佐賀インターナショナルバルーンフェスタ | |
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夜間係留の様子 | |
種類 | 熱気球競技 |
日程 | 10月下旬 - 11月上旬 |
頻度 | 毎秋 |
会場 | 嘉瀬川河川敷 |
会場所在地 | 佐賀県佐賀市 |
開催国 | 日本 |
経年 |
1978年 - 1979年(甘木市開催) 1980年 - 現在(佐賀市開催) |
来場者数 | 約907,000人(2023年) |
エリア | 佐賀平野一帯 |
主催 |
佐賀バルーンフェスタ組織委員会 (SIBFO) |
ウェブサイト | |
www |
『佐賀インターナショナルバルーンフェスタ』(さがインターナショナルバルーンフェスタ、英 : SAGA International Balloon Fiesta)は、佐賀県佐賀市の嘉瀬川河川敷を主な会場として毎年秋に開催される熱気球競技大会である。
熱気球競技大会としては日本国内のみならずアジアで最大級の参加機数の大会であり[17]、毎年十数ヵ国の選手が70 - 80機(うち日本国内が50機程度)参加している。なお、例年30 - 40機がイベントのみに参加するためイベント全体では110機前後の規模となる。なお、熱気球世界選手権を1989年と1997年と2016年の3度、熱気球日本選手権を35回中26回(2018年時点)開催している[18]。
開催期間は年によって変動するが、10月下旬から11月上旬にかけての約1週間で行われる。以前は国際航空連盟(FAI)カテゴリー1として開催していたが、1998年の佐賀空港開港以降は飛行制限等の影響で公認申請しない形で大会を継続している。
熱気球競技と並んで、会場となる嘉瀬川河川敷で熱気球の係留やライブ・コンサートなどの催事が行われる。佐賀市の年間観光客数の4分の1を占める同市で最も人出の多いイベントであり、秋季イベントの動員数としては同時期開催の唐津くんちを上回っている。世界選手権が行われた2016年には131万人の人出を記録、競技が天候の影響を受けるため変動があるが以降は毎年75 - 95万人程度の人出で推移していて、地域に与える経済効果は約69.0億円と試算(2015年)されている[19]。
通常、競技は7時から行われるため観光客は日の出前の6時30分ごろと早い時間帯から集まり始める。渋滞を避けるため駐車場は佐賀市や小城市に分散させてあるが出勤の時間帯と重なることもあり、主会場近くの国道34号や国道207号は早朝に渋滞することがしばしばである。
午前と午後に分けて開催の有無が判断され、雨や強風などの悪天候が予想される場合は競技が中止され順延となることがある。ただし、競技と天候によっては一部競技のみ開催することもある。また競技の途中でも天候によって内容が変更されることもあり、天候に大きく左右されるイベントである。
メイン会場となるのは佐賀市の嘉瀬川左岸(東側)の河川敷のうち、国道34号嘉瀬大橋の北側から国道207号嘉瀬橋までの細長い区域である。北から順に駐車場、出店やイベント会場が集まる「憩いの広場」、本部エリア、競技エリア・ブリーフィングエリア、駐車場に区分されている。
「憩いの広場」には、飲食、土産物、ゲームなどを中心に毎年数百店舗が出店し賑わう。また同エリア内に設けられたイベントステージではライブやコンサート、物産展などの各種イベントも行われる。また、佐賀市を中心に周辺の広範囲で同時開催イベントが行われる。
メイン会場の嘉瀬川河川敷を中心にバルーンの離着陸が行われるが、練習飛行や一部の競技飛行では会場外を離陸地点やターゲット(競技を行う地点)に指定したり事前にパイロットが自ら会場外に規定された範囲内で離陸地点やターゲットを定める。
会場外では、着陸地点やターゲットは着地の際に衝撃が少ない田んぼとなることも多い。この時期、佐賀平野の水田は稲刈りが終わって土や藁に覆われ着陸可能な状態となっていることに加え佐賀市中心部を除けば着陸可能な開けた土地が広範囲に分布している。そのため、一般の田んぼにも多くのバルーンが着陸する。ただし、着陸などに関しては土地の所有者の許可が得られている。
