ジャンル | 縦スクロールシューティング |
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対応機種 |
アーケード (AC) 対応機種一覧
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開発元 | 東亜プラン |
発売元 | タイトー |
ディレクター | 高野健一 |
プログラマー |
岩倉聖治 池田恒基 |
音楽 | 弓削雅稔 |
美術 |
直良有祐 山口幹雄 |
人数 | 1 - 2人(交互プレイ) |
メディア | 業務用基板(2.50メガバイト) |
稼働時期 |
1993年3月 |
デバイス |
8方向レバー 2ボタン |
CPU | MC68000 (@ 10 MHz) |
サウンド | YM2151 (@ 3.375 MHz) |
ディスプレイ |
ラスタースキャン 縦モニター 320×240ピクセル 59.41Hz パレット2048色 |
『ヴイ・ファイヴ』(V・V、後者のVはローマ数字の5)は、東亜プランが開発し、タイトーから1993年3月に発売されたアーケード用縦スクロールシューティングゲーム[1][2]。日本国外では『Grind Stormer』のタイトルで発売された[3]。
アーケード版では自機「NA-00」を操作し、超現実体験ゲーム「グラインド・ストーマー」の5番目のメニュー【V・V】の目的を調査する内容である[4]一方、1994年に発売されたメガドライブ版ではエイリアンとの闘いという内容に変更されている[5]。アーケード版はゲーム誌『ゲーメスト』の企画「第7回ゲーメスト大賞」(1993年度)にて、ベストシューティング賞4位を獲得した。
8方向レバーと2ボタンで自機を操作。1ボタンでショット、2ボタンでパワーアップの決定を行う。
ショットで地上と空中の敵を破壊しながら進み、ボスを撃破すると1ステージクリアとなる。敵の攻撃や体当たりによって自機のストックを一機失い、ストックが0になるとゲームオーバー、料金追加でコンティニューが可能。
ショットボタンには連射機能が搭載されており、押しっぱなしで理想的な連射攻撃ができる工夫がされている。この頃アーケードゲーム設置店舗の設備による連射装置の有無により適切なゲームバランスが崩壊する事例が多く見受けられた。この問題を解決する方策として本作のようにゲームの製作段階からプログラミングすることで、どの店でプレイしても不公平感無くプレイすることができるように考えられた。
6面×2周の全12ステージ構成で、最終面をクリアするとゲームは終了。2周目は敵を破壊するごとに大量の打ち返し弾が飛ぶようになる。
アーケード版は、1993年当時のアーケードゲームとしては珍しく、2人プレイが交代制のゲームである。そのためか、東亜プランが「2人同時には遊べません」というステッカーを製作し、それを筐体に貼っていた店もあった。
同社では『スラップファイト』(1986年)以来となる選択式パワーアップ方式を採用しており、『グラディウス』(1985年)とほぼ同様の仕組みを持つ。また、ウィングなどといった装備の種類もスラップファイトとわずかに共通点がある[3]。
ゲーム中の決まった箇所でアイテムを持った敵が出現し、それを破壊すると中からひし形のパワーアップカプセルが現れる。自機がこのカプセルに接触すると、一番左のパワーアップゲージが点灯。さらにパワーアップカプセルを集めると順に一つずつゲージが右に進む。獲得したいパワーアップゲージが点灯している時にパワーアップボタンを押すとそれを獲得できる。同時にゲージ点灯は消滅し、再びパワーアップカプセルを集めなおさなければならない。
自機はウィング(オプション)を初期段階で2つ、パワーアップ時には4つ装備しており、装備している武器によってウィングの動きが変化するようになっている。ウィング本体に当たり判定はない。
ゲージの左側から順番に表記。
ショット、サーチ、ミサイルは重複して装備できない。なお、大型の敵や中ボス、ボスキャラなどは装備している兵器を元に耐久力が設定される。このため、サーチを装備した状態でボスキャラに遭遇し、ミサイルに変更すると耐久力がサーチを基準とした低い状態のままなので倒すのが容易になる。また、この逆の場合では耐久度が高い状態となるため倒しにくくなる。
