ンガピ

ンガピの例
自家製ンガピの例

ンガピガピ[1]ビルマ語: ငါးပိNgapi)は、ミャンマーの食材[2]エビを塩漬けにして発酵させたペースト状の食品の総称で、ミャンマー料理には欠かせない食材とされる[2][3]日本においては塩辛に例えて説明される[4]

「ンガ」は「魚」を意味し、「ピ」は「圧する」を意味する[4]。ンガピの製造過程で得られる魚醤ンガピャーイェーと呼ぶ[4]

ミャンマー北部では、魚の収穫量が少ないため、ペー・ンガピ呼ばれる豆から作ったペースト状の塩辛を副菜や調味料として用いている[5]

イギリス人はンガピを「魚をカメで保存した悪魔の匂いのする加工法」と評したことがある[1]

脚注

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  1. ^ a b 石毛直道『魚介類の発酵製品に関する研究』岩波書店、1990年、7頁。ISBN 978-4000027212 
  2. ^ a b 「ミャンマー」『W07 世界のグルメ図鑑 116の国と地域の名物料理を食の雑学とともに解説』地球の歩き方、2021年、40頁。ISBN 978-4059196228 
  3. ^ 石毛直道『論集 東アジアの食事文化』平凡社、1985年、214頁。ISBN 978-4582823509 
  4. ^ a b c メコンの魚醤”. 外務省. 2023年7月6日閲覧。
  5. ^ 石毛直道『石毛直道 食の文化を語る』ドメス出版、2009年、107頁。ISBN 978-4810707151 

外部リンク

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