ラリッサ・ジョイ・ウォーターズ(Larissa Joy Waters、1977年2月9日 - )は、カナダ・ウィニペグ生まれのオーストラリアの元政治家、弁護士。オーストラリア緑の党所属。両親はともにオーストラリア人で、生まれて11ヶ月目にオーストラリアのブリスベンに移住した。それから一度もカナダに帰ることがなかった[1]。
グリフィス大学で法学士を得て、その後はニューサウスウェールズ法律大学で博士号を取得後、クイーンズランド州やフリーヒルズ法律事務所、オーストラリア環境保護庁などの顧問弁護士として働いていた。2009年の選挙では落選したが、2010年の選挙ではクイーンズランドから上院議員として当選し、2016年の選挙でも当選した。
2017年5月9日、ウォーターズは連邦議会で生後2ヶ月目の娘に授乳をした。これは世界のメディアで取り上げられた[2][3]。
2017年7月18日、4日前に二重国籍問題で辞任したスコット・ラドラム元議員の件を受けて彼女自身で調べた結果、まだカナダの国籍を有することが判明した。政治家の二重国籍を禁止するオーストラリア憲法44条に違反するため、ウォーターズは議員を辞任した。ラリッサは1976年の新カナダ市民権法が施行される1週間前に生まれている。以前は属地主義だったが、新法ではカナダで生まれた者(外交官の子供は除く)はすべてカナダ市民権を取得する資格があるとされているため、能動的にカナダ国籍を放棄する必要が生じていた[4][5]。