上越(じょうえつ、かみこし)
「越」は今日の新潟県のうち本州部分である「越後国」の意味であるのは共通だが、「上」の意味が異なる。
用途に関しては、1つは上越地方や上越市など新潟県内の地方地域の名称、もう1つはJR上越線と上越新幹線に冠されるように群馬県と新潟県に相当する地域を合わせた略称である。ともに新潟県が関係し、上越地方とJR上越線沿線地域が近接して存在しているため両地域を一体化して捉えたり、所在を入れ違えたりすることが稀にある。特に、ウィンタースポーツの分野では「上越エリア」という呼称が上越地方を指す場合[1]、JR上越線沿線地域を指す場合いずれも存在する。
この意味での上越は、越後国のうち上方(京都、近畿)寄りの地域で、越後国を上中下3つに分けた上越・中越・下越のうち1つ。古代には、上下2つに分けて上越後(かみえちご)・下越後(しもえちご)と呼んだ。上越地方は上越市、妙高市、糸魚川市が該当し、これら地域には「上越」と名の付く鉄道路線(JR上越線・上越新幹線)は一切通っていない。
この意味での上越は、上野国(上州)と越後国を合わせた略称。上野国は群馬県のほぼ全域にあたる。上野(こうずけ)と越後を結ぶ交通路線の名称に使われる。