『予襲復讐 』(よしゅうふくしゅう)は、日本 のロックバンド ・マキシマム ザ ホルモン の5枚目のフルアルバム 。2013年 7月31日 にVAP より発売された。
前作『ぶっ生き返す 』より6年ぶりとなるアルバム。
アルバム発売の発表については、2013年 6月1日 から6月2日 の2日間にわたり放送された、ニコニコ生放送 の特集番組『マキシマム ザ ホルモン生出演『6年ぶりの「アレ」お披露目会!』』にて発表されることが示唆されたが、実際に発表されたのは6年ぶりに事務所より発見されたグッズのプレゼントの詳細であった。その特集の終了直後から、「真の6年ぶりの『アレ』」として新曲「え・い・り・あ・ん」のPVの視聴が開始され、その動画の最後に本作の発売が告知された。アルバムの詳細についてはPVの視聴期間終了と同時に発表された。
本作は全15曲収録と、バンド史上最多の楽曲収録数である。前作までと異なり、シングル曲のほとんどがアルバムバージョンでの収録となっている。初回特典等はないが、全156ページに及ぶ「予襲復讐」解説本付き特別パッケージとなっており、マキシマムザ亮君の脚本・製作総指揮によるマンガ5作品や、マキシマムザ亮君による対談式全15曲楽曲解説が収録されている。
裏ジャケットイラストはアルバム恒例の漫☆画太郎 の描き下ろし。今作を店頭で購入する際に裏ジャケットを店員に見えるようにしてレジに出すと、先着特典として「漫☆画太郎 ババアステッカー」がもらえる店頭企画が行われた。値段は¥2,889("ツバ吐き"価格)。
また本作はメンバーの意向により、配信・レンタル全面禁止 の措置がとられている。例外として、DAM とJOYSOUND でのカラオケ配信が原曲のまま行われている[ 注 1] 。
オリコンチャート では初登場1位を獲得[ 6] 。アルバムの首位獲得は初で、前作「ぶっ生き返す」で記録した過去最高の5位を更新し、初週売上も前作の7.1万枚を2倍以上も上回る15.7万枚で、自己最高を記録した[ 6] 。シングル、アルバムを通じての首位は、シングル「グレイテスト・ザ・ヒッツ 2011〜2011 」に続き、通算2作目となった[ 6] 。
2013年8月19日 付のチャートでも1位を獲得し、2週連続で首位となった[ 7] 。アルバム2週連続1位は、B'z のベストアルバム 『B'z The Best XXV 1988-1998 』が2013年6月24日 ・7月1日 付で記録して以来[ 7] で、バンドにとってはデビュー以来初[ 7] 。シングル・アルバムを通じると、シングル「グレイテスト・ザ・ヒッツ 2011〜2011」に続き、2度目となる。
更に2013年8月26日 付のチャートでも1位を獲得し、3週連続で首位となった[ 8] 。男女グループ、ソロを通じてアルバム3週連続首位は、桑田佳祐 のベストアルバム『I LOVE YOU -now & forever- 』(2012年 7月30日 - 8月13日 付)以来1年ぶり[ 8] 。ロックバンド のオリジナルアルバムとしては、レミオロメン の『HORIZON 』(2006年 5月29日 - 6月12日 付)以来7年2ヶ月ぶりの快挙となった[ 8] 。また、発売3週目での累積売上20万枚突破は自己最速で、前作「ぶっ生き返す」が25週目で突破した記録を大幅に更新した[ 8] 。
第6回CDショップ大賞 にて、大賞を受賞した。
