ヴイックスヴェポラッブ(英: Vicks VapoRub)は、胸・のどや背中に塗ることにより風邪の諸症状を緩和する軟膏剤。日本の医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律では指定医薬部外品に分類されている。
ヴイックスヴェポラッブの現在の発売元は日本では大正製薬、それ以外の地域ではP&Gである。
(100gあたり)
揮発性の有効成分を鼻や口から吸入することにより呼吸を改善するとともに、皮膚から吸収して体温を上昇させ、鼻詰まりやくしゃみなどの症状を緩和させる。外用薬であるため、内服薬の服用が困難な幼児(ただし、生後6ヵ月以上)や高齢者にも比較的容易に使用できる。抗ヒスタミン薬など眠気を誘発する成分は含まれていない。
ビンとチューブタイプの容器がある。
当初は日本ヴイックスより販売されていたが、同社は1985年にP&Gの傘下に入り、1988年にプロクター・アンド・ギャンブル・ヘルスケアに社名変更した。
その後2002年に咳止めドロップの「ヴイックス メディケイテッド ドロップ」とともに大正製薬に事業譲渡されたが[1]、現在でもヴイックスの名を冠して販売されている。
しばしばヴェポラップ(半濁音)と呼ばれるが、正しくはヴェポラッブ(濁音)である。