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『ワールドコンバット』(WORLD COMBAT)は2002年に日本でコナミより発売されたアーケード用ガンシューティングゲーム。外国での名前は「Warzaid」。
キャッチコピーは「あなたの友情、本物ですか?」
従来のガンシューティングゲームは拳銃型のコントローラーが主流であったが、このゲームはアサルトライフル型のコントローラー(以下、「銃」と称する)を使用する。また、同一画面による4人同時プレイが可能となっている。
ガンコントローラの形状はH&K G3や64式小銃をオマージュしたような形状になっている。これは続編のウォートラン・トルーパーズでも同型のコントローラが使用された。
これまで戦争を題材として扱ったアーケード用ガンシューティングゲームはあまり存在しなかったが、このゲームは「戦争を扱うことによって、改めて戦争の愚かさ、馬鹿馬鹿しさを伝えたい」との開発サイドの考えからあえて戦争を用いたゲームとした[要出典]。
ただし敵軍兵士に関してはガイコツ(公式サイトでは「どくろ兵士」と呼称)が使われている。開発側はもともと自軍・敵軍どちらの兵士にも人間を使って流血表現も用いるつもりであったが、リアルな戦場でリアルな人間を撃つというのはあまりにも過激で年少者のプレイも想定されるアーケードゲームにふさわしくないと判断されたため、プレイヤーが操作する兵士を含め自軍兵士のみ生身の人間とし、敵軍兵士は正体不明のガイコツ軍団とすることにした。
続編となる『ウォートラン トルーパーズ』や『セイギノヒーロー』もデビューした。
突如あらわれた謎のドクロ軍団。ドクロ軍団は強力な兵器を持ち、あっと言う間にある地方を占領した。プレイヤーは陸軍兵士となり、愛すべきもの、守るべきもののために、小銃を片手に戦場へ身を投じていく。
以下の二種類の筐体が存在する。
内部は基板2枚の設計になっており、1枚の基板で1つの画面を描画している。LAN通信により左右2つの画面を同期させている。
本作にはプレイヤーの成績に応じて階級が上下する「階級システム」が搭載されている。プレイヤーのスコアが一定に達するごとに、それに応じて階級が上昇(昇級)していくというもの。但し敵の攻撃を受けて負傷した場合(ダメージを受けた場合)は一階級の降格となる。
スコアが定められたレベルに達すれば作戦行動中であろうとなかろうと昇進するため、ステージクリアごとに昇進する『セイギノヒーロー』や『ウォートラン トルーパーズ』、『ザ・警察官』とは若干階級システムが異なる。
以下に階級の一覧を示した。下に行くほど低い階級である。ほぼアメリカ陸軍と同様の方式を採用しており、元帥が最高位で二等兵が最下位。それぞれゲーム内での階級章が定められている。
個々に挙げた解説はあくまで一般的なものであり、個々の軍隊により詳細が異なる(例:兵長からが下士官である、准尉も尉官に含める、准尉や准将という階級が存在しない、上級大将という階級が存在する)。詳しくは軍隊における階級呼称一覧を参照。
本作を同時に複数人数でプレイした場合、自動的に「リーダー制」となる。これにより、リーダーが任命される。
2人以上でゲームをプレイした場合、ステージクリア時にチーム内でもっとも上位の階級であるプレイヤー(そういったプレイヤーが複数人いる場合は、その中で一番得点が高いプレイヤー)は自動的に「リーダー(小隊長)」に任命される。
リーダーには以下のような特権が与えられる
リーダーには以下のようなリスクを負う
このゲームには以下のステージ(ゲーム中では「作戦」と表現)が存在する。ステージ名は左が日本語の正式タイトル、右が英語のサブタイトルである。それぞれ個別に解説する。
味方戦車とともに海岸線から上陸する作戦。飛来してくる敵の弾の速度も遅く、そ命中する弾自体が非常に少ない。最初の方では命中弾が飛んでくると回避するよう画面に指示が出て、回避行動を取るまでゲームの進行が停止する。
このステージは画面の奥の方に小さく見える敵兵も倒すことができる。絶対に倒さなければならない敵のみをミスなしで倒すと、准尉まで昇進できる。
このステージとJUNGLEステージとTOWNステージは、それぞれ機械の設定によって進む順序が異なる。また3つのステージのどこかでライフを落とすドクロ兵士がいる。
敵の情報拠点を制圧する作戦。JUNGLEステージとTOWNステージに比べると難易度の低いステージである。
