冨永 昌敬(とみなが まさのり、1975年10月31日[1] - )は、日本の映画監督である。
1975年、愛媛県喜多郡内子町に生まれる[2][3]。1999年、日本大学藝術学部映画学科を卒業[4]。卒業制作『ドルメン』が2000年のオーバーハウゼン国際短編映画祭にて審査員奨励賞を受賞[5]。2002年の水戸短編映像祭にて『VICUNAS』がグランプリを獲得する[6]。
2006年、オダギリジョーと香椎由宇を主演に迎えた『パビリオン山椒魚』にて長編商業映画デビューを飾る[7]。2007年、安彦麻理絵の漫画『コンナオトナノオンナノコ』を映画化する[8]。2009年、太宰治の小説『パンドラの匣』を映画化する[9]。2010年、本谷有希子の戯曲『乱暴と待機』を映画化した[10]。2011年、大野松雄のドキュメンタリー映画『アトムの足音が聞こえる』を監督する[11]。同年、哀川翔と綾野剛を主演に迎えた『目を閉じてギラギラ』が公開される[12]。
- ドルメン(1999年) - 監督
- VICUNAS(2002年) - 監督・脚本・製作・編集
- テトラポッド・レポート(2003年) - 監督・脚本
- 亀虫(2003年) - 監督・原案・出演
- 呪霊 THE MOVIE(2003年) - 編集
- be found dead(2004年) - 「オリエンテ・リング」監督・脚本
- シャーリー・テンプル・ジャポン パートII(2005年) - 監督・脚本・編集
- ジャポニカ・ウイルス(2006年) - 出演
- パビリオン山椒魚(2006年) - 監督・脚本
- コンナオトナノオンナノコ(2007年) - 監督・脚本・編集
- 桃まつり presents 真夜中の宴(2008年) - 「感じぬ渇きと」録音
- シャーリーの好色人生(2009年) - 脚本・製作
- シャーリーの転落人生(2009年) - 監督・脚本・編集
- パンドラの匣(2009年) - 監督・脚本・編集
- 乱暴と待機(2010年) - 監督・脚本・編集
- 庭にお願い(2010年) - 監督・撮影・編集
- アトムの足音が聞こえる(2011年) - 監督・撮影
- 目を閉じてギラギラ(2011年) - 監督・脚本
- 明日泣く(2011年) - 編集
- 明日(2012年) - 「妻、一瞬の帰還」「武闘派野郎」監督
- ドキュメント灰野敬二(2012年) - ライブ撮影
- BUNGO~ささやかな欲望~(2012年) - 「注文の多い料理店」監督
- 同じ星の下、それぞれの夜(2013年) - 「ニュースラウンジ25時」監督・脚本
- ローリング(2015年) - 監督・脚本・製作
- マンガをはみだした男 赤塚不二夫(2016年) - 監督
- 南瓜とマヨネーズ(2017年) - 監督・脚本
- 素敵なダイナマイトスキャンダル(2018年) - 監督・脚本
- あの頃。(2021年) - 脚本[13]
- 白鍵と黒鍵の間に(2023年) - 監督・脚本[14]
- 菊地成孔「京マチ子の夜」(2005年、『南米のエリザベス・テイラー』収録) - 監督
- 菊地成孔&万波麻希「KEEP IT A SECRET」(2006年、オリジナル・サウンドトラック『パビリオン山椒魚』収録) - 監督
- SOIL&"PIMP"SESSIONS「マシロケ」(2007年) - 監督
- 相対性理論「地獄先生」(2008年、『ハイファイ新書』収録) - 監督
- やくしまるえつこ「おやすみパラドックス」(2009年) - 監督
- 相対性理論と大谷能生「乱暴と待機」(2010年) - 監督
- 相対性理論「Q/P」(2011年、『正しい相対性理論』収録) - 監督
- ペーソス「チャチャチャ居候」(2018年、『夫婦冷やっけぇ』収録) - 監督
- ペーソス「夫婦冷っけえ」(2018年、『夫婦冷やっけぇ』収録) - 監督
- ペーソス「忘れないで」(2018年、『夫婦冷やっけぇ』収録) - 監督
- 大寺眞輔編著『現代映画講義』(2005年、青土社) - ゲスト講師
- 冨永昌敬著『パビリオン山椒魚』(2006年、河出書房新社)
- 冨永昌敬、菊地成孔著『パビリオン山椒魚 Annex』(2006年、河出書房新社)
- 大谷能生、門松宏明著『大谷能生のフランス革命』(2008年、以文社) - ゲスト出演