![]() |
京都府立大学 | |
---|---|
![]() 正門 | |
大学設置 | 1949年 |
創立 | 1895年 |
学校種別 | 公立 |
設置者 | 京都府公立大学法人 |
本部所在地 |
京都府京都市左京区下鴨半木町1-5 北緯35度2分49.9秒 東経135度46分1.6秒 / 北緯35.047194度 東経135.767111度座標: 北緯35度2分49.9秒 東経135度46分1.6秒 / 北緯35.047194度 東経135.767111度 |
キャンパス |
下鴨(京都府京都市左京区) 精華(京都府相楽郡精華町) |
学部 |
文学部 公共政策学部 生命環境学部 |
研究科 |
文学研究科 公共政策学研究科 生命環境科学研究科 |
ウェブサイト | https://www.kpu.ac.jp/ |
京都府立大学(きょうとふりつだいがく、英語: Kyoto Prefectural University)は、京都府にある公立大学。略称は京府、府大、KPU。
京都府立大学は、京都府立農林専門学校と京都府立女子専門学校を母体に1949年に設立された公立大学である。設置者は京都府公立大学法人。同法人の設置する大学は、この京都府立大学のほかに京都府立医科大学がある。
下鴨キャンパスは本部所在地であり、学舎や図書館、附属農場、運動施設など大学の中枢機能が集積している。精華キャンパスは、産学公連携の新たな共同利用研究施設として生命環境学部附属農場や産学公連携研究拠点施設が設置されている。
学部の課程においては、文学部、公共政策学部、生命環境学部の3学部、大学院の課程においては文学研究科、公共政策学研究科、生命環境科学研究科の3研究科で構成されている。
- 京都府立大学は、京都府における知の拠点として、広く人文・社会・自然の諸分野にわたる真理を探究し、教育するとともに、その成果を健康と福祉の向上、産業の振興、文化の継承発展、国際社会の調和ある発展に活かすことを目的とする。
- 京都府立大学は、総合的な教養教育と体系的な専門教育によって、豊かな知性と教養、論理的思考力と高度な専門能力を備え、社会への責任感を持ち、地域社会と国際社会の持続可能な発展に貢献できる人材を育成する。
- 京都府立大学は、研究者の自由な発想と高い倫理性に基づく独創的な研究を展開し、日本及び世界の学界において最高水準の研究を推進するとともに、京都府を中心とする自然・社会・歴史・文化・産業に関する地域研究を総合的に展開する。
- 京都府立大学は、府民の生涯学習を支援し、府民、NPO、産業界、行政機関、大学等と協力・連携して地域調査研究活動を進め、地域貢献活動を積極的に展開する。
- 京都府立大学は、研究交流や留学生の受け入れ・派遣などの国際交流を活発に展開し、学術・文化の交流を通して、国際社会の相互理解に寄与する。
- 京都府立大学は、学問の自由な発展をめざすため、構成員ひとりひとりの人権を尊重し、自律的・自発的な探究を保障する。また、構成員には、大学自治の精神に基づいて、教育、研究、地域貢献及び大学運営への参加を求めるとともに、公立大学の社会的使命を果たすため効率的な大学運営を行う。さらに、大学の活動全般について自主的な点検と評価を行い、第三者による評価を受けて、それらの情報を公開することにより、府民に対する説明責任を果たす。 — 京都府立大学の理念
京都府立大学は、1949年に京都府立農林専門学校と京都府立女子専門学校を母体に設立された[1]。農林専門学校は1944年に農産体制増強を目的に設立された高等農林学校の一つで[1][2]、女子専門学校は地元の要望に応え設置された旧制女子専門学校であった[1][3]。1949年、学校教育法に基づきこれら2校を母体に京都府立の新制西京大学が設立、農林専門学校と女子専門学校はそれぞれ農学部、文家政学部の前身となった[1]。創立10周年を機に京都府立大学に改称し、現在に至る。
2024年度から、現行の3学部から5学部へ発展させる[6][7]。
![]() |
京都府内に6ヵ所設置され、合計約710haもの面積がある[9]。このうち大野演習林にある大野学舎には、講義室のほか、宿泊室、食堂、風呂などが設置されている。
体育会には19団体、文化会には35団体が所属している。体育会・文化会に属さない同好会が14団体ある[10]。
4月に新入生歓迎夜祭、11月に流木(なからぎ)祭が行われる[11]。
本キャンパスが位置する京都市北山地域を「北山文化環境ゾーン」として整備する構想が進められている[14]。キャンパス周辺には京都府立植物園、京都コンサートホール、陶板名画の庭といった文化施設が密集している。キャンパス内と植物園は、「北泉門」によって直接行き来することができる。
下鴨キャンパスの施設の多くは建築から40年以上経過し老朽化が進んでいる。また、施設の耐震化率は51.7%と、国立大学法人等施設耐震化率98.7%と比較して極めて遅れている状況となっている[15]。新規研究機器の導入が困難であること、授業で耐震基準を満たさない体育館が使用できないこと[16]など、様々な問題が生じている。
本キャンパスはけいはんな学研都市エリアに位置している。キャンパス内は、「産学公連携研究拠点施設エリア」と「生命環境学部附属農場エリア」の2つに分けられる[17]。産学公連携研究拠点施設エリアは、旧「花空間けいはんな」施設を活用した産学公連携研究拠点施設が整備され、施設内の展望台や広場は一般に開放されている。生命環境学部附属農場エリアは、生命環境学部農学生命科学科の5つの研究室と生命環境学部附属農場が設置されている[18]。また、京都府農林水産技術センター生物資源研究センターが隣接している。南境界には、陸上自衛隊祝園分屯地が隣接している。
京都工芸繊維大学、京都府立医科大学との教養教育共同化事業の拠点として、2014年に下鴨キャンパス内に完成した[19][20]。京セラ創業者稲盛和夫が京セラ創業地でもある京都府に20億円寄付したことからこの名前が付けられた[21]。17の教室のほか、自習室、レストラン、京都府立医科大学の研究室、実習室などを備えている[20][22]。
京都府立京都学・歴彩館は、京都府立総合資料館に代わって2017年4月28日にグランドオープンした施設で、下鴨キャンパスに隣接している[23][24]。京都府の施設ではあるが、附属図書館と文学部の研究室等が併設されている[11]。
体育館は、耐震強度の不足や老朽化などの理由で、学生の授業は現在、体育館に隣接する半分ほどの広さの第二体育館をメインに使用している。そこで、北山エリア再開発の一環として、アリーナ機能を持った体育館を建設する計画が進んでいる。京都府立医科大学、京都工芸繊維大学との共同での利用を想定しており、京都府は2024年度の完成を目指している[16]。また、バスケットボール男子のBリーグ1部(B1)に所属する京都ハンナリーズが、新体育館への本拠地移転を希望している[25]。
京都府内11の市町村と協定を結んでいる[26]。また、京都府との協定もある[27]。()内の数字は締結年。
9つの公的機関等と協定を結んでいる[26]。
共同研究や研究者・学生の交流を行うため、23の大学・機関と国際交流協定を結んでいる[36]。
京都市交通局が地下鉄30周年を機にスタートさせた「KYOTO駅ナカアートプロジェクト」に、初年度から参加してきた[37]。学生が中心となって製作された作品が、例年北大路駅構内に展示される。
2023年度から一部の府立高校で、京都府立大学と福知山公立大学の講義をオンデマンド方式で受けられるようにする方針を京都府教育委員会が示した[38]。既存の府立高校を府立大学の付属高校にすることも検討されている。