みなみく 南区 | |
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国 | 日本 |
地方 |
中部地方、北陸地方 甲信越地方 |
都道府県 | 新潟県 |
市 | 新潟市 |
市町村コード | 15106-8 |
面積 |
100.91km2 |
総人口 |
41,520人 [編集] (推計人口、2024年10月1日) |
人口密度 | 411人/km2 |
隣接自治体 隣接行政区 |
新潟市(江南区、西区、秋葉区、 西蒲区) 加茂市、三条市、燕市、 南蒲原郡田上町 |
イメージカラー | ■ ブリーズブルー |
南区役所 | |
所在地 |
〒950-1292 新潟県新潟市南区白根1235番地 北緯37度45分56.9秒 東経139度1分9秒 / 北緯37.765806度 東経139.01917度座標: 北緯37度45分56.9秒 東経139度1分9秒 / 北緯37.765806度 東経139.01917度 |
外部リンク | 新潟市 - 南区 |
ウィキプロジェクト |
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16進表記 | #00b9ef |
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RGB | (0, 185, 239) |
CMYK | (70, 0, 0, 0) |
マンセル値 | 10B 6/10 |
出典 | [2] |
平成の大合併時に新潟市に編入された旧白根市、味方村、月潟村の各ほぼ全域によって構成され、区役所は旧白根市の中心部(旧白根市役所)に置かれている。
なお、区の境界は合併前の市町村界と一部一致していない箇所があり、以下が挙げられる[3]。
白根地区の白根大凧合戦の起源は、元文2年(1737年)とされる。また月潟地区は角兵衛獅子(越後獅子)および鎌の生産で名高い。
人口は新潟市の行政区8区中最少で、唯一5万人を下回っている。
澄みわたる空に大地や川を吹き抜ける風から「ブリーズブルー」[2]。市が2007年(平成19年)3月に策定した「新・新潟市総合計画」で示された区の将来像は『大地の恵みと伝統文化、技がはぐくむうるおいのあるまち』[4]。
信濃川と中ノ口川に囲まれる輪中地帯が区域の大部分を占める。この輪中地帯は「白根郷」と呼ばれ、隣接する亀田郷や新津郷と同様に元々は白蓮潟など低湿地が広がっていたが、排水機場の整備や用排水分離、暗渠背水など様々な試みが行われ、乾田の穀倉地帯へと変化を遂げた[5][6][7]。なお、標高は最も高いところで約8m、最も低いところは-1 mとなっている[8]。区域全体が起伏の少ない平坦な土地であり新潟市の区の中では唯一最高地点が10mに満たない区でもある。なお南区は新飯田 西白根付近で標高が5mを上回る場所があるが殆どは標高5m以下の低地で内陸なのに関わらず海抜ゼロメートル地帯が多い。
南区の地域は、旧白根市の区域である「白根地区」と旧味方村の「味方地区」、旧月潟村の「月潟地区」で構成される。なお、白根地区は区域が広大であるため、旧白根市の地区割りに準拠し、旧白根町を「白根地区」その他の地域を「白根北部」、「白根東部」、「白根南部」として記載する。
住居表示は白根中心部の一部(能登、七軒町、白根四ツ興野、白根日の出町、白根水道町、親和町、杉菜など)と、白根北部の大通(大通)、高井(高井東など)などで施行している。白根中心部のうち、住居表示未実施の地域は登記上の地名が複雑に錯綜しているが、「一の町」「二の町」「葵町」「桜町」「区役所上町」「諏訪ノ木」「中央通」「みの口(簔口)」「穂波町」など、小字や通り名、宅地開発時の愛称等による通称地名(自治会の名称を兼ねる)が古くから使われている。味方・月潟で住居表示を施行している箇所はないが、味方でも「味方一番組」「西白根五番組」「千日」「五軒茶屋」など、小字等を使用した通称地名(白根と同様、自治会の名称を兼ねる)が古くから使われている。また大通南、大通黄金、新山崎町などは宅地化後に町名整理を施行し、地番は旧来のものを使用している。
近世、小吉(こよし)郷の中心地とされる。
慶長3年(1578年)、溝口秀勝の入封の際に、新発田藩となっている。
江戸期を通じて、中ノ口川を利用し、新潟湊まで年貢が輸送されていた。
当初の区割り案では旧中之口村も現南区(区名決定前の「6区」)の区域となる案が示されたが[13]、中之口地区は白根よりもむしろ巻・岩室などへの帰属意識が強く、後に現西蒲区(同「8区」)の区域に改められた。
北陸農政局新潟農政事務所の白根郷農地防災事業所が杉菜に置かれていたが廃止となった。
区内の農作地の大部分が水田であり、農業は稲作が中心となっている。また果樹栽培も盛んで、白根北部の大鷲地区ではナシやブドウ、白根南部の茨曽根地区、新飯田地区ではナシ、ブドウ、モモの他、洋ナシ「ル・レクチェ」の栽培が盛んである。区北部には市の拠点施設「新潟市アグリパーク」が設けられている。
南区は下水道の普及率が非常に低く、整備も大きく立ち遅れており、区内全世帯に対する下水道接続率は30%前後にとどまっている。加えてトイレの水洗化や浄化槽の導入も立ち遅れており、下水道の普及に関しては市内8区では西蒲区とともに著しく低い水準にある。こうしたことから市では現在、特に白根地区の下水道網の整備を急ぐと共に、下水道の整備が困難な地域には簡易下水道や合併浄化槽の導入などの方策を検討している。
区内の主な病院は下記の通り。