建物の入口から上へと進むステージで比較的移動が狭いが、階段や通路の奥など狙いにくい場面が多い。
ステージ序盤〜中盤、階段を進みはじめるところでライフを落とす兵士が出現する。
ジャングルの中を進み、野営陣地を確保する作戦。塹壕の中や機銃座からの攻撃など、不意撃ちされる場面が多い。
ステージの中盤では機銃を積んだトラックが出現するが耐久値は低い。
ステージ終盤では多数のロケットランチャーを入手することができる。
戦闘により崩壊が進んだ市街地を進軍するステージ。建物の上や残骸の奥から攻撃されることが多い。このステージは夕方の方が見づらくなる(夜だと敵の攻撃で位置がわかるが、夕暮れと燃えている残骸が被ることで敵の発見が遅れる)。
また、ステージの中盤で出現する装甲車は耐久値が高く、その周辺に多数のドクロ兵士が出現するため突破が難しい。
ステージの終盤ではヘリが市街地の広場に墜落し、そこで敵と銃撃戦を行うこととなる。グレネード攻撃の後の命中弾をまぜながら接近してくるドクロ兵士などがおり、難易度が高い。
雪山の上の観測基地を奪回するステージ。ステージの開始と同時に激しい命中弾のラッシュが出迎えてくるので注意が必要。最初はヘリで移動し、ステージの中盤から降下して上陸する。ヘリで降下する前にロケットランチャーを落とす兵士がいる。
このステージ以降からドクロ兵士の命中率が高くなってくる。観測基地を奪還した後は、基地の奥に墜落している輸送機を目指す。
山の上部に築かれた榴弾砲を破壊するステージ。
山の裾から山の上まで進んでいくステージとなる。遠いところから命中弾を撃ちながら進んでくる兵士が多く、近いところにいる兵士の攻撃と合わさることで、このステージで最も脅威的な存在となる。
中盤では榴弾砲が配備されているところから、山の下に現れた装甲車を破壊する上と下が逆転する場面がある。榴弾砲の破壊は、榴弾砲を攻撃することで可能。山に登る前で、榴弾砲が攻撃している場面を目撃することになるが、砲身を攻撃することで序盤でも破壊することが出来る。
草原に多数配備された対空車両を撃破していくステージ。
対空車両はミサイルの範囲攻撃(複数のプレイヤーがダメージを受ける)、装甲車は機銃の弾幕でプレイヤーを苦しめる。
破壊され瓦礫となった市街地を巡り、ドクロ兵士との激しい攻防を繰り広げることになる。最初は橋の向こう側で応戦するものの、次第に不利になり、橋を渡った岸越しに敵と対峙することになる。
一大反攻作戦を展開するために敵航空基地を攻撃するステージ。車両に乗り、制限時間いっぱいにステージを駆け巡る。常に移動するので考えている暇がないが、非常にスピード感に溢れる構成となっている。
霧のかすむ森でパラシュートしてくる敵部隊(エア・ボーン)を迎撃するステージ。
中盤からは降下し、装甲車と合流した敵の大軍との戦いという終盤ステージにふさわしい難易度のステージとなる。
またステージの終盤では戦車も登場する。
ドクロ軍との戦いを終結させるために奮戦する最終ステージ。
敵はこれまでのさまざまな兵器を用いて反撃に出てくるため、序盤から既に激戦である。また、ステージの中盤、突如ヘリが画面に現れて攻撃してくる場面があり、即座に破壊しないと攻撃できなくなるほどの猛烈な攻撃をしかけてくる。
また、大型の大陸弾道弾のようなモノを輸送している場面もあり、それを撃破する必要もある。
終盤では司令塔で指令を出しているドクロ司令官を捕獲に向かう。敵の数や命中弾の数が多いので、確実に倒していかないと司令官にたどり着けなくなってしまう。
司令官のところまでたどり着くと、司令塔の周りを回りながら戦うことになる。
複数人でプレイした場合に限り発動する特殊ミッション。
飛来してくるミサイルを全て爆破できるとクリアできる。
山の向こう側は撃ちだされた弾道弾を撃墜する任務であり、特定のミサイルにはマシンガンが隠されている。
突如、爆撃機から爆弾が落とされてくる。それをすべて破壊する任務である。
降りはじめは小さく、画面上部にあるため見づらいが、ある程度で落ちてくると大きくなるので狙いやすくなる。
防衛ラインをヘリの上から守るという任務。夕暮れ時の市街地で左から右へなだれ込もうとするどくろ兵士を倒し続ける。
ドクロ兵士のこと。最も遭遇率が高い。兵士により、戦闘服を着用している者、上半身が裸の者、戦闘服に吊りバンドまで装着した完全武装の者がいる。危険度や使用武器に関しては、特に区別が無い。
(1)通常の歩兵
(2)ボスとして登場する歩兵