パワーアップカプセルは、手に入れた量に応じてステージクリア時にボーナスが入る。さらに、ノーミスかつ全パワーアップカプセルを入手して1周クリアした場合、500万点のボーナスが手に入り、それを取りつつ2周目もノーミスかつ全パワーアップカプセルを入手してクリアすると、更に1000万点のボーナスを手に入れることができる。ボンバーモードおよび海外版では各ステージクリアのボーナスは存在せず、ノーミスで2周クリアした場合のみ5000万点のボーナスが加算される。
国外でのタイトルは『Grind Stormer』(グラインドストーマー)。パワーアップ方式がアイテム獲得による即時パワーアップになっている。
アーケード用国内版でも隠し機能で、コイン投入後にタイトル画面で「右・左・パワーアップ・左・下・ショット・上・左」と入力するとこの仕様で遊べる(成功すればタイトル右下に「BOMBER VER.」と表示される)。自動デモが始まるまでにスタートボタンを押さないと無効となる。
なお、タイトル画面で入力するコマンドの最後の「左」は、左の代わりに「右」、「下」、「パワーアップ」、「ショット」、「通常は使わない3つめのボタン」のいずれかでも可(「上」は不可)。
本作の物語はアーケード版とメガドライブ版で異なる。 アーケード版では、西暦2210年という時代設定の下、実際にゲームの世界に入り込んで戦闘を体験できるアーケードゲーム機「グラインド・ストーマー」を題材としている。この機械に収録された5番目のメニュー「V・V」(ヴィ・ファイブ)は、クリアしない限り現実世界に戻れないというという仕様である。 また、主人公はこのゲームの真の目的を調査しに来た政府の諜報員という設定であり、ならびに自機の”NA-00”はこのゲームの攻略を目的として作られた宇宙戦闘機という設定である[6]。
一方、メガドライブ版では、地球侵略に来たエイリアンを迎え撃つという内容であり、主人公は地球防衛隊の一員という設定である[5]。
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 備考 |
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1 | ヴイ・ファイヴ Grind Stormer |
1994年3月25日 1994年 |
メガドライブ | テンゲン | テンゲン | 8メガビットロムカセット | T-48173 T-48256 |
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2 | ヴイ・ファイヴ | 2022年7月28日[4][7] |
アストロシティミニV[4] | セガ | プリインストール | アーケード版の移植 | ||
3 | Grind Stormer | INT 2024年4月8日[8] |
Windows macOS Linux |
Bitwave Games[8] | Bitwave Games[8] | ダウンロード販売 (Steam、GOG.com) |
アーケード版の移植 | |
4 | Amusement Arcade TOAPLAN | INT 2024年11月16日 |
iOS Android |
TATSUJIN | TATSUJIN | ダウンロード (App Store、Google Play) |
- | アーケード版の移植 東亜プラン制作のゲーム25本をカップリング。 |
本作にプログラマーとしてかかわった池田恒基は、ジーパラドットコムとのインタビューの中で、思い入れの強い作品として本作を挙げている[9]。 本作は、池田が東亜プランに入社した同期の者たちと初めて制作したゲームであり、池田は皆を言葉で説得せざるを得なくなる中で、自分のゲームに対する考え方や思いが偏屈であることに気づかされ、作り手であるからには遊び手と同じ視点に立つだけではダメということを思い知らされたと話している[9]。
評価 | ||||||||||||||||||||
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ゲーム誌『ゲーメスト』誌上で行われていた「第7回ゲーメスト大賞」(1993年度)において、ベストシューティング賞で4位、年間ヒットゲームで30位を獲得した[14]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | お買得度 | 操作性 | 熱中度 | オリジナリティ | 総合 |
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得点 | 3.6 | 3.6 | 3.6 | 4.1 | 4.2 | 3.3 | 22.3 |