この項目「ロストウェイヴ」は翻訳されたばかりのものです。不自然あるいは曖昧な表現などが含まれる可能性があり、このままでは読みづらいかもしれません。(原文:2023年11月26日時点の英語版記事) 修正、加筆に協力し、現在の表現をより自然な表現にして下さる方を求めています。ノートページや履歴も参照してください。(2023年12月) |
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ロストウェイヴ(英語: Lostwave)とは起源や曲名、作曲者が不明な曲を説明するために使用されるネット上の用語である。この単語は2019年にReddit上でインターネット上で最も不思議な曲を捜索していたネットユーザー達が、Everyone Knows That (Ulterior Motives)等他の出所不明の曲の捜索を行っていた際に作られた。ロストウェイブに該当する曲の大半は、1980年代から1990年代を中心としたインターネットが普及する以前に作成されたものと思われるが、それ以外の年代の曲に対しても使用されている。この単語は英語で失われた事を意味する"lost"と「ニュー・ウェイヴ」や「コールド・ウェイヴ」、「ヴェイパーウェイヴ」などの"wave"のかばん語である。
インターネット上で最も不思議な曲と呼ばれることになった曲はDarius S.というユーザーにより録音された。彼は西ドイツ(当時)の公共放送だった北ドイツ放送のラジオで流れていた曲を録音した[1][2]。 録音された音源はXTCやザ・キュアーなどの他のバンドの曲と共にカセットテープへと録音された。これらの曲のキレイなコピーを確保する為、DJのトークなどは一切編集で消された事がこの曲の本来のタイトル及び正確な放送日が不明になった原因と考えられている[3]。
この曲は2004年と2007年にネット上に初めてアップロードされたがこの時は注目を集めなかった。2019年になってガブリエル・ダ・シルバ・ヴィエイラというブラジル人ティーンエイジャーがこの曲のことをスペインの独立系レーベルであるデッド・ワックス・レコードのニコラス・ズニーガから知ったことから彼は曲の一部をYouTubeや様々なRedditの音楽関係の板にアップロードし、最終的にr/TheMysteriousSong板を創設した[4]。
2019年5月27日、オーストラリアの音楽ニュースサイトTone Deafがこの曲に関する最古の記事を書き、執筆者のタイラー・ジェンクは捜索の初期の段階について触れ、2013年に行われたヨハン・リンデルの「On the Roof」の捜索と類似していることを挙げた[5]。
また同年にはDJのポール・バスカヴィルがこの曲との関連が疑われた。バスカヴィルは当時の自身の番組であった「Musik für junge Leute」("若者の為の音楽") で1982年から1984年の間に流した音楽の中に後に「インターネット上で最も不思議な曲」と呼ばれることになる正体不明のニュー・ウェイヴの楽曲が含まれていたのではないかと疑われた[6][7][8]。彼は1回だけNDRの司会者がこの音楽を流し、音源を捨てたのではないかと考察し、最終的にバスカヴィル説は否定された[9]。
2021年にcarl92というユーザーが1999年に録音したという17秒ほどの長さの粗いサンプルをWatZatSongというサイトにアップロードした[10][11]。それ以来、ロクセット(一部のユーザーは2016年に発売されたGood Karmaというアルバムのタイトルソングがこの曲を再編集したのではないかという説を提唱している)やサヴェージ・ガーデンとそのボーカルのダレン・ヘイズなど、様々な説が提唱されている。
このサベッジ・ガーデン/ダレン・ヘイズ説は2023年に入り一気に話題になった。この曲を分析したあるYouTuberがこのバンドが1997年に発表したTo the Moon and Backとよく似ているのではないかと主張し、この曲が彼らのデモではないかと主張した[12]。2023年11月17日になり、ヘイズ本人が自身のXに 「Everyone Knows That」とのみ記したポストを貼った事により、彼こそが歌い手の正体ではないか、そしてそれの発表が近いのではないかという考察が広まった[13]。
またこの曲には生成AIが使用されたのではないかという疑惑も出ていたが、この曲が世に出たのがChatGPTなどのツールが普及する前の2021年である事や、他のユーザーによりAIを使用した他の曲をサンプリングなどを用いた追加の部分の作成を試みた所最初の17秒とは全く違う曲が出来上がってしまう事が多い為AI説はすぐ否定された。
そして、2024年4月に、1986年公開のポルノ映画"Angels of Passion"で使用された楽曲"Ulterior Motives"であることが判明し、フルバージョンがYouTube上にアップされた[14]。
On the Roofとはヨハン・リンデルによる曲である。この曲は数年ほど正体が不明だったが2013年にリンデルの曲であると判明した。なおこの時点でリンデル本人はとっくに歌手を廃業し、芸術家に転向していた[5]。
Ready 'n' Steadyとは1979年にD.A.というグループが発表した楽曲である。この曲はシングルなどでの発売実績が無かったにも係わらず、バブリング・アンダー・ホット100の106位にチャートインした。その後106位をピークにそのままチャートから消えた[15]。この曲はシングルなどのリリース実績が無いにも係わらずビルボードへチャートインした唯一の例であった。この曲の存在は何年もの間疑われたが、2016年に存在が確認された。また同年にミネアポリスのラジオ局であるKFAIで初めて放映された[16]。現時点でこの曲がラジオで放映された事が確認されている唯一の例である。
Cancion de Aliciaとは2021年にフェイスブックにてJitomate Tristeというユーザーがアップロードした1分5秒ほどの曲である。この曲を歌っている人物の英語の訛りから南アメリカ、特にチリやアルゼンチンなどのバンドとささやかれていた。2021年にはGin and tonicというチリ出身のバンドではないかと言われていたがバンドメンバーが否定した。
それから2024年5月、Bad Influenceというバンドの曲であることが判明し、同月の16日にフルバージョンがYouTube上にアップされている[17]。当時アップされた映像は2018年に行われたライブ時のものであり、それから数日後に同曲のデモ版音声が投稿された。