称 Indium triiodide | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 13510-35-5 |
PubChem | 83539 |
ChemSpider | 75371 |
UNII | 3Y156GSM7E |
EC番号 | 236-839-6 |
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特性 | |
化学式 | InI3 |
モル質量 | 495.53 g/mol |
外観 | 黄色固体 |
密度 | 4.69 g/cm3 |
融点 |
210 °C, 483 K, 410 °F |
沸点 |
500 °C, 773 K, 932 °F |
関連する物質 | |
その他の陰イオン | 臭化インジウム(III) 塩化インジウム(III) |
その他の陽イオン | ヨウ化アルミニウム ヨウ化ガリウム(III) |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
ヨウ化インジウム(III)(Indium(III) iodide)は、インジウムとヨウ素からなる化学式InI3の化合物である。
インジウムとヨウ素蒸気の反応で得られる[1]。
また、ヨウ化水素中でインジウム溶液を蒸発させることでも得られる[2]。
ヨウ化インジウム(III)は、淡黄色の非常に吸湿性のある単斜晶系固体(空間群 P21/c, a = 9.837 Å, b = 6.102 Å, c = 12.195 Å, β = 107.69°)で[3]、210℃で融解して濃茶色の水への溶解度が高い液体になる。結晶は二量体分子で構成される[4]。黄色のβ型はゆっくりと赤いα型に変わる[5]。水蒸気の存在下では、245℃で酸素と反応し、酸化ヨウ化インジウム(III)を形成する[6]。
α型は、57℃でβ型に遷移する。α型の構造はX線結晶構造解析で決定されていないが、分光学的な証拠から、インジウムは六配位であることが示されている[7]。β型は、四配位のインジウムを中心としたIn2I6の構造を持つ。