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基本情報 | |||
国 |
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所在地 | 東京都 | ||
種類 | 普通鉄道(在来線・幹線) | ||
起点 | 拝島駅 | ||
終点 | 武蔵五日市駅 | ||
駅数 | 7駅 | ||
電報略号 | イチセ[1] | ||
路線記号 | JC | ||
開業 | 1925年4月21日 | ||
所有者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) | ||
運営者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) | ||
車両基地 | 豊田車両センター | ||
使用車両 | 使用車両を参照 | ||
路線諸元 | |||
路線距離 | 11.1 km | ||
軌間 | 1,067 mm | ||
線路数 | 単線 | ||
電化方式 |
直流1,500 V 架空電車線方式 | ||
閉塞方式 | 単線自動閉塞式 | ||
保安装置 | ATS-P | ||
最高速度 | 85 km/h | ||
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五日市線(いつかいちせん)は、東京都昭島市の拝島駅からあきる野市の武蔵五日市駅までを結ぶ東日本旅客鉄道(JR東日本)の鉄道路線(幹線)である。駅ナンバリングで使われる路線記号はJC[注釈 1]。
全区間が旅客営業規則の定める大都市近郊区間の「東京近郊区間」、およびIC乗車カード「Suica」の首都圏エリアに含まれている。ラインカラーは中央線・青梅線と共通のオレンジバーミリオン(■)が使用されている。
東京地区の電車特定区間(E電)の路線の一つであり、青梅線と八高線が接続する拝島駅から西へ延び、東京都西部の昭島・福生・あきる野の各都市を結ぶ。一部列車は青梅線に直通し、立川駅まで乗り入れる。
かつては、武蔵五日市駅から拝島駅方面にあった三内信号扱所まで戻ってスイッチバックし、武蔵岩井駅に向かう岩井支線(正式には本線の末端区間)があったが廃線となり、現在は西東京バスの武蔵五日市駅 - 松尾・つるつる温泉間の路線バスで代替している。武蔵五日市駅が廃線跡を活用する形で高架化・改築されたため、同駅手前に僅かに残る廃線跡は保線作業機械の留置などに使用されている。
全線が八王子支社の管轄である。
五日市線は浅野財閥の私鉄五日市鉄道が建設したものである[4]。1930年に立川駅 - 拝島駅 - 武蔵五日市駅 - 武蔵岩井駅間が全通し、立川駅 - 拝島駅間は青梅電気鉄道(現在の青梅線)とは別の遠回り(南側)のルートで並行していた[4]。1940年に同じく浅野財閥の私鉄南武鉄道に合併され、同社の五日市線となったが、1944年に南武鉄道が戦時買収により国有化され、本路線も鉄道省の五日市線となった[4]。その際、青梅線と並行し遠回りとなっていた立川駅 - 拝島駅間は不要不急線として休止され、戦後復活することはなかった[4]。
ただし、立川駅 - 武蔵上ノ原駅と、旧・南武鉄道の武蔵上ノ原駅 - 西立川駅間の線路は現在も南武線・中央本線下り線(立川駅南側)との連絡線(青梅短絡線)として利用されている[4]。その他の廃線跡については一部宅地化されているが、昭島市内の「五鉄通り」や新奥多摩街道の一部のように道路として転用された区間もある。
停車場・施設・接続路線 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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朝・夕の時間帯は約10 - 20分間隔、日中時間帯は30分間隔で運行されている。日中時間帯については、2015年3月のダイヤ改正により、20分間隔から30分間隔となった[報道 4]。
日中はすべて拝島駅 - 武蔵五日市駅間の線内運転である。通勤時間帯は主に青梅線立川駅までの直通運転、夜間は拝島発着の線内運転である。
2022年3月11日までは朝の上りや夕方の下りに、中央線新宿駅・東京駅まで直通する列車が平日、土曜・休日とも運転されていた。該当の列車は、青梅線青梅方面または八高線箱根ケ崎方面の列車と拝島駅で分割・併合を実施し、東京駅・新宿駅 - 拝島駅間は10両編成で運転していた。しかし、同年3月12日のダイヤ改正で直通列車は土休日の「ホリデー快速あきがわ」のみとなり、翌2023年3月18日のダイヤ改正で同列車が廃止されたことにより、中央線直通列車はすべて消滅した[10]。
すべて豊田車両センター所属のE233系の6両編成(土曜・休日の一部は4両編成)で運行される。中央本線と共通のオレンジバーミリオン(■)の帯が巻かれた電車が用いられる。E233系は2007年3月18日のダイヤ改正から中央線直通列車で運用を開始し、2008年3月までに青梅・五日市線内列車も含めE233系に統一された。E233系では中央線内で6両編成が東京寄りとなったため、平日朝の武蔵五日市発中央線直通の東京行先頭車両に女性専用車が導入されたが、2022年3月12日のダイヤ改正で平日の中央線直通列車の設定がなくなったため、女性専用車についても前日11日をもって設定を終了した。2008年3月15日のダイヤ改正より、ドアの通年半自動扱いを開始した[報道 1]。
非電化時代は蒸気機関車・客車・気動車が使用されていた。以下は主な入線実績のある車両。
駅番号 | 駅名 | 営業キロ | 接続路線 | 線路 | 所在地 | |
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駅間 | 累計 | |||||
JC 55 | 拝島駅 | - | 0.0 | 東日本旅客鉄道:![]() 西武鉄道: ![]() |
∨ | 昭島市 |
JC 81 | 熊川駅 | 1.1 | 1.1 | | | 福生市 | |
JC 82 | 東秋留駅 | 2.4 | 3.5 | ◇ | あきる野市 | |
JC 83 | 秋川駅 | 2.2 | 5.7 | ◇ | ||
JC 84 | 武蔵引田駅 | 1.5 | 7.2 | | | ||
JC 85 | 武蔵増戸駅 | 1.3 | 8.5 | ◇ | ||
JC 86 | 武蔵五日市駅 | 2.6 | 11.1 | ∧ |
2022年度の時点で、JR東日本自社による乗車人員集計[11]の除外対象となる駅(完全な無人駅)は、熊川駅のみである。尚、武蔵増戸駅と武蔵引田駅は同一の一人の駅員が管理しており、二駅間を時間で交代する。そのため、二駅には駅員がいない時間がある。
廃止区間にある駅を除く。( ) 内の数値は拝島駅起点の営業キロ。
各年度の平均通過人員(人/日)は以下のとおりである。
年度 | 平均通過人員(人/日) | 出典 |
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拝島 - 武蔵五日市 | ||
2011年度(平成23年度) | 26,544 | [12] |
2012年度(平成24年度) | 26,990 | |
2013年度(平成25年度) | 27,322 | |
2014年度(平成26年度) | 26,658 | |
2015年度(平成27年度) | 26,115 | |
2016年度(平成28年度) | 25,641 | [13] |
2017年度(平成29年度) | 25,368 | |
2018年度(平成30年度) | 24,712 | |
2019年度(令和元年度) | 24,113 | |
2020年度(令和 | 2年度)18,236 | |
2021年度(令和 | 3年度)19,513 | [14] |
2022年度(令和 | 4年度)21,890 | |
2023年度(令和 | 5年度)22,954 | [15] |
沿線自治体では「JR五日市線複線化促進協議会」[注釈 4]が結成され、JR東日本に対して要望活動を行っている[16][17]。
東京都は、五日市線複線化の収支採算性と費用便益比(B/C)の分析を行った結果、「累積資金収支黒字転換年が41年以上又は累積資金収支が黒字に転換しない」かつ「B/Cが1.0未満」になったとしている[18]。