『ライヴ・ウィズ・ブリテン・シンフォニア』(Live with Britten Sinfonia)は、ノルウェーのバンド、ジャガ・ジャジストが2012年に録音、2013年に発表した、キャリア初のライブ・アルバム。イギリスのオーケストラ、ブリテン・シンフォニア(英語版)との共演ライブを収録しており、日本で先行発売された[2]。
バンドは長年オーケストラとの共演を切望しており、イギリスのDJフィオナ・トーキングトン(英語版)がバンドをブリテン・シンフォニアに紹介したのを切っ掛けに、今回の共演ライブが実現した[3]。収録曲のうち半数は前作『ワンアームド・バンディット』(2010年)からの曲で、「Prungen」は本作が初出の新曲である[2]。バンドの中心人物ラーシュ・ホーントヴェットは、本作に最も影響を与えた人物としてバーナード・ハーマンの名を挙げ、更にジャン=クロード・ヴァニエ(英語版)、ギル・エヴァンス、スティーヴ・ライヒ、フィリップ・グラスからの影響も公言している[4]。
Thom Jurekはオールミュージックにおいて5点満点中3.5点を付け「美しくアレンジされ、演奏され、録音された」「この冒険的なグループからワイルドで自由奔放な演奏を期待する人にとっては、『ライヴ・ウィズ・ブリテン・シンフォニア』は行儀が良すぎるかもしれないが、これはこれで印象的であり、おおむね上手くいっている」と評している[5]。
2014年発売の限定ボックス・セット『'94-'14』には、本作収録曲のリミックス・ヴァージョンが収録された[6]。
特記なき楽曲はラーシュ・ホーントヴェット作。
- "One-Armed Bandit" (Lars Horntveth / Overture by Erik Johannessen, L. Horntveth) - 15:24
- "Kitty Wu" (Lars Horntveth, Jørgen Munkeby) - 6:24
- "Prungen" - 7:16
- "Bananfluer Overalt" - 10:57
- "For All You Happy People" (Andreas Mjøs, L. Horntveth) - 6:33
- "Toccata" - 8:31
- "Music! Dance! Drama!" - 6:25
- "Oslo Skyline" - 6:12
- Lars Horntveth - ギター、バスクラリネット、クラリネット、テナー・サックス、フルート、シンセサイザー、ピアノ、ラップ・スティール・ギター
- Martin Horntveth - ドラムス
- Mathias Eick - トランペット、アップライト・ベース、キーボード、ピアノ、ヴィブラフォン
- Line Horntveth - チューバ、パーカッション、グロッケンシュピール、フルート、ボーカル
- Erik Johannessen - トロンボーン、パーカッション、ボーカル
- Andreas Mjøs - ヴィブラフォン、ギター、シンセサイザー、パーカッション
- Øystein Moen - シンセサイザー、ピアノ
- Even Ormestad - ベース、キーボード
- Marcus Forsgren - エレクトリック・ギター、エフェクト
- ブリテン・シンフォニア
- Christian Eggen - 指揮
- Thomas Gould, Beatrix Lovejoy, Katherine Shave, Gillon Cameron - 第1ヴァイオリン
- Alexandra Reid, Anna Bradley, Marcus Broome, Judith Kelly - 第2ヴァイオリン
- Clare Finnimore, Bridget Carey, Tom Hankey - ヴィオラ
- Caroline Dearnley, Ben Chappell, Joy Hawley - チェロ
- Roger Linley - ダブル・ベース
- Emer McDonough - フルート、ピッコロ、アルト・フルート
- Chris O'Neal - オーボエ
- Joy Farrall - クラリネット、バスクラリネット
- Elizabeth Trigg - バスーン
- Pip Eastop, Ed Mills - ホルン
- Jon Stokes - トロンボーン
- David Eaglestone - バストロンボーン
- David Powell - チューバ
- Toby Kearney, Tony Bedewi - パーカッション