『ロリー・ギャラガー』 | ||||
---|---|---|---|---|
ロリー・ギャラガー の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | ロンドン アドヴィジョン・スタジオ[1] | |||
ジャンル | ブルースロック | |||
レーベル |
![]() ![]() クリサリス・レコード(1979年再発盤) カポ・レコード(1999年リマスターCD) | |||
プロデュース | ロリー・ギャラガー | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
| ||||
ロリー・ギャラガー アルバム 年表 | ||||
|
『ロリー・ギャラガー』(Rory Gallagher)は、アイルランド出身のミュージシャン、ロリー・ギャラガーが1971年5月に発表した、ソロ名義では初のスタジオ・アルバム。
テイスト解散後、ロリーはジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスのノエル・レディングとミッチ・ミッチェルを含む多数のミュージシャンのオーディションを行い[3]、最終的にはテイストと同時期に解散したバンド「ディープ・ジョイ」のメンバーだったジェリー・マカヴォイとウィルガー・キャンベルが、ロリーの新バンドに迎えられた[4]。なお、マカヴォイはロリーの昔馴染みで、本作より約20年間にわたりロリーのサポートを続けていくこととなる[4]。また、ロリーの弟ドーナル・ギャラガーは、ヴィンセント・クレイン率いるアトミック・ルースターのツアー・マネージャーを務めており、その縁でクレインが「ウェイヴ・マイセルフ・グッドバイ」と「アイム・ノット・サプライズド」にゲスト参加した[5]。
本作でレコーディング・エンジニアを務めたエディ・オフォードは、テイスト時代の作品『オン・ザ・ボード』にも貢献している[5]。
「ラウンドロマット」は、テイスト時代に暮らしていたアパートの地下にあった公共のコインランドリーにインスパイアされて作られた[5][6]。1999年リマスターCDには、本作のためのセッションで録音されたマディ・ウォーターズ及びオーティス・ラッシュのカヴァーがボーナス・トラックとして追加された[5]。
全英アルバムチャートでは2週トップ100入りして、最高32位を記録した[2]。Hal Horowitzはオールミュージックにおいて5点満点中3点を付け「"Laundromat"、"Hands Up"、"Sinner Boy"における特徴的なリフは、初期のギャラガーのコンサートにおいて人気を博したが、本作にはそれだけでなく、ギャラガーの中でも特に強力なバラードと言える曲も収録されている。"For the Last Time"、"Just the Smile"、それにアコースティックの"I'm Not Surprised"は、デルタ・ブルースの緊張感と、強力かつ繊細なメロディを融合し、焼けつくようなリードギターで知られるアーティストとは思えないほどの切なさを持った曲に仕上がっている」と評している[1]。
特記なき楽曲はロリー・ギャラガー作。