効率(こうりつ、英: efficiency)とは、一定の費用や時間を費したとき得られる結果(成果)の量[1]。入力(エネルギー)に対する、有効な出力(仕事)との比率[要出典]。多くは「出力÷入力」の結果のパーセント表示で表される。経営では能率という用語が用いられる[1]。
効率的、効率化、効率性などの言葉は、何かをしたり、望ましい結果を生み出したりする際に、材料、エネルギー、労力、資金、時間などを浪費せずに達成することを意味する。より一般的な意味では、物事を上手く、成功裏に、そして無駄なく行う能力のことである[2] [3] [4] [5] [6] 。
「効率それ自体は目標ではありません。効率そのものを欲しているのではなく、私たちが大切にしていることをよりよいかたちで達成するのに役立つから効率を求めるのです」 [7]
より数学的、あるいは科学的な用語では、最小量の入力(インプット)を使用して最大量の出力(アウトプット)を達成する状態を意味する。多くの場合、それは、最小限の投入量、または最小限の無駄、最小限の費用、最小限の労力で目的の結果を生み出すための、具体的な実行手順を含むことになる[8]。そのため、同じ言葉を使っていても、分野が変わると具体的に意味するところは大きく変わることがある。
一般に、効率は測定可能な概念であり、有用な入力の合計に対する有用な出力の比率によって算出される。多くの場合、効率は、理想状態の結果に対する百分率として表すことができる。たとえば、摩擦やその他の原因によってエネルギーが失われなかった場合、燃料またはその他の入力の100%が出力に反映されることになる。
分野によっては、比推力のようなパーセント表示とは異なる指標で効率を算出することもある。
効率は、多くの場合、総入力に対する有効出力の比として計測される。これは、式r = P / Cで表すことができる。ここで、 Pは、C (コスト)ごとに生成される出力(プロダクト)である。
入力量と出力量が同じ単位あるいは変換可能な単位で示されていて、さらに普通の過程で入力が出力に変換されている場合、効率はパーセント表示されることが多い。たとえば、熱力学における熱機関のエネルギー効率の分析では、Pは仕事の出力量であり、Cは高温熱源による入熱量となる。エネルギー保存の法則により、 PがCを超えることはない。したがって、効率rが100%を超えることはないし、現実的な有限の温度では、さらに低い数値となる。