よいちちょう 余市町 | |||||
---|---|---|---|---|---|
| |||||
国 | 日本 | ||||
地方 | 北海道地方 | ||||
都道府県 | 北海道(後志総合振興局) | ||||
郡 | 余市郡 | ||||
市町村コード | 01408-7 | ||||
法人番号 | 9000020014087 | ||||
面積 |
140.62km2 | ||||
総人口 |
17,070人 [編集] (住民基本台帳人口、2024年8月31日) | ||||
人口密度 | 121人/km2 | ||||
隣接自治体 |
小樽市、余市郡赤井川村、仁木町 古平郡古平町 | ||||
町の木 | リンゴ | ||||
町の花 | リンゴの花 | ||||
町の鳥 町の魚 |
カモメ アユ | ||||
余市町役場 | |||||
町長 | 齊藤啓輔 | ||||
所在地 |
〒046-8546 北海道余市郡余市町朝日町26番地 北緯43度11分43秒 東経140度47分01秒 / 北緯43.19531度 東経140.78353度座標: 北緯43度11分43秒 東経140度47分01秒 / 北緯43.19531度 東経140.78353度 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
余市町は小樽市から車で約30分、ニセコ町から車で約70分の距離に位置しており、高速道路の開通に伴い札幌市から60分圏域となるなど[1]、北海道内では比較的アクセスの良い町となっている。北海道内一の生産量を誇るワイン醸造用のヴィンヤード(ブドウ畑)があり[2]、「構造改革特別区域法」による「北のフルーツ王国よいちワイン特区」に認定されている[3]。また、日本国内で初めて民間栽培によって誕生したリンゴ[4]があり、ナシ、ブドウ、サクランボなどの果樹園が観光農園になっている[5]。 町内には多数の遺跡が確認されているほか[6]、かつてニシン漁で栄えた場所をしのぶ歴史的建造物があり、現存する唯一の運上家として復元した旧下ヨイチ運上家や当時の施設を復元した旧余市福原漁場を整備している[7]。ニシン漁の際に唄われた民謡「ソーラン節」は、余市町が発祥の地とされており、良好な漁場であった豊浜町に「ソーラン節発祥之地」碑がある。
マスコットキャラクターはゆるキャラ「ソーラン武士!!」[8][9]。
北海道北西部の積丹半島基部にあって日本海に面しており[10]、東西約20.3 km、南北約42 kmで総面積は140.59 km2におよび、北海道の総面積の0.17%に相当し、道内179市町村の150番目となっている[11]。町内には余市川、ヌッチ川、登川、畚部川(フゴッペ川)などが縦断しており、流域に市街地を形成している[10]。余市川は余市岳を源として一部の泥炭地を除き沖積土を形成しつつ日本海に注ぎ、流域ではリンゴ、ナシ、ブドウなどの果樹園や水田、蔬菜の畑が並ぶ農業地帯になっている[10]。また、北限のアユ生息地にもなっている[12]。海岸線は17 kmあり、一部はニセコ積丹小樽海岸国定公園になっている[13]。ローソク岩は豊浜町の沖合約500 mの海上にそそり立っているが、崩落を繰り返して現在の形になっている[14][15][16]。
日本海を北上する対馬海流(暖流)の影響を受けるため、北海道の中では比較的温暖な気候になっている[17]。年間の平均気温は8℃程で日較差が大きいという特徴があるため、果物の栽培に適した気候条件になっている[18]。7月・8月の平均気温は20℃前後、厳冬期の1月・2月の平均気温は-4℃前後であり、真冬でも-10℃以下になる日はほとんどない[19]。
余市(1991年 - 2020年)の気候 | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 10.2 (50.4) |
13.8 (56.8) |
17.6 (63.7) |
27.2 (81) |
34.5 (94.1) |
33.5 (92.3) |
34.6 (94.3) |
34.9 (94.8) |
32.6 (90.7) |
27.2 (81) |
21.0 (69.8) |
15.0 (59) |
34.9 (94.8) |
平均最高気温 °C (°F) | −0.5 (31.1) |
0.2 (32.4) |
4.0 (39.2) |
10.8 (51.4) |
17.3 (63.1) |
21.2 (70.2) |
24.8 (76.6) |
26.0 (78.8) |
22.4 (72.3) |
15.9 (60.6) |
8.2 (46.8) |
1.5 (34.7) |
12.6 (54.7) |
日平均気温 °C (°F) | −3.8 (25.2) |
−3.3 (26.1) |
0.4 (32.7) |
6.3 (43.3) |
12.1 (53.8) |
16.2 (61.2) |
20.2 (68.4) |
21.3 (70.3) |
17.1 (62.8) |
10.7 (51.3) |
4.2 (39.6) |
−1.9 (28.6) |
8.3 (46.9) |
平均最低気温 °C (°F) | −7.9 (17.8) |
−7.8 (18) |
−4.1 (24.6) |
1.2 (34.2) |
6.7 (44.1) |
11.3 (52.3) |
15.9 (60.6) |
17.0 (62.6) |
12.2 (54) |
5.5 (41.9) |
0.0 (32) |
−5.6 (21.9) |
3.7 (38.7) |
最低気温記録 °C (°F) | −20.4 (−4.7) |
−21.5 (−6.7) |
−16.9 (1.6) |
−7.0 (19.4) |
−1.7 (28.9) |
1.7 (35.1) |
6.5 (43.7) |
8.5 (47.3) |
3.0 (37.4) |
−2.7 (27.1) |
−12.2 (10) |
−15.7 (3.7) |
−21.5 (−6.7) |
降水量 mm (inch) | 124.5 (4.902) |
100.5 (3.957) |
83.9 (3.303) |
65.1 (2.563) |
63.6 (2.504) |
51.4 (2.024) |
102.5 (4.035) |
129.4 (5.094) |
153.5 (6.043) |
138.4 (5.449) |
161.8 (6.37) |
150.6 (5.929) |
1,325.2 (52.173) |
降雪量 cm (inch) | 248 (97.6) |
199 (78.3) |
133 (52.4) |
20 (7.9) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
48 (18.9) |
216 (85) |
865 (340.6) |
平均降水日数 (≥1.0 mm) | 22.7 | 19.3 | 16.3 | 11.6 | 10.2 | 7.4 | 8.7 | 10.2 | 12.6 | 15.1 | 18.9 | 22.3 | 175.2 |
平均月間日照時間 | 42.1 | 54.0 | 115.9 | 177.4 | 204.7 | 173.9 | 165.5 | 172.1 | 165.9 | 132.6 | 66.5 | 37.4 | 1,508.1 |
出典:気象庁 |
余市町の人口は、小樽市を除く後志総合振興局の町村の中では最も多くなっている[20]。1960年(昭和35年)をピークに減少傾向にあり、出生率の低下や若者の町外への流出が要因となって町の高齢化が進んでいる[20]。
余市町と全国の年齢別人口分布(2005年) | 余市町の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 余市町
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
余市町(に相当する地域)の人口の推移
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||
総務省統計局 国勢調査より |
余市町には縄文時代の早期以降から各年代の遺跡やストーンサークルが発見されている。近世から現代においても北海道内有数の交易場所、ニシンの千石場所として栄えた[4]。ところが、ニシンは1954年(昭和29年)の漁を最後に余市湾への回遊が途絶えてしまい、「幻の魚」となってしまった[21]。
国の機関
道の機関
地方独立行政法人
北後志消防組合(管轄:余市町・仁木町・古平町・積丹町・赤井川村)
余市町立の主要施設のみ掲載。
交流・文化施設
産業・観光施設
運動施設・公園
北星学園余市高等学校は、1988年度(昭和63年度)から全国で初めて中退時と同じ学年から編入できる「転編入受け入れ制度」を導入しており、全国各地から生徒を迎え入れているが[37]、運営している学校法人北星学園は生徒数の減少などから条件付きで存続することを決めている[38]。2010年(平成22年)に北海道余市高等学校、北海道仁木商業高等学校、北海道古平高等学校を統合して開校した北海道余市紅志高等学校は、単位制総合学科を取り入れている[31]。
※以下は廃校
※以下は廃校
※以下は廃校
町立
私立
自動車教習所
余市町の基幹産業である農業は高齢化や後継者不足などにより農家数、耕地面積がともに減少していることから、町として新規就農者への支援に取り組んでいる[41]。町内には余市合同青果物地方卸売市場がある。また、農業とともに町の経済を支える漁業は地方港湾の余市港や4つの漁港を有しており、つくり育てる増殖型漁業への転換を図り、生産性の安定に取り組んでいる[41]。製造業は出荷額の7割以上を食料品が占めており、水産加工品、農産加工品、酒造部門など町の資源を活用した形態になっている[41]。商業では小規模な小売店舗の減少が続いている一方で、大型店の出店により周辺町村の商業地としての役割を果たしている[41]。
マスメディア
物流
2030年度末の北海道新幹線新函館北斗 - 札幌間延伸時は町内の山間部を経由する予定であるが、駅や信号場は設置されない。
日本海沿いの国道(国道229号・国道5号)は「日本海追分ソーランライン」の愛称がついている。
史跡
重要文化財
天然記念物
名勝
史跡
有形文化財
水産物・水産加工品ではエビ、タラ、カレイ、イカ、アユ、身欠ニシン、サケ、数の子、ウニなどがあり、農産物ではリンゴ、ナシ、ブドウ、サクランボ、トマト、イチゴ、モモ、ササゲなどの施設野菜などがある[55]。また、りんごのほっぺなどのジュース類[55]、ニッカウヰスキーによる余市蒸溜所のウイスキーや国内外で評価の高い各種ワイナリーによる自然派ワインやクラシックワイン、ウイスキー最中、りんごもなかなどもある。
わたしたちは、青い海と、香りゆたかな、果樹園の丘に囲まれた、余市町民です。
— 昭和48年7月1日制定[59]
- 1.みんなで親切をつくし、きまりをまもり、明るいまちをつくりましょう。
- 1.みんなで元気にはたらき、産業をさかんにし、豊かなまちをつくりましょう。
- 1.みんなで自然に親しみ、健康で、美しいまちをつくりましょう。
- 1.みんなで郷土を愛し、教養を高め、清新な文化のまちをつくりましょう。
- 1.みんなで力をあわせ、希望あふれる、伸びゆくまちをつくりましょう。