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以下に示したもののほか、観光農園をはじめとする農業や食にまつわる観光が盛んである。詳細は#区内の地図を参照。
南区は国道2路線や幹線県道の経路となっている一方で、新潟市8区で唯一鉄道駅が存在しないため、公共交通はバス・タクシーなど自動車のみに限られる。新潟市中心部や隣接市町村への交通の便は決して良いとはいえず、日常の足を自家用車に依存せざるを得ない地域も少なくない。このため国道8号に区内全域の交通が集中する傾向にあり、現在特に白根北部と中心部では渋滞や速度低下が慢性的に発生しやすい状況となっている。こうしたことを受け、区では「南区方面バス利便性向上施策検討協議会[17]」の立ち上げや「南区生活交通改善プラン[18]」の策定など交通施策が試みられてきており、市の「にいがた交通戦略プラン[19]」にも当区のバス路線に関する施策が盛り込まれた。
上越新幹線が区内を通過しているが駅は存在しない。最寄駅は西蒲区の越後線巻駅、越後曽根駅や、秋葉区の信越本線新津駅、矢代田駅、田上駅など。
他に鉄道駅がない政令指定都市の区としては、大阪府堺市美原区、北海道札幌市清田区がある。
かつては新潟交通電車線が中ノ口川左岸側の黒埼町、味方村、月潟村、中之口村を走っていたが、1999年(平成11年)4月に全線廃止された。
区内の幹線道路を中心に、新潟交通グループの新潟交通観光バスが、潟東地区の大原にある同社潟東営業所を起点に区内各所の他、青山・市内中心部(万代シテイ・新潟駅万代口)、新津駅(一部は矢代田駅経由)、巻駅、加茂駅、燕駅方面への路線バスを運行している。この他、南部の新飯田地区からは同社が燕駅、燕三条駅・東三条駅方面への路線バスを運行している。また、タクシー会社により越後曽根駅への路線バスも運行されている。
区内と中央区都心方面を結ぶ路線は、国道8号を経由する「W7 大野・白根線」と、味方地区を縦貫して月潟地区中心部に至る「W8 味方線」の2路線が設けられている。昼間(平日、土曜・休日とも)は大野・白根線は概ね20 - 30分間隔、味方線は概ね30 - 120分間隔で運行している。いずれも都心へ直通せず途中の青山でBRT萬代橋ラインなどに乗り換えとなる便が基本であるが、大野・白根線は高速バス仕様の車両を用いた都心直通の急行が全時間帯にわたって設けられているほか、一部時間帯に都心直通の「快速ダイレクト便」「モーニングライナー」や中央区南部方面を経由する新潟駅南口発着の「区間快速」が設定されている。
2020年1月現在の運行路線は以下の通り。特記の無いものは新潟交通観光バスによる運行。なお、各路線の詳細は「新潟交通のバス路線一覧」および新潟交通観光バス#潟東営業所を参照(下記路線番号および「記号:■」からもリンク可能)。
このほか、白根地区南部の新飯田と新潟駅万代口の間には新潟交通電車線の廃止以降、高速バス「新飯田線」も運行されていたが、2015年3月を以って廃止となった。2019年1月現在では、隣接する西蒲区の巻潟東インターチェンジに設けられたバス停から高速バスを利用することができ、同ICには無料のパークアンドライド駐車場が設けられている[20]。
また、2012年度には黒埼SICを経由して白根と都心方面を直通する高速バス「南快ライナー」の社会実験が行われたが[21]、本格運行には至らなかった。
区内では、新潟市の「区バス」と加茂市のコミュニティバスが運行されている。
旧白根市が策定した、市内外の公共交通についての指針を示した『白根市公共交通活性化構想』に基づき、2004年(平成16年)12月16日から白根市は新潟交通西(当時)に委託する形で、市中心部を起点とした循環バスの試験運行を行っている。尚、これに伴い同社の一部路線が廃止となった。2006年からは政令市移行に合わせて白根地区に加え、味方・月潟地区への路線が設けられた。2007年(平成19年)4月1日の政令市移行に伴い、循環バスは南区の「区バス」として運行される事となり、愛称「レインボーバス」が付与された。
白根地区南部の新飯田地区にはこの他、中ノ口川に架かる新飯田橋の対岸側、西蒲区潟浦新の新飯田橋バス停から巻駅に至る西蒲区の「区バス」も運行されている。
また2007年(平成19年)8月1日からは前月まで新潟交通観光バスが運行していた、加茂市の同社加茂営業所から同市後須田を経由して新飯田に至る路線バスが、同市が運行する「加茂市営市民バス」に移行した。
南区内の一般道路には、片側2車線以上の区間も連続立体交差方式の区間も存在しない。他の7行政区には両方(西蒲区以外の6区)もしくはいずれか(西蒲区には連続立体交差区間のみあり)が設けられているが、どちらも無いのは南区のみである。
このうち国道8号は国直轄の幹線国道だが、新潟市から長岡市までの間の自治体・行政区で片側2車線化された区間が全くないのは南区内の区間のみである(大野大橋は片側2車線となっているが、南区内ではその取付部が2車線化されているのみに過ぎない)。それに加えて交通量も増加しているため、北側の大通・下塩俵、保坂から戸頭にかけての白根中心部では渋滞や速度低下が慢性化している。後者については白根バイパスとして整備され、2019年に全線が開通した。
なお2020年現在、区内では新潟中央環状道路の事業が進められている。
区内に高速道路は通っていない最寄りのインターは隣接する市区町村の北陸自動車道新潟西IC、巻潟東IC、三条燕IC及び磐越自動車道の新津ICである。