CD 全作詞・作曲: マキシマムザ亮君(特記以外)、全編曲: マキシマム ザ ホルモン。 # タイトル 作詞 作曲・編曲 時間 1. 「予襲復讐」 マキシマムザ亮君(特記以外) マキシマムザ亮君(特記以外) 5:13 2. 「鬱くしきOP 〜月の爆撃機〜」(作詞・作曲: 甲本ヒロト ) マキシマムザ亮君(特記以外) マキシマムザ亮君(特記以外) 0:31 3. 「鬱くしき人々のうた 」 マキシマムザ亮君(特記以外) マキシマムザ亮君(特記以外) 4:38 4. 「便所サンダルダンス」 マキシマムザ亮君(特記以外) マキシマムザ亮君(特記以外) 4:03 5. 「中2 ザ ビーム」 マキシマムザ亮君(特記以外) マキシマムザ亮君(特記以外) 4:01 6. 「「F」 」 マキシマムザ亮君(特記以外) マキシマムザ亮君(特記以外) 4:07 7. 「爪爪爪 」 マキシマムザ亮君(特記以外) マキシマムザ亮君(特記以外) 4:35 8. 「ロックお礼参り 〜3コードでおまえフルボッコ〜」 マキシマムザ亮君(特記以外) マキシマムザ亮君(特記以外) 2:19 9. 「アンビリーバボー! 〜スヲミンツ ホケレイロ ミフエホ〜」 マキシマムザ亮君(特記以外) マキシマムザ亮君(特記以外) 3:35 10. 「え・い・り・あ・ん」 マキシマムザ亮君(特記以外) マキシマムザ亮君(特記以外) 4:46 11. 「my girl 」 マキシマムザ亮君(特記以外) マキシマムザ亮君(特記以外) 4:02 12. 「メス豚のケツにビンタ (キックも)」 マキシマムザ亮君(特記以外) マキシマムザ亮君(特記以外) 2:41 13. 「ビューティー殺シアム」 マキシマムザ亮君(特記以外) マキシマムザ亮君(特記以外) 5:22 14. 「maximum the hormone 」 マキシマムザ亮君(特記以外) マキシマムザ亮君(特記以外) 4:55 15. 「恋のスペルマ」 マキシマムザ亮君(特記以外) マキシマムザ亮君(特記以外) 5:37 16. 「Secret track」 マキシマムザ亮君(特記以外) マキシマムザ亮君(特記以外) 0:36 合計時間:
61:01
予襲復讐
タイトルトラック。ミュージック・ビデオ が制作されており、2013年7月26日から無期限で公開された[ 9] [ 注 2] 。
2014年に行われた「太・太・太 2014~東北ライブハウス大作戦ツアー~」を最後にライブでの演奏は封印されている[ 10] 。
鬱くしきOP 〜月の爆撃機〜
次曲への繋ぎの役割をもつSE。曲はTHE BLUE HEARTS の「月の爆撃機」[ 注 3] のカバーであり、カバー楽曲の収録は6thシングル「ざわ…ざわ…ざ‥ざわ……ざわ 」以来となる。
鬱くしき人々のうた
9thシングル「グレイテスト・ザ・ヒッツ 2011〜2011」収録。
便所サンダルダンス
日本クラフトフーズ 「Stride」CMソング(イントロのみ)。
映画『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー 』応援テーマソングで、日本公開における予告編のBGMとして使用された[ 11] 。
マキシマムザ亮君が愛用するV.I.Cニシベケミカル製の便所サンダルについて歌われている。2013年 9月6日 には、ヴィレッジヴァンガード とのコラボレーションで、このV.I.Cサンダルにマキシマム ザ ホルモンのロゴが入った「マキシマムザ便サン」と「ヌッチェの亡骸Tシャツ」のセットが数量限定で発売された[ 注 4] 。
「グレイテスト・ザ・ヒッツ 2011〜2011 」の制作時にレコーディングされたが収録されず、本作で初出となった[ 12] 。
中2 ザ ビーム
「F」
8thシングル「爪爪爪/「F」」収録曲。アルバムバージョンであり、ミックスの変更はないが、イントロのカウントがカットされている。漫画『ドラゴンボール 』の原作者の鳥山明 が、自身の娘と一緒にマキシマム ザ ホルモンのライブに足を運んでくれたことに対する亮君の喜びがアルバムのブックレットに綴られている。
爪爪爪
8thシングル「爪爪爪/「F」」収録曲。本作ではアルバムバージョンとなっており、曲の一部に2009年4月28日に東京JCBホール で行われた『“爪爪爪 出張 裏 FINAL”TOUR〜上原太デブちゃうやん!〜 -SECRET-』という新聞以外一切告知無しのライブの音源が使用されている。理由としてマキシマムザ亮君は「このライブをやったことすら知らない奴が居るから」としている。
