くらた てつを 倉田 てつを | |
---|---|
本名 | 柿本 哲夫(かきもと てつお) |
生年月日 | 1968年9月11日(56歳) |
出生地 | 日本・東京都江東区 |
身長 | 183 cm[1] |
血液型 | AB型[1] |
職業 | 俳優、実業家 |
ジャンル | テレビドラマ、映画、舞台 |
活動期間 | 1987年 - |
配偶者 | 既婚 |
著名な家族 | 柿本光太郎(息子) |
事務所 | infini |
公式サイト | 倉田てつを公式サイト/ビリー・ザ・キッド東陽町店 |
主な作品 | |
テレビドラマ 『仮面ライダーBLACK』 『仮面ライダーBLACK RX』 『勝手にしやがれヘイ!ブラザー』 『君の名は』 『渡る世間は鬼ばかり』シリーズ 映画 『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』 舞台 『幸福』 『あさき夢みし』 |
倉田 てつを(くらた てつを、1968年〈昭和43年〉9月11日[2][3] - )は、日本の俳優[1]、実業家。東京都江東区出身[4][5]。千葉商科大学付属高等学校卒業[4][5]。infini所属[2]。本名は柿本 哲夫(かきもと てつお)[3][注釈 1]。長男は俳優の柿本光太郎。
この節には独自研究が含まれているおそれがあります。 |
高校時代より東映演技研修所に在籍[5]。大学受験に失敗し、進路について考えていた1987年6月、「新・仮面ライダー(『仮面ライダーBLACK』)主役公募オーディション」を友人に勧められ、優勝賞金の100万円にも惹かれ応募し[7]、南光太郎 / 仮面ライダーBLACK役で俳優デビュー[5]。同作では自ら主題歌も歌唱し、一躍人気を得た。また、『BLACK』放映開始時点でてつをは19歳であり、当時としては仮面ライダー役最年少であった。
1988年には続編の『仮面ライダーBLACK RX』でも南光太郎役として続演、歴代の仮面ライダー主演俳優の中で最も長く主役仮面ライダー役を務めている[8]。
1989年には原隆仁監督『べっぴんの町』で本格的な映画デビューを飾り、1991年にはNHK連続テレビ小説『君の名は』の主人公・後宮春樹役に選ばれ、氏家真知子役の鈴木京香と一年にわたって共演し人気を博す[5]。また、TBS『渡る世間は鬼ばかり』シリーズにも秋葉和夫役として長らく出演した。
2001年に芸能生活15周年を記念したパーティーが開催され、同じ時期に倉田てつを後援会(現・倉田てつをオフィシャルサポーター)ができた。
2009年7月25日に株式会社ズィーズワーカーズより、倉田てつを公式グッズとして「BLACK Tシャツ(全2種)」が発売される(現在は販売終了)[9]。さらに同年9月25日に大浜商事株式会社より、同じく倉田てつを公式グッズ「アロマメタルペンダント」が発売されるなど、2009年は倉田の活動が例年になく活発になる。
趣味は麻雀、ドライブ、音楽鑑賞。特技は水泳、バスケットボール、サーフィン、剣道。
子供のころは、特に俳優になりたいとは思っておらず、高校卒業後、ひょんなことから東映社内に払ていた「新・仮面ライダー主役公募オーディション」のポスターを見る機会があり、それに惹かれて友人と一緒に応募はがきを出したのがきっかけで、いくつかの審査を通過し、最終審査までたどり着き、それまでの人生で一番緊張した表情をしており、会場に毎日放送や東映責任者の人たち、石ノ森章太郎先生もいて、そこで芝居やアクションの試験をしたが、本当に難しくもちろん、一生懸命に演じていたが、今になって映像で見ると「なんだ、こりゃあ」としか言えないものだ。蹴りのアクションも「人に見せられるものではないな!」と感じるものだったが、おかげさまで『仮面ライダーBLACK』の主役・南光太郎役に選ばれたと語っている[10]。
倉田の経営するステーキハウス ビリー・ザ・キッド 東陽町店は、ファンとの交流の機会を設けるための場所としての側面もあり、未だに仮面ライダーファンが連日押し寄せている。それを見て倉田は、改めて作品に対して「すごいな」という感想を抱いたという。なお、倉田が調理場に立つこともある東陽町店には、倉田自身がプロデュースした「ブラックステーキ」と「RXステーキ」という、両作の仮面ライダーを意識したメニューが存在する。配信アプリの17LIVEの倉田のアカウントでは東陽町店の厨房の様子を主に配信している。
この節には独自研究が含まれているおそれがあります。 |
前述の経緯で主役に抜擢された倉田は、2年間の最後、『RX』最終話の撮影では感極まって共演者とともに泣きかけたが、スタッフより「光太郎が泣いちゃ駄目だよ」ということを言われ、堪えながら演じたという。また、劇場版では原作者石ノ森章太郎と共演、「今後倉田てつをを越えるヒーローは現れないだろう」という言葉を受け、涙が出るほど嬉しかったと語っている。
