リメディアル(Remedial)、リメディアル教育(リメディアルきょういく)とは、学習の遅れた学生に対して行う補修教育、治療教育のことで、特に大学教育を受けるにあたって不足している基礎学力を補うために行われる教育を指す。
基礎学力の不足する学生、すなわち、以前ならば入学試験に合格しなかった学生が、大学に入学してしまっていることから、大学の授業が理解できない学生を救済する目的で始まった。 平成元年(1989年)からの相次ぐ学習指導要領の改正による「ゆとり教育」での履修科目数減少、授業時間数減少、大学入試受験科目数の減少、大学入試の多様化、少子化による18歳人口の減少、などが、大学生の学力低下の原因として挙げられている。
日本の大学におけるリメディアル教育を、米国のカレッジでは、「Developmental Education」と称し、日本リメディアル教育学会(外部リンク参照)の英語表記は、「The Japan Association for Developmental Education」である。「Developmental Education」には、発展させるための、次の段階に進むための教育、といった積極的な意味を含む。しかし、英語の「remedial」には本来、治療上の、救済的な、修正的な、矯正する、改善する、補修的な[1]、といった消極的な意味が多く、日本では「補習」あるいは「補講」が原点であることに起因する[要出典]。