会場に出向かなくても、佐賀市や小城市など佐賀平野の比較的広いエリアでバルーンの飛行・離着陸・競技を見ることができる。また飛行するバルーンの「追っかけ」、競技を終えて着陸した選手と着陸地域などの市民との交流なども見られ、地元でも広く親しまれている。
大会終了後にも、個人で熱気球の飛行が行われる。近年では、大会後にも小規模の大会がいくつか開催されるようになってきている。「佐賀熱気球パイロット協会」の主催で同じ嘉瀬川河川敷を主会場として、6月上旬には「佐賀市長杯・若葉杯新人戦」を開催。、11月から翌年2月にかけて「SAGAバルーンチャレンジシリーズ」(2012年まで、2017年からは再び「SAGAバルーンチャレンジシリーズ」、2013年から2016年までは「SAGAバルーンミーティング」)がそれぞれ開催されている。また佐賀熱気球パイロット協会主催で12月末には吉野ヶ里歴史公園周辺を主会場として「吉野ヶ里ウィンターバルーンフェスタ(卑弥呼杯・吉野ヶ里杯熱気球大会)」が開催されている。 ※2012年冬から「佐賀市長杯・若葉杯新人戦」と「卑弥呼杯・吉野ヶ里杯」の日程を入れ替えて実施している。
開催期間中、大会の中で複数の公式大会が開かれる。なお、出場には熱気球パイロットとしてのフライト50時間以上などの条件が求められる。
回 | 開催年 | 大会名称 | 開催都市 | 参加国数 | 参加機数 | 観客動員数 | 備考 |
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— | 1978年 | バルーンフェスタ・イン九州 | 甘木市 | 不明 | 5機 | 不明 | 競技開催なし |
— | 1979年 | 不明 | 8機 | 不明 | |||
1 | 1980年 | 佐賀市 | 不明 | 14機 | 3.0万人 | この年から会場を佐賀へ移転 | |
2 | 1981年 | バルーンフェスタ・イン佐賀 | 不明 | 18機 | 5.0万人 | ||
3 | 1982年 | 不明 | 24機 | 8.0万人 | |||
4 | 1983年 | 不明 | 34機 | 10.0万人 | |||
5 | 1984年 | 佐賀インターナショナルバルーンフェスタ | 不明 | 49機 | 12.0万人 | この年から国際大会化 | |
6 | 1985年 | 不明 | 50機 | 15.0万人 | |||
7 | 1986年 | 不明 | 83機 | 20.0万人 | |||
8 | 1987年 | 不明 | 76機 | 25.0万人 | |||
9 | 1988年 | 不明 | 92機 | 35.0万人 | |||
10 | 1989年 | 佐賀熱気球世界選手権 | 25カ国 | 132機 | 117.0万人 | 日本での開催は初 | |
11 | 1990年 | 佐賀インターナショナルバルーンフェスタ | 不明 | 85機 | 80.0万人 | ||
12 | 1991年 | 不明 | 110機 | 89.0万人 | |||
13 | 1992年 | 19カ国 | 136機 | 88.0万人 | |||
14 | 1993年 | 17カ国 | 136機 | 63.0万人 | |||
15 | 1994年 | 16カ国 | 119機 | 98.0万人 | |||
16 | 1995年 | 16カ国 | 121機 | 81.0万人 | |||
17 | 1996年 | 17カ国 | 128機 | 88.0万人 | |||
18 | 1997年 | 佐賀熱気球世界選手権 | 38カ国 | 170機 | 107.1万人 | 日本での開催は1989年以来2回目 | |
19 | 1998年 | 佐賀インターナショナルバルーンフェスタ | 17カ国 | 128機 | 72.0万人 | 佐賀空港開港後、初の大会 | |
20 | 1999年 | 17カ国 | 123機 | 68.1万人 | |||
21 | 2000年 | 13カ国 | 110機 | 76.5万人 | 20世紀最後の大会 | ||
