『ラークライト 伝説の宇宙海賊』(原題:Larklight)は、フィリップ・リーヴが2006年に発表し、ブルームズベリー社(イギリス)より刊行されたSFファンタジー小説である。
日本では理論社より 『ラークライト 伝説の宇宙海賊』(日本語訳:松山美保)(ISBN 9784652079126)として2007年8月に出版された。なおカバーと作中の挿絵にはブルームズベリー社版、理論社版ともにデイヴィッド・ワイアット(David Wyatt)のイラストが使用されている。
月の近くに浮かぶ宇宙住居『ラークライト』。そこではもうすぐ12歳になるアーサーが、姉マートル、父エドワードと平凡だが平和な日々を送っていた。そんなある日、宇宙生物研究者である父の元に一通の手紙が届く。差出人の名はウェブスター。「近日ラークライトの近くを通るので立ち寄りたい。」そう綴られた手紙を見て、滅多にない来客を迎えるべく家中を片付けるアーサーとマートル。ところが翌日『ラークライト』に訪れたのは巨大な白クモたちの群れだった。白クモに囚われ、生死不明の父を残し、命からがら救命ボートで『ラークライト』を脱出する2人。ようやく月に不時着したのも束の間、2人は何者かに襲われて離れ離れになり意識を失ってしまう。アーサーが意識を取り戻すと、そこは窮屈な空間だった。彼は巨大蛾に襲われ、幼虫の餌として繭に押し込められてしまったのだ。幼虫が孵化し、あわや餌食となる寸前で救出されるアーサー。しかし繭の外にいたのは異形のクルーたちを従えた、“伝説の宇宙海賊”ジャック・ハボックだった…。