ロックお礼参り 〜3コードでおまえフルボッコ〜 (2:19)
アンビリーバボー! 〜スヲミンツ ホケレイロ ミフエホ〜
サブタイトルの「スヲミンツホケレイロミフエホ」とは、ファミリーコンピュータ 用ゲーム『コナミワイワイワールド 』において、使用するとすべてのキャラクターが使用可能となる[ 注 5] パスワード のことである。
え・い・り・あ・ん
本作発売に先駆けPVが公開された。PVはサジェスト機能(予測変換)を用い、マキシマムザ亮君が考えた数十個に及ぶ予測変換ワードの中から「当たり」サイトを探すという企画であった[ 13] 。
my girl
9thシングル「グレイテスト・ザ・ヒッツ 2011〜2011」収録のアルバムバージョンであり、ミックス等に変化はないが、アウトロのMCがカットされている。
メス豚のケツにビンタ (キックも)
ビューティー殺シアム
maximum the hormone
9thシングル「グレイテスト・ザ・ヒッツ 2011〜2011」収録曲のアルバムバージョン。PVに近い形になっており、観客の声が追加されている。
恋のスペルマ
[Secret track]
^ 配信対象楽曲は「え・い・り・あ・ん」、「恋のスペルマ」、「予襲復讐」のみ。のちに「便所サンダルダンス」、「中2 ザ ビーム」も追加。
^ 歌詞の一部「ヘタッピマンガ研究所」とは『鳥山明のヘタッピマンガ研究所 』のことである。
^ THE BLUE HEARTSの6枚目のオリジナル・アルバム『STICK OUT 』収録曲。
^ 「マキシマムザ便サン」はメーカー公認の特注品である。のちに公式グッズとして受注生産が開始された。
^ 先行シングル「グレイテスト・ザ・ヒッツ 2011〜2011 」の特典冊子「マキシマムザ亮君のマキシマムザ合法トリップ」内で紹介された。
マキシマムザ亮君 (Vocal&Guitar) - ダイスケはん (Vocal) - 上ちゃん (Bass&Vocal) - ナヲ (Drums&Vocal) 旧メンバー
SUGI (Guitar(Vocal)) - KEY (Bass)
シングル アルバム 映像作品 その他 参加作品
Punk JukeBox - PUNKER SHOT(3) - LOUD-HYBRID SAM - エアマスター オリジナル・サウンドトラック - ripple - STREET ROCK FILE THE BEST 2 - TOYOTA BIG AIR 10th Anniversary - 闘牌伝説アカギ オリジナル・サウンドトラック - OVERCOME - DEATH NOTE original soundtrack II - HAKAI
関連項目
MVA BEST VIDEO OF THE YEAR受賞曲
1990年代 2000年代 2010年代
第1回(2009年) 第2回(2010年) 第3回(2011年) 第4回(2012年) 第5回(2013年) 第6回(2014年) 第7回(2015年) 第8回(2016年) 第9回(2017年) 第10回(2018年) 第11回(2019年) 第12回(2020年) 第13回(2021年)
その他各賞
ニューブラッド賞 リビジテッド賞 ライブパフォーマンス賞 ベスト盤アルバム賞
第1回 (2009年) - 第13回 (2021年) カテゴリ
2010年 2011年 2012年 2013年 2014年
オリコン 週間
アルバム チャート第1位(2013年8月12日 - 8月26日付:3週連続)
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Billboard JAPAN アルバム・セールス・チャート「Billboard Japan Top Albums Sales」第1位(2013年8月12日 - 8月19日付:2週連続)
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