「ワズント・ボーン・トゥ・フォロー」 | |||||||||||||
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バーズの楽曲 | |||||||||||||
収録アルバム | 『名うてのバード兄弟』 | ||||||||||||
リリース | 1968年1月15日 | ||||||||||||
録音 | ロサンゼルス、コロムビア・スタジオ(1967年11月30日 ) | ||||||||||||
ジャンル | |||||||||||||
時間 | 2分04秒 | ||||||||||||
レーベル | コロムビア・レコード | ||||||||||||
作詞者 | ジェリー・ゴフィン | ||||||||||||
作曲者 | キャロル・キング | ||||||||||||
プロデュース | ゲイリー・アッシャー | ||||||||||||
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「ワズント・ボーン・トゥ・フォロー」(Wasn't Born to Follow)は、キャロル・キングとジェリー・ゴフィンが作詞作曲し、バーズが1968年に発表した楽曲。
1960年代後半に広まったヒッピー文化を背景に、自由への渇望、都市生活からの逃避が歌われる[1]。メロディは当時ジェリー・ゴフィンとコンビを組んでいたキャロル・キングが書いた。
1967年6月からバーズはアルバムの制作に入るが、ゴフィン=キングの作品は「ゴーイン・バック」のほか「ワズント・ボーン・トゥ・フォロー」も持ち込まれた。メンバーのデヴィッド・クロスビーは「ゴーイン・バック」の作風を時代に逆光するものとしてレコーディングを拒否。そのまま同年10月にグループを脱退してしまう。「ゴーイン・バック」はクロスビー抜きでレコーディングが行われ、同月すぐにシングルとして発売された[2]。
プロデューサーを務めていたゲイリー・アッシャーは、「ワズント・ボーン・トゥ・フォロー」も、他のアーティストに歌われる前にバーズで録音したいと考えた[3][4]。ドラマーのマイケル・クラークも脱け、その頃グループのメンバーはロジャー・マッギンとクリス・ヒルマンしか残っていなかったが、レコーディングは11月30日に行われた。ペダル・スチール・ギターでレッド・ローズ、ギターでクラレンス・ホワイト、ドラムでジム・ゴードンらが参加した。バーズのバージョンは歌詞の多くを省略して歌っている[5]。
僕はあの白く泡立つ滝の底に飛び込みたいんだ/彼女は懇願し、抗議し、彼女の論理で僕をやり込めるだろう/「あなたは何もかも失っちゃうのよ」とさえ言うかもしれない/でもそれは価値のないことで/結局彼女は気付くことになる/僕が流されるために生まれたわけじゃないことを — Wasn't Born to Follow (The Byrds version)
1968年1月15日発売のアルバム『名うてのバード兄弟』に収録された。
その後1969年7月公開の映画『イージー・ライダー』に使われた。ピーター・フォンダとデニス・ホッパーの二人のバイカーがヒッチハイカーを拾って旅を続けるシーンで流れ、世界に広く知られるようになった。同年9月9日、「イージー・ライダーのバラード」のバーズ自身のバージョンがシングルで出るが[6]、コロムビア・レコードは映画のヒットにあやかりB面の「オイル・イン・マイ・ランプ」を「ワズント・ボーン・トゥ・フォロー」に差し替え、10月1日にシングルを再発売した[7]。