ライオン橋 Львиный мост | |
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基本情報 | |
国 | ロシア |
所在地 | サンクトペテルブルク アドミラルティスキー地区 |
交差物件 | グリボエードフ運河 |
用途 | 人道橋 |
設計者 |
ヴィルヘルム・フォン・トレッター ヴァシーリー・フリスチアノーヴィチ |
着工 | 1825年7月 |
竣工 | 1826年 |
開通 | 1826年7月1日 |
座標 | 北緯59度55分36.9秒 東経30度18分5.1秒 / 北緯59.926917度 東経30.301417度座標: 北緯59度55分36.9秒 東経30度18分5.1秒 / 北緯59.926917度 東経30.301417度 |
構造諸元 | |
形式 | 吊橋 |
全長 | 27.3 m |
幅 | 2.9 m |
地図 | |
ライオン橋の位置 | |
関連項目 | |
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ライオン橋(ライオンばし、露: Львиный мост リヴィニ・モスト、英: Bridge of Four Lions)は、ロシア・サンクトペテルブルクにある橋である[1]。
単一スパンの吊橋であり、歩行者用の人道橋である[2][3][4]。橋の名称は、四隅に1体ずつ設けられている、ライオンをかたどった彫像に由来する[5]。アドミラルティスキー地区に位置し、グリボエードフ運河に架橋されている[6][1][4]。
設計は、ドイツ人建築家ヴィルヘルム・フォン・トレッターおよびロシア帝国の技師ヴァシーリー・フリスチアノーヴィチによる[7][8]。建設は、フリスチアノーヴィチの監督のもとに進められた[9]。
橋の全長は、27.3メートルであり、幅は2.9メートルである[4]。ケーブルには、直径1.5インチ(およそ4センチメートル)の鉄製のチェーンが用いられている。ライオン像の口から伸びているチェーンの両端は、像と台座の中に設けられている主塔に取り付けられており、支承にアンカーボルトで固定されている[2][10][6][1][4][11]。橋の欄干には、鋳鉄製のランタンが2つ設けられている他に、バラの花を模した金めっきの装飾が施されている[10][8][9]。
ライオン像は、彫刻家で学者のパーヴェル・ソコロフによって、1825年の5月から9月にかけて製作されたもので、鋳鉄でできており、台座に座った姿をしている[10][1][9][4][12]。像の鋳造は、アレクサンドロフスキー鋳鉄工場で行われた[8][11]。ライオン像の高さは、およそ2.4メートルである[11]。
1823年にライオン橋および銀行橋の設計図が作成され、1825年2月18日に、双方の橋の設計図が承認された[8]。その年の7月中旬には、主要な部分の建設工事が開始された[10]。1826年に建設工事が完成され、同年7月1日に開通された[6][1][2][5][11]。1880年、欄干が鋳鉄製のものから鍛鉄製のものに変更される[6][8][4][10]。同年、開通当時から欄干に設けられていたランタンが取り外される[6][10][4]。
1948年、大規模な修繕工事が行われる。桁が木製のものから金属製のものに変更され、弓なりの形状にするために、5つの部材を溶接してつなぎ合わせて構成された[6][4]。1954年、建築家アレクサンドル・ロガチの設計によって、ランタンおよび欄干が開通当時の状態に復元される[10][4][12]。1999年から2000年にかけて、大規模な修復工事が行われる[6][10]。2015年、ランタンが破壊される事案が発生したが、後に修復される[4]。2018年8月10日から同年10月にかけて、ライオン像の修復作業が行われ、像がカララ大理石を模した、白を基調とした外観に塗り直された[10][4]。