ンクウェバサウルス

ンクウェバサウルス
生息年代: 75-65.5 Ma
Nqwebasaurus
保全状況評価
絶滅(化石
地質時代
中生代後期ジュラ紀~前期白亜紀
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
亜綱 : 双弓亜綱 Diapsida
下綱 : 主竜形下綱 Archosauromorpha
上目 : 恐竜上目 Dinosauria
: 竜盤目 Saurischia
亜目 : 獣脚亜目 Theropoda
階級なし : テタヌラ類 Tetanurae
階級なし : コエルロサウルス類 Coelurosauria
階級なし : オルニトミモサウルス類 Ornithomimosauria
: ンクウェバサウルス属 Nqwebasaurus
学名
Nqwebasaurus
de Klerk et al., 2000
和名
ンクウェバサウルス

ンクウェバサウルス Nqwebasaurusは後期ジュラ紀チトニアンから前期白亜紀バランジニアンに生息していた恐竜の属の一つに与えられた学名である。 基盤的なオルニトミモサウルス類である。化石は南アフリカ共和国のカークウッド累層で発見された。その場所は原住民であるコーサ族の言葉で Nqweba(頭文字のNは舌打ち音を表す)と呼ばれている。その標本は学名が与えられる前は地層にちなんでカーキー("Kirky")の愛称で呼ばれていた[1]。ンクウェバサウルスはゴンドワナ大陸で見つかった既知のコエルロサウルス類の中で最古のもので、北アフリカから発見されている他の種類のものより5000万年古い。アフリカで発見・命名されたコエルロサウルス類としても最初のものである。

模式種ンクウェバサウルス・スワジ(Nqwebasaurus thwazi)はド・クラークらによって2000年に記載された。記載者によると、この新属は『アフリカから知られる白亜紀の獣脚類の中で最も完全で最も良い保存状態のもの』である。よく保存された標本は部分的に向かい合わせにすることができる親指(鉤爪)を備えた長い三本指の手をもっていた[2]。その化石は腹に胃石ももっていた。その標本は後期幼体のものであると考えられ、全高は30cm、全長は90cmと見積もられている。ただし尾は見つかっていない。 ホロタイプの新しい要素は、基盤的なオルニトミモサウルス類であり、恐らく植物食であったことを示す。これは歯列の減少と胃石の存在によって裏付けられる[3]

分類

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以下のクラドグラムはティラノミムスの記載論文のもの[4]

オルニトミモサウルス類

ンクウェバサウルス

ペレカニミムス

シェンゾウサウルス

ベイシャンロン

LH-02-01

デイノケイルス科

ティラノミムス

ハルピミムス

ガルディミムス

デイノケイルス

パラゼニサウルス

オルニトミムス科

アーケオルニトミムス

Bissekty ornithomimid

シノルニトミムス

ラティヴァテス

ストルティオミムス

ガリミムス

アンセリミムス

オルニトミムス

キウパロン

イタリアの古脊椎動物学者アンドレア・カウは自身のブログにおいて、危険な推測としながらもンクウェバサウルスがメガラプトル類の幼体である可能性を示唆した[5]

出典

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  1. ^ Tweet 2010
  2. ^ de Klerk et al. 2000, p. 327 The left manus shows that the flexed digit I had the potential to partially oppose digits II and III.
  3. ^ Choiniere, J. N.; Forster, C. A.; De Klerk, W. J. (2012). “New information on Nqwebasaurus thwazi, a coelurosaurian theropod from the Early Cretaceous (Hauteriverian?) Kirkwood Formation in South Africa”. Journal of African Earth Sciences. doi:10.1016/j.jafrearsci.2012.05.005. 
  4. ^ Hattori, Soki; Shibata, Masateru; Kawabe, Soichiro; Imai, Takuya; Nishi, Hiroshi; Azuma, Yoichi (2023-09-07). “New theropod dinosaur from the Lower Cretaceous of Japan provides critical implications for the early evolution of ornithomimosaurs” (英語). Scientific Reports 13 (1): 13842. doi:10.1038/s41598-023-40804-3. ISSN 2045-2322. https://www.nature.com/articles/s41598-023-40804-3. 
  5. ^ Cau, Andrea (07 settembre 2021). “Theropoda: Carcharodontosauri d'Italia”. Theropoda. 2023年9月12日閲覧。