ヴァルター・シュック Walter Schuck | |
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渾名 | ゾーンデル |
生誕 |
1920年7月30日 ザール盆地地域フランケンホルツ |
死没 | 2015年3月27日 |
所属組織 | ドイツ空軍 |
軍歴 | 1937–45 |
最終階級 | 中尉 |
ヴァルター・シュック(ドイツ語: Walter Schuck、1920年7月30日 - 2015年3月27日[1])は、ドイツの空軍軍人。最終階級は空軍中尉。第二次世界大戦では総撃墜数206機を記録したエース・パイロットであり、その戦功から柏葉付騎士鉄十字章を受章した。
第二次世界大戦勃発当初の1940年10月、第3戦闘航空団(JG3)へ配属。1942年4月からは第5戦闘航空団(JG5)第7飛行中隊へ配属替えとなり、北欧へ派遣された。5月15日に初の戦果を上げた彼は、約1年後の1943年8月2日までに計54機を撃墜しており、その途中でドイツ十字章を受章している。10月13日には軍曹へと昇進した。
1944年4月8日、計84機撃墜の戦功により騎士鉄十字章を受章した。6月1日に少尉へと昇進した彼の撃墜数はさらに伸び、6月12日には計100機撃墜を記録するに至っている。9月30日、僅か3か月で約70機を撃墜した彼は柏葉付騎士鉄十字章を受章しているが、その時の総撃墜数は172機にも上る。1945年1月1日、中尉へと昇進した彼は、JG5第10飛行中隊中隊長に就任した。その後、2月に第7戦闘航空団(JG7)第3飛行中隊へと転属となり、搭乗機もメッサーシュミット Bf109からメッサーシュミット Me262へと変更しているが、Me262でも8機撃墜を記録し、JG7第3飛行中隊中隊長へと就任した。最終的に、第二次世界大戦を通して206機の撃墜を記録している。終戦間近、アメリカ陸軍航空軍との交戦で撃墜される[2]ものの、パラシュート脱出を図り事なきを得ている。
2015年3月に死去するまで、数少ない存命の3桁撃墜のパイロットとして知られていた。彼の死去に伴い、3桁撃墜の存命パイロットはエーリッヒ・ルドルファー(222機~224機)のみとなっていたが、ルドルファーは2016年に亡くなった。
ヴァルター・シュック:Abschuss! Von der Me 109 zur Me 262. Helios, Aachen 2007, ISBN 978-3-938208-44-1