一酸化テルル (Tellurium monoxide)は、化学式TeOの二原子分子 である。遷移種として見られる[ 2] 。固体一酸化テルルの存在を主張するこれまでの研究は、立証されていない[ 3] 。DVD のコーティングに用いられるtellurium suboxideは、二酸化テルル と金属テルル の混合物である[ 4] 。
一酸化テルルは、1883年にE. Diversと下瀬雅允 により初めて報告された[ 5] 。これは、恐らく真空中でのtellurium sulfoxideの熱分解 により作られたものであり、1913年には、塩化水素 との反応が見られることが報告されている[ 6] 。後の研究でも、これが純粋な固体であるという主張は立証されていない[ 2] 。1984年までに、パナソニック は、「一酸化テルル」(実際にはテルルと二酸化テルルの混合物)を含む、消去可能な光学ドライブ の研究を行った[ 7] 。
^ “Tellurium monoxide ”. NIST (National Institute of Standards and Technology). 2013年12月16日 閲覧。
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^ Tyan, Y.-S.; Preuss, D. R.; Vazan, F.; Marino, S. J. (1986). “Laser recording in tellurium suboxide thin films”. Journal of Applied Physics 59 (3): 716. doi :10.1063/1.336588 . ISSN 0021-8979 .
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