仔牛のオルロフ風(こうしのオルロフふう、英: veal Orloff、英: veal Orlov、仏: veau Orloff、仏: veau Orlov)は、ロシア発祥のフランス料理の1種。
19世紀にロシア帝国のニコライ・アレクセーエヴィチ・オルロフ公爵のシェフであったユルバン・デュボワが考案したとされる[1]。仔牛のプリンス・オルロフ風(こうしのプリンス・オルロフふう、英: Veal Prince Orloff)とも呼ばれる。
ソビエト連邦時代には「フランス風牛肉料理(露: Мясо по-французски)」とも呼ばれていた[1]。
仔牛ロース肉を煮込んで薄くスライスし、キノコを細かく刻んでデュクセルにしたものとスービーズソース(タマネギを炒めてベシャメルソースに加えたソース)をかけ、モルネーソースをかけてオーブンで焼き色をつけた料理。
そのときどきで手に入る材料に合わせて、なんどもレシピは改良されており、仔牛肉ではなく豚肉や鶏肉を使ってアレンジしたメニューもある[1]。トッピングを好みで変えられるので、自由な発想で作ることができるという点が豊富なバリエーションを産んだ[1]。