『ラヴァリー〜恋人のように』 | ||||
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カサンドラ・ウィルソン の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 2007年8月13日 - 17日 ミシシッピ州ジャクソン | |||
ジャンル | ジャズ | |||
時間 | ||||
レーベル | ブルーノート・レコード | |||
プロデュース | カサンドラ・ウィルソン | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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カサンドラ・ウィルソン アルバム 年表 | ||||
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『ラヴァリー〜恋人のように』(原題:Loverly)は、アメリカ合衆国の歌手、カサンドラ・ウィルソンが2008年に発表したスタジオ・アルバム。
オリジナル曲は、ウィルソンとバック・バンドによるインプロヴィゼーション曲「アレーレ」1曲だけで、ウィルソンのアルバムとしては『ブルー・スカイ』(1988年)以来20年ぶりのスタンダード集となった[5][6]。本作でピアノを担当したジェイソン・モランは、当時ウィルソンと同じくブルーノートに所属しており、ウィルソンのツアー・バンドに参加したこともあるが、レコーディングでの共演は本作が初である[7]。
アメリカでは総合アルバム・チャートのBillboard 200入りを逃すが、『ビルボード』のジャズ・アルバム・チャートでは3位、トップ・ヒートシーカーズでは19位を記録した[8]。グラミー賞では最優秀ジャズ・ボーカル・アルバム賞を受賞し、12年ぶりのグラミー受賞を果たした[8]。
Thom Jurekはオールミュージックにおいて5点満点中3.5点を付け「彼女は風変わりでリスクを恐れないジャズ・グループを起用して、アメリカン・ソングブックの重要な部分を取り上げ、これらの曲が本来持つ気品や魅力を損なうことなく新しい深み、質感、意味を追加している」と評している[5]。また、ベン・ラトリフは『ニューヨーク・タイムズ』紙において「いかなる理由においても(曲が優れているからというだけではない)、ここ長年における彼女の最高傑作」「自然体であることも大切だが、本作はモランの混合的でジャンルを無視したピアノ・ソロから、ウィルソンの極めてスモーキーな声の全音域を駆使した思慮深いフレージングに至るまで、美しく構築されたレコードである」と評している[6]。