「ルート66」((Get Your Kicks On) Route 66)は、ボビー・トゥループが1946年に作詞・作曲したアメリカ合衆国のポピュラー・ソングである。ジャズのスタンダード曲として名高い。
トゥループはジャズ・ピアニストで小粋な弾き語りも得意とし、ソングライターとして、また著名な女性ジャズ歌手ジュリー・ロンドンの夫としても知られる。この曲は代表作で、愛車でのドライブ中に思い付き、同乗していた友人と早速合唱してみて、いたく気に入ったことから世に出たという。
タイトルとなっている「ルート66」は、イリノイ州シカゴとカリフォルニア州サンタモニカ(ロサンゼルス郊外)を結ぶ国道66号線のことである。歌詞はこの道を走っての旅へ誘う内容で、途中には沿線各地の地名が登場する。シンプルなリフを基調とする平易で親しみやすい曲調と、観光案内的で軽快かつコミカルな歌詞とが相まって広く好まれ、ナット・キング・コールの歌唱によるヒット以来、半世紀以上に渡って歌い継がれている。
2006年公開のピクサー制作のディズニー映画『カーズ』では、チャック・ベリーによるカヴァーが挿入歌として、ジョン・メイヤーによるカヴァーがエンディングテーマとして使用されている。
1960年からアメリカCBSテレビで放送された同名のテレビドラマ『ルート66』のテーマ曲(ネルソン・リドル楽団によるインストゥルメンタル)は同名異曲である。