ロイヤル・バイキング・サン | |
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トゥルクに停泊中の本船(1988年) | |
基本情報 | |
船種 | クルーズ客船 |
船籍 |
バハマ ナッソー(1988-1999) ノルウェー オスロ(1999-2002) オランダ ロッテルダム(2002-) |
所有者 |
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運用者 |
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建造所 | バルチラトゥルク造船所[1] |
IMO番号 | 8700280 |
MMSI番号 | 244126000 |
改名 |
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経歴 | |
進水 | 1988年5月[1] |
竣工 | 1988年11月26日[1] |
現況 | 就航中 |
要目 | |
総トン数 | 38,848 GT |
全長 | 205.5 m |
幅 | 28 m |
喫水 | 7.2 m |
機関方式 | ディーゼル |
主機関 | バルチラスルザー8ZAL40S 4基[1] |
出力 | 21,120 kW |
最大速力 | 22ノット |
航海速力 | 18.5ノット |
旅客定員 | 793名 |
乗組員 | 443名 |
ロイヤル・バイキング・サン(Royal Viking Sun)は、1988年に建造され、後にシーボーン・サン(Seabourn Sun)、プリンセンダム(Prinsendam)と名称が変化したクルーズ客船。2019年夏にアメラに改名予定[2]。
1988年に就航し、ロイヤル・バイキング・ラインの船隊に加わると、程なく洗練されたサービスと誠実な乗客サポートにより知られるようになり、船隊の中でも広く知られる部類に加わった。
1994年、ロイヤル・バイキング・ラインの解体に伴ってキュナード・ラインはロイヤル・バイキングのブランドを取得し、本船も購入した。船名は変更されることなく、新たに編成された『キュナード・ロイヤル・バイキング』部門に配備された。5つ星の等級を得た本船は、キュナード時代の大半においてキュナード最高等級の地位にあった[3]。
キュナードの船として世界周航に用いられ、乗員乗客を通じて高い人気と需要を得た[4]。
1999年にはキュナード・ラインとシーボーン・クルーズ・ラインの共通の親会社であるカーニバル・コーポレーションが両社の合併を決め、ロイヤル・バイキング・サンは、シーボーン・サンとしてシーボーン・クルーズ・ラインに移籍した。シーボーン・サンとしての運航は、シーボーン・クルーズ・ラインが小型のクルーズ客船に注力する方向に変化したことから、2002年の南アメリカ周遊を持って終了した[5]。
カーニバル傘下のホーランド・アメリカラインに移籍したシーボーン・サンは改修工事を受け、プリンセンダムと改名された。エレガント・エクスプローラー(Elegant Explorer)と称されるようになった本船は、ホーランド・アメリカラインの他の船よりも小型で、異なる旅程を有し、ブティッククラスに相当する乗客一人当たりの面積と各種の設備・サービスを提供した。
2007年2月1日、ホーン岬付近で12mの高波に2度襲われ、入院を含む40人の負傷者を出した[6]。
プリンセンダムは毎年数回の長期航海を行う運用がなされており、2011年には1月から2月には南米から南極にかけて、3月から4月には黒海・地中海での航海を行った。フェーンダム、アムステルダムと並びホーランド・アメリカラインで南極に赴く3隻の内の1隻である。また、低い全高によりキール運河を航行可能な少数のクルーズ客船にも属している。
2012年3月22日、ポルティマン沖で8人乗り漁船の遭難信号を受信し、現場海域に到着したところ漁船は沈没し救命いかだに乗り移った8人を発見した。ポルトガル沿岸警備隊からの指示により8人を救助し、ヘリコプターで陸へ搬送するまで待機した[7]。