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この項目では、ブラック・サバスのアルバムについて説明しています。マイルス・デイヴィスのアルバムについては「ライヴ・イヴル」をご覧ください。 |
『ライヴ・イーヴル』(Live Evil)は、ブラック・サバスが1982年に発表したライブ・アルバム(母国イギリスでのリリースは1983年)。アルバム『悪魔の掟』(1981年)発表後のツアーで録音されたライブ音源を収録している。オリジナルLPは2枚組で発売された。
本作のミキシング作業において、ロニー・ジェイムス・ディオがスタジオに忍び込み自分のボーカル・トラックのボリュームを上げようとしたため、トニー・アイオミやギーザー・バトラーと対立したといわれる[9]。ただし、アイオミが2010年に説明したところによれば、彼らがサウンドの違いに気付いた時、一緒に作業したエンジニアは深酒しており、彼が「ロニーが来て全部の音を調整して、君たちがまた調整して、また彼(ロニー)が来て調整して、俺はどうすればいいか分からないよ!」と言ったことから対立が始まったという[10]。この件についてアイオミは「もちろん全くの伝聞で、今となっては(エンジニアの言ったことを)本気で信じていないけど、当時の私達は信じてしまった」と語っている[10]。そして、最終的にディオはヴィニー・アピスと共にバンドを脱退し、ディオを結成する。
全英アルバムチャートでは11週チャート圏内に入り、最高13位を記録した[2]。日本のオリコンLPチャートでは、当時としては自身最高の35位に達し、『ブラック・サバス4』(1972年)以来のトップ50入りを果たす[6]。
1989年の再発CDは1枚にまとめられ、「ウォー・ピッグス」が外されていた[11]。その後のリマスターCDでは、1枚のCDに全14曲とも収録された。
- E5150 - "E5150" (Ronnie James Dio, Tony Iommi, Geezer Butler) – 2:09
- ネオンの騎士 - "Neon Knights" (R. J. Dio, T. Iommi, G. Butler, Bill Ward) – 4:28
- N.I.B. - "N.I.B." (Ozzy Osbourne, T. Iommi, G. Butler, B. Ward) – 5:09
- チルドレン・オブ・ザ・シー - "Children of the Sea" (R. J. Dio, T. Iommi, G. Butler, B. Ward) – 6:04
- ヴードゥーの呪い - "Voodoo" (R. J. Dio, T. Iommi, G. Butler) – 5:23
- 黒い安息日 - "Black Sabbath" (O. Osbourne, T. Iommi, G. Butler, B. Ward) – 8:34
- ウォー・ピッグス - "War Pigs" (O. Osbourne, T. Iommi, G. Butler, B. Ward) – 9:17
- アイアン・マン - "Iron Man" (O. Osbourne, T. Iommi, G. Butler, B. Ward) – 7:10
- 悪魔の掟 - "The Mob Rules" (R. J. Dio, T. Iommi, G. Butler) – 3:18
- ヘヴン&ヘル - "Heaven and Hell" (R. J. Dio, T. Iommi, G. Butler, B. Ward) – 11:57
- 南十字星〜ヘヴン&ヘル(パート2) - "The Sign of the Southern Cross / Heaven and Hell (Continued)" (R. J. Dio, T. Iommi, G. Butler / R. J. Dio, T. Iommi, G. Butler, B. Ward) – 7:16
- パラノイド - "Paranoid" (O. Osbourne, T. Iommi, G. Butler, B. Ward) – 3:25
- チルドレン・オブ・ザ・グレイヴ - "Children of the Grave" (O. Osbourne, T. Iommi, G. Butler, B. Ward) – 5:02
- フラッフ - "Fluff" (O. Osbourne, T. Iommi, G. Butler, B. Ward) – 1:37
アディショナル・ミュージシャン