22 | 2001年 | 18カ国 | 120機 | 71.8万人 | 21世紀最初の大会 | ||
23 | 2002年 | 14カ国 | 110機 | 59.5万人 | |||
24 | 2003年 | 15カ国 | 112機 | 89.4万人 | |||
25 | 2004年 | 14カ国 | 116機 | 99.7万人 | 25周年記念大会 | ||
26 | 2005年 | 14カ国 | 113機 | 79.8万人 | |||
27 | 2006年 | 14カ国 | 114機 | 87.7万人 | |||
28 | 2007年 | 13カ国 | 110機 | 78.7万人 | |||
29 | 2008年 | 14カ国 | 103機 | 94.3万人 | |||
30 | 2009年 | 15カ国 | 112機 | 86.4万人 | 30周年記念大会 | ||
31 | 2010年 | 14カ国 | 106機 | 92.1万人 | |||
32 | 2011年 | 14カ国 | 98機 | 64.0万人 | |||
33 | 2012年 | 15カ国 | 100機 | 80.3万人 | |||
34 | 2013年 | 14カ国 | 101機 | 81.4万人 | |||
35 | 2014年 | 14カ国 | 113機 | 85.0万人 | |||
36 | 2015年 | 20カ国 | 127機 | 92.5万人 | FAI熱気球世界選手権プレ大会 | ||
37 | 2016年 | 佐賀熱気球世界選手権 | 33カ国 | 186機 | 131.0万人 | 日本での開催は2006年以来4回目 | |
38 | 2017年 | 佐賀インターナショナルバルーンフェスタ | 18カ国 | 111機 | 88.6万人 | ||
39 | 2018年 | 17カ国 | 108機 | 81.2万人 | |||
40 | 2019年 | 16カ国 | 121機 | 92.8万人 | 40周年記念大会 | ||
— | 2020年 | 中止 | |||||
41 | 2021年 | 不明 | 67機 | — | 国内大会・無観客開催 | ||
42 | 2022年 | 不明 | 95機 | 84.9万人 | 国内大会・2019年以来3年ぶりの有観客開催 | ||
43 | 2023年 | 16[21] | 125機[21] | 90.7万人 | 2019年以来4年ぶりに海外選手受け入れ | ||
44 | 2024年 | 15[22] | 127機 | 8.5万人 | 大雨による河川敷冠水のため大会2日目より中止 |
熱気球競技を参照
イベントステージでは大会期間中、協賛企業や後援団体が主催・支援して地元の団体や著名人などが参加して行うショー、コンサート、ライブ、NBCラジオ佐賀およびエフエム佐賀の公開生放送などのイベントが行われる。
この他にもさまざまなサテライトイベントが開催される。
自家用車で来場する場合、会場の有料駐車場(約4,000台)を利用する方法、佐賀市や小城市の企業・公共施設に分散して設置される有料・無料の協力駐車場に駐車したあとシャトルバスで会場に向かう方法などがある。国道34号や国道207号など幹線道路が会場付近を通過するが、競技の前後時間帯は渋滞することが多いため注意を要する。
また自転車や二輪車でのアクセスも多いため、メイン会場東側の土手下に駐輪場が設けられている。
鉄道利用の場合、大会期間中はJR九州長崎本線に臨時駅としてバルーンさが駅が設けられ、会場内北部にあってアクセスが良く、協力駐車場から鉄道経由で来場するパークアンドライドも推奨されている。普通列車のほか、特急「リレーかもめ」「みどり」などのうち8両以下の編成が停車する。
佐賀市中心市街地と会場を結ぶシャトルバスも運行される。
遠方からの場合、福岡・大分・熊本方面からは長崎自動車道・佐賀大和IC、長崎・佐世保方面からは長崎自動車道・多久ICが最寄りの高速降り口となる。空路では佐賀空港・福岡空港が近く組織委員会の案内にも掲載されている[26]。