南光太郎として有名になった倉田であるが、役柄のイメージが強すぎてどこへいっても「仮面ライダーBLACK」「南光太郎」と呼ばれ、芸名の「倉田てつを」で呼ばれることがなかった。当時の演技についても満足していなかったてつをは、そんな状況に反発してヒーローとしてのイメージを払拭し、「俳優としての倉田てつを」として見てもらいたいと考え、作品も当時は観返さなかった。しかし、時が経つに連れてその感情は薄れて、徐々に子供と観返すようになり、一緒に見ながら当時を思い出して涙したと語っている。
後年のインタビューでは「『BLACK』と『RX』は自分にとって宝物で、今も続く「仮面ライダーシリーズ」という長い歴史の中に自分の名前が刻まれていることや、唯一二年間同じ人物を演じきれたことを誇りに思っている[11]」「自分にとって大きな経験だった」など、同作品に対する愛着の深さが窺えるコメントも残している。作品の人気も再認識しており、現在もなお光太郎としてのイメージを壊さないため、体調管理には気を使っているという。
喫煙者であるが、南光太郎を演じていたころにプライベートでタバコを吸っていた時に、現場を小さな子供に目撃され「南光太郎がタバコを吸ってる!」とその子供がショックを受けたことがきっかけで、人前でタバコを吸わないようになったと、ヒーローを演じる上での私生活管理の大変さを語ったこともあった。
『BLACK』放映当時、『森田一義アワー 笑っていいとも!』のコーナー「いい男選手権」に出演した[5]。司会のタモリから、「仮面ライダーの中は君が入ってるんじゃないよね?」などと子供の夢を壊されそうな際どい質問をはにかんだ笑顔でかわした。
また、当時のBLACKのスーツアクターは岡元次郎だが、倉田自身も1号の藤岡弘が初期のころ[注釈 2]はスーツで演じていた話をスタッフから聞いて、「芝居のシーンや簡単なアクションならいい」と許可が出たことで一部担当している[11]。
『RX』の放送中、当時の人気ドラマ『もっとあぶない刑事』へのゲスト出演が予定されていた。第15話「不惑」で、密かに想いを寄せていた銀行員(演:網浜直子)が銀行強盗に殺害されたため、事件を解決できなかった刑事を逆恨みして付け狙う青年役として出演することが、テレビ番組ガイド雑誌などに掲載されていたが、実際の放送ではこの青年役を柄沢次郎が演じている。なお『RX』終了後、倉田は『あぶない刑事』の主要キャストとメインスタッフが集結したドラマ『勝手にしやがれヘイ!ブラザー』に水上始役でレギュラー出演した。はしゃぐシーンで変身ポーズを披露したこともあった。『あぶない刑事』本編には『あぶない刑事リターンズ』で唐木保役で出演している。
また『仮面ノリダー』の項目での記載通り、そちらへのゲスト出演のオファーがフジテレビ側からあり、倉田本人も乗り気であったが、東映側から許可が下りずに実現せず、当時の撮影現場でも、ノリダーに関する話題はタブーだった[12][13]。
2005年12月4日、「ワールドキャラクターコンベンション」東京ビッグサイト会場にて、『仮面ライダーBLACK』南光太郎役を演じた役者としてサイン会を行う。
2008年9月14日、石ノ森章太郎ふるさと記念館にて、『仮面ライダーBLACK』および『仮面ライダーBLACK RX』主演俳優としてトークショー、サイン会を行う。先日、東映の製作人との食事会の際に『仮面ライダーBLACK』および『仮面ライダーBLACK RX』の続編の製作の話を持ちかけたことを発表した。これに対し東映側にファンの署名運動などを通して、時代が復活を望むと判断できれば続編の製作を前向きに検討すると言われ、倉田自身も深夜の1クールでもよいからと続編の製作を熱望していることをファンにアピールした。後年のインタビューでもスーツアクターの岡元次郎とタッグを組んで、再びBLACKを演じることが夢だと語っている。また、その時の個人的な願望として、マリバロン役は高畑淳子でのキャスティングを希望している。
そして、2009年8月8日公開の『劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』で南光太郎 / 仮面ライダーBLACK RX役で出演(BLACKは声のみ担当)。それに先駆け、同じくテレビシリーズの『仮面ライダーディケイド』にも南光太郎 / 仮面ライダーBLACK&BLACK RX 役でゲスト出演。テレビ作品としては20年ぶり[注釈 3]に光太郎を演じることとなった。また、本作品ではBLACKとRXの同時変身も実現している。
『ディケイド』出演の話が来た時は、倉田てつをの原点である作品を演じることで自分を見直そうという意図や作品への思い入れから即承諾した。これをキッカケに、倉田は各所でインタビューを受ける機会が増えており、その都度仮面ライダーBLACKへの思い